K-1WGP
2017.11.26
#MOVIE

~初代ヘビー級王座決定トーナメント~
◆主催・著作 K-1実行委員会
◆企画・制作 ㈱M-1スポーツメディア
◆運 営 ㈱グッドルーザー
◆協 力 さいたまスーパーアリーナ
埼玉県さいたま市中央区新都心8 tel. 048-600-3001
※JR京浜東北線・宇都宮線・高崎線「さいたま新都心」駅より徒歩3分
※JR埼京線「北与野」駅より徒歩7分
2R、前蹴り・ローを繰り出す前田だが、原はこのラウンドもジャブ・ストレート・左フックとパンチが止まらない。ラウンド中盤に出ていく前田だが、原はバックブロー・後ろ回し蹴りと回転技を繰り出し、連続のジャブで前田を出させない。そして左フックでとらえてテンプルをとらえ前田をダウンさせる。立ち上がった前田に原は左アッパーとストレートを繋いでラッシュ。コーナーに詰めて連打を集めるも、ここは前田が前蹴りで距離を作って乗り切る。
3R、原はジャブと前蹴りで巧みに距離を取る。そして右クロス、後ろ回し蹴りと前田に打ち込む。前田もローから前に出ようとするのだが、原のジャブとストレート、左ミドルに阻まれる。ダウンの追加はならなかった原だが、前田を懐に入れさせず試合を終える。判定は30-26、30-26、30-27の3-0で原。初参戦のK-1で勝利を上げた。
2R、覇家斗はジャブを突き、右ストレートを繋いで前に出る。さらにスーパーマンパンチからローキックで山本を襲う。ややこの勢いに押された山本だったが、サウスポーに変わってのストレート、顔面前蹴りと反撃。覇家斗はローを飛ばしていくが、山本は足を引いてかわしていく。覇家斗が振るう左フック・右ストレートも目先で見切ってかわす山本。だが覇家斗が先手を取っており、やや攻め手が少ないか。
3R、覇家斗はパンチから跳びヒザを繋いでラッシュを掛けるが、山本はジャブを突いて横に回り、覇家斗がさらにパンチを振るって来てもジャブとハイキックを的確にヒット。目のよさを見せ、顔面前蹴りで覇家斗のアゴをとらえる。覇家斗の入り際に右ストレートを当て、覇家斗がそこからさらに入ってパンチを振るってきても足を使って距離をあけ空を切らせる。覇家斗も右クロス、左フックと鋭いパンチを振るうのだが、山本はポジショニングが巧みでとらえさせない。しかしラウンド最後は覇家斗が右ストレートと左フックで山本を打ち合いに巻き込み終了する。判定は30-28、30-28、29-28の3-0で山本。これで好調5連勝とした。
2R、椿原はこのラウンドも前に出て、小堀が出返してくると、そこはステップを使って体をかわす。小堀の入り際に右クロスを合わせる椿原。ミドルにもフックを合わせるなどカウンターが巧みで、そこから前に出て小堀を下がらせる。
3R、椿原はやはり小堀のパンチと蹴りに左フックでカウンターを取り、連打を繋いできてもブロックして当てさせず、前に出て押していく。接近戦からプッシングで突き放し、右ストレートを当てる椿原。小堀のジャブにも右クロスをかぶせてヒットする。そして左ハイでも小堀をとらえる。判定は30-28、30-27、30-27の3-0で椿原。小堀との同門対決を制し、3年連続3度目の決勝で遂に初優勝を果たした。
■椿原龍矢選手のコメント
「(試合を振り返って?)3年目にしてやっとベルトを巻くことができてよかったと思います。(対戦相手は同門だったが?)ホンマにやりたくなくて。(小堀)厳基には『もう、やめような』って言いました。(今後の目標は?)K-1甲子園の-55kgのベルトを取った人は活躍してるので、そのあとに続くようにがんばりたいと思います」
2R、両者お互いに前へ出てパンチ、ミドル、ローを振るう。中盤まで一進一退となるが、兼田は横山のジャブとローをかわし、逆にワンツーとロー、前蹴りをヒットする。大きなダメージは見せない横山だが、兼田がロー、ハイキックと印象よくヒットを上げていく。
3R、前に行く横山だが、兼田はその周囲を回るようにステップし、ローでバランスを崩させる。右フック・左ストレートを振るう横山だが、兼田はやはりフットワークで追わせない。そして連打をまとめ、そこから横山にハイキックを飛ばす。試合終盤、パンチの打ち合いでは兼田が左ストレートを当てれば横山が右フックでとらえる。判定は30-29、30-29、30-29の3-0で兼田。サウスポー同士のスピード溢れる勝負を制した。
■兼田将暉選手のコメント
「(試合を振り返って?)とりあえず勝ててホッとしてます。でも、おもしろくない試合をしてしまって。(対戦相手の印象は?)予選のときにバチバチ来るタイプだったんで怖かったですね。(今後の目標は?)一戦一戦、大事にして上に上がっていきたいと思います」
2R、近藤はダメージを見て取ったかストレートとフックにボディ打ちを交えたラッシュで小嶋に迫る。小嶋も接近戦からショートのフックとアッパーで応戦。小嶋はブレークの後で右ストレートを見舞ってしまいレフェリーから注意を受ける。打ち合いでは中間距離を近藤が右ストレート、左フックで制するが、小嶋は接近戦では左右のショートフックで優位となる。
3R、両者再び打ち合いになるかと思われたが、ここで近藤が左ハイを打ち込むと小嶋はバッタリと大の字にダウン。KO勝ちで近藤が1年生優勝を果たした。
■近藤魁成選手のコメント
「(試合を振り返って?)いつも以上にハードな練習を積んできました。(対戦相手の印象は?)打ち合いが強くて、凄く根性があると思いました。(KOした感想は?)練習してきた技だったので、当たってよかったです。(今後の目標は?)プロになってもっと強くなって、世界一を目指してがんばります」
■愛鷹亮選手のコメント
「(試合を振り返って?)KO宣言をしていたので。しっかり倒しに行って、KOになってよかったです。(対戦相手の印象は?)そうですね、とくにないです。(今後の目標は?)またヘビー級トーナメントあるときは、自分がリザーバーじゃなく本戦に出場します」
■古田太一選手のコメント
「(試合を振り返って?)なんとも言えないです。やられてしまったなという感じです。(対戦相手の印象は?)全然、とくにはないです。何度もやっているので。(今後の目標は?)負けて終われないっていうのは思います。何度でも試合をしたいですね」
■パコム・アッシ選手のコメント
「(試合を振り返って?)試合は何が起きるか分からない。練習では試合に向けて準備をしてきたが、会場に入ってから試合までに十分な準備ができなかった。でも、言い訳をする気はないよ。上原選手の最初のパンチが見えなかったのはビックリしたし、上原選手には優勝してほしいです。(今後の目標は?)上原選手にリベンジがしたい。リングで自分のすべてを見せることができなかったから。実は1ヶ月ほど前、スパーで肋骨を折っていて、そういう状態だったので、また上原選手とは100\%の状態で戦いたい」
「(試合を振り返って?)やりたいことがいっぱいあったんですけど、できずに終わっちゃいましたね。(対戦相手の印象は?)総合的になんでもできるんだなって。どんなタイプの選手にも通用するんじゃないですかね。(今後の目標は?)終わったばっかなんで」
■岩下雅大選手のコメント
「(試合を振り返って?)超ダサかったですね。ローを効かせていただけに、悔やまれるというか。(対戦相手の印象は?)ミドルを蹴ってくるのはわかってたんですけど、もらっちゃって。練習不足ですね。(今後の目標は?)会見では日本のヘビー級が輝いていないと言ったんですけど、こんな結果になってしまって。また、挽回できるようにがんばらないといけないですね」
■KOICHI選手のコメント
「(試合を振り返って?)覚えてないですね。(対戦相手の印象は?)ホントに何も覚えてないですね、試合については。(今後の目標は?)前から決めてましたが、今日をもって引退しようと思っています。ありがとうございました。(思い残すことは?)引退することは前から決めていたので。(優勝しても引退のつもりだった?)そうです」
さらに大和は前蹴り、ロー、ミドルと蹴りを絶やさず中澤の前進を阻む。するとここで大和は滑らかな踏み込みからの左フックで中澤を打ち倒しダウンを奪取。中澤は立ち上がるも足と視線がおぼついておらず、ヘビー級トーナメントに続いての初回KOとなった。勝利した大和は野杁正明の持つK-1スーパー・ライト級のベルトに来年3月さいたまスーパーアリーナでの挑戦をアピールした。
■大和哲也選手のコメント
「(試合を振り返って?)中澤選手、圧力を感じましたし、倒しに来ていたというか。なので、序盤から集中してしっかり対応して。スキを逃さないように戦った結果かなと思います。K-1の世界のベルトを獲るために(K-1に)来たので、来年の3月の大会へのアピールとしては、いいかたちで勝てたと思います。(今後の目標は?)まずはK-1の世界のベルト。-65g級も強い選手ばかりなので。このK-1のリングで強豪といい試合を繰り広げたいなと思います」
■中澤純選手のコメント
「(試合を振り返って?)駆け引きの差が少し出たかなという感じで、スピードは感じなかったです。ワンテンポずらした左フックはお互いに狙っていて。もう少し、コッチの右手のガードが上がってたら変ってたと思いますけど、そこは勝負の世界なんで。(対戦相手の印象は?)べつにとくに何もないですね。もう少しやりたかったですね。あそこで終わっちゃったのは悔しかったです。(今後の目標は?)まだ、現役でやりますよ。また、K-1の舞台に上がってKOで勝って、勝ち上がっていきたいと思います」
2R、小宮山は顔面前蹴りを放ち、これはとらえられないもスタウロスは警戒して出ずらそうな様子となる。それでも1Rより踏み込んで間合いを詰めていくが、小宮山は左右に体をかわし、ミドル・ローと蹴りで攻める。ヒラリヒラリとスタウロスをかしながら展開する小宮山。スタウロスにパンチの距離を作らせない。小宮山が接近した瞬間に左フックを打ち込むスタウロスだが、続けてのヒットは小宮山がフットワークで離れて許さない。
3R、小宮山はボディへの後ろ回し蹴りからスタート。さらに跳びヒザを見舞うが、スタウロスも圧力を強め、ボディへの左フックを振るっていく。小宮山はフットワークで距離を作り、ハイキック、跳びヒザを見舞うが、スタウロスはこれを直撃させず、踏み込んでのフックでヒットとダウンを狙う。小宮山は左右に構えをスイッチしながらミドルとローを飛ばし、スタウロスをストップ。スタウロスの左フックにフラつく場面も見せるが、クリンチとフットワークで難を逃れて試合を終える。判定は29-29、30-29、30-29の2-0で小宮山。王者・大雅を降したスタウロスを僅差であったが破り復帰戦を勝利で飾った。
■小宮山工介選手のコメント
「(試合を振り返って?)1年2カ月ぶりの試合で。今年はいろいろあって、今日は勝てて凄くよかったです。K-1ジム北斗会館としてやらせてもらって、今回初の試合でなんとか勝てて、本当によかったです。(対戦相手の印象は?)パンチが凄く強かったですね、パワーもあって。でも、僕の空手仕込みの蹴り技が活きた試合だったと思います。(今後の目標は?)僕はたくさんの方に支えられています。次に繋がる試合になったと思います。(相手の研究はしていた?)今回はかなり。大雅選手との試合を観て研究して。(思ったとおりの展開?)そうですね。もっと、パンチと蹴りが交錯すると思ったんですけど、スタウロス選手も僕のことを警戒していたのか、もう一歩踏み込んできてくれなくて。(具体的に戦いたい相手は?)やっぱり、現チャンピオンの大雅選手。3月21日、3・2・1でチャンピオンになりたいです。(大雅選手に勝っている相手を今回倒したことで、その資格はあると?)そうですね。勝ったってことをうれしく思ってるんですけど。スタウロス選手も凄く強くて、そういう選手に勝てたという実感はあるので、あとは大雅選手しかいないなという感じです」
■スタウロス・エグザコスティディス選手のコメント
「(試合を振り返って?)再び日本に来られて、K-1に参戦できたのをうれしく思う。多くの観客が集まり、あらゆる意味で感謝している。(対戦相手の印象は?)小宮山は手強い相手だった。接戦だったが、結果は結果だ。しっかりと受け止めたい。小宮山選手にも感謝している。(今後の目標は?)すぐにでも日本に戻ってきたい。そして今後もこの階級で努力を続けていきたい」
2R、圧力を上げた平本は佐々木をロープ際に追う。しかし佐々木もそこで捕まらず、ロープ際から足を動かし逃れる。だが平本は圧力を落とさず、打ち下ろしのストレートを決め佐々木をフラつかせる。佐々木はしかし打ち合いに応じ、右ストレート、ボディへのヒザを返す。佐々木が出てくると、平本は逆に足を使ってリングを回る。右アッパーを突き上げ、佐々木は平本を打ち合いに呼び込む。さらに左アッパー、右フックとヒットさせる佐々木。平本はバックステップして距離を作り右ストレートを打ち込む。
3R、佐々木は前に出て平本にプレッシャーを掛け、右ストレートをヒット。平本もパンチを返すが、佐々木はこれをブロックで弾く。笑みを見せて平本を追う佐々木。平本は左ミドルで止めんとするが、佐々木もプレスを変えない。鼻血の見られる平本。佐々木は平本をロープ・コーナーから逃がさない。佐々木はワンツーから左ミドルで平本を攻めるが、ここで平本がロープを背にしながらの右ストレートで佐々木からダウンを奪う。佐々木は打ち合い行くも、ここで平本は被弾がありながらも引かず、逆にフックで2度目のダウンを奪って試合を終える。
判定は30-25、30-26、30-26の3-0で平本。佐々木へのリベンジを果たすと、周囲や父・梶原龍児への感謝の言葉を述べ、来年3月のさいたまスーパーアリーナ大会でのゲーオ戦を打ち上げた。
「(試合を振り返って?)想像どおりの試合というか。佐々木選手も凄く強いなと思っていたので、こういう展開になるなと予想していて。(対戦相手の印象は?)ジャブを打っても物怖じしてなかったですし、攻撃のときも自分で声を出してリズムを作っていたので。苦しい展開でも勝てたのは成長したと思います。(今後の目標は?)今日勝つことに集中して練習してきたので。ストレス性の胃炎になって、初めてプレッシャーを感じてるんだなと思って(苦笑)。いまは勝ってホッとしてますね。とりあえず、いまはゆっくりしたいです。
(プレッシャーというのはメディアへの露出も多くなって?)それも大きいですし、トーナメントで築いた実績も崩れると思っていたので。本当に気を抜けないなと思いました。キャリアを積んできて、自分に合った調整法を勉強することが多くて、それをプロとして出せるようになってきたと思います。(厳しい展開の中でダウンに持っていけた理由は?)今回、セコンドの声をしっかり聞いていて。チームで勝ったなって思いますね。自分に自信を持てって凄く言われたので、やるしかねえなと思って。リベンジしたというより、成長したなって思いましたね。とりあえず、いまは次の試合を考えずに。この試合のことを考えてきて、プレッシャーもきつかったので休みたいなと思います」
■佐々木大蔵選手のコメント
「(試合を振り返って?)とくにないですね。まあ、ゆっくり休みます」
上原は何とか立ち上がると、ダメージを感じさせながらも後ろ回し蹴りを連発。しかしプラチバットは左ボディの2連打から上原をコーナーに詰め、跳びヒザを決めると2連続の初回KOで決勝進出を決めた。
■上原誠選手のコメント
「(試合を振り返って?)いやあ、強かったですね。ハイキックは食らう前にわかってたんですけど。(対戦相手の印象は?)すべての攻撃が強くて。身長がでかくて、思ったとおりの選手でしたね。(今後の目標は?)そうですね……。まあ、今後はもしかしたら、ないかも知れません。
(それは気持ちと結果から?)そうですね、このトーナメントが目標だったんですけど。決勝戦までいけば続ける気持ちもあったんですけど、2回戦で負けたら今後は厳しいなって。今回の初代王者決定トーナメントが、自分が一番ベルトを獲れる可能性が高かったと思うんですよ。今後、2回、3回ともっと強い選手が出てくると思うので。それはやる前から思ってましたね。(結論はまだ?)ジムの関係者含めて、話し合っていこうかなって思います」
立ち上がったロエルにエル・ボウニはさらに向かい、左フックでスリップダウンさせる。なおも前に出るエル・ボウニだが、ロエルがジャブを当て始める。しかしエル・ボウニは右ストレートのヒットから畳み掛け、最後は左フックでロエルを沈め、再び初回KOで決勝進出を果たした。
■ロエル・マナート選手のコメント
「(試合を振り返って?)お互い拮抗した試合だったと思う。でも、最後は私が負けたので、そういう意味ではベストな試合ではなかった。(対戦相手の印象は?)経験も豊富でいい選手だと思う。いいパンチも持っていて、おそらく彼がチャンピオンになると思っている。(今後の目標は?)こういう大きな舞台で戦うのは初めての経験だった。この経験を活かして今後もがんばっていきたい」
2R、功也はやはり巧みな身のこなしでスペトゥクのアタックをかわし、その合間に左ストレート・左ローを打ち込む。そしてスペトゥクのストレートをかわした直後に左ストレートをタイミングよく決めダウンを奪う。立ち上がったスペトゥクはさらに攻撃の手数を増すが、功也はやはり当てさせず、右ジャブでけん制。功也は冷静さを崩さず、スペトゥクの攻撃の合間に左ストレートを伸ばしてとらえていく。
3R、功也はジャブを間断なく突き、スペトゥクの動きが見えているかのように隙を見て左ストレートを突き刺す。スペトゥクは焦りからか首を掴んでの攻撃を見せてしまいレフェリーから注意を受け、パンチも振りが大きくなって功也にかわされる。功也は跳びヒザを見舞って顔面にヒット。スペトゥクの顔から出血を呼び、さらに顔へのヒザ蹴りを打ち込む。パンチでのラッシュ、ハイキックとKOを狙った功也だが、ダウンには至らず終了のゴングとなる。
判定は30-27、30-27、30-27の3-0で功也。高い技術を存分に見せて勝利した。試合後、功也は王者ウェイ・ルイの名を上げ挑戦を訴えた。
■卜部功也選手のコメント
「(試合を振り返って?)9カ月ぶりのK-1の試合で、本来の自分を見せるのを目標としました。そういう試合ができたと思います。(対戦相手の印象は?)気持ちの強い選手でしたね。前に出てきて、気持ちのいい選手だなと思いました。(今後の目標は?)この階級の頂点にいるウェイ・ルイ選手に挑戦したいなと思います。(左の攻撃が冴えていたが?)前回のKrushの試合はパンチが流れる部分もあったので、打ち方もなるべく早く引いて戦いました。あまり押し込みすぎず。打ち終わりを狙ってくると思ったので、スピードで翻弄しようと思ってました。ウェイ・ルイ選手には僕から挑戦させてほしいという謙虚な気持ちでいます」
■クリスチャン・スペトゥク選手のコメント
「(試合を振り返って?)いい試合だったと思う。卜部功也はとても強く、チャンピオンにふさわしい選手で、そういう選手と試合ができて光栄だ。(対戦相手の印象は?)彼は強い選手だが、次回戦う機会があれば自分が勝ちたい。(今後の目標は?)またもしチャンスをいただけるなら、日本に戻ってきたい。K-1は自分が戦ってきた団体の中で、ベストだ」
2R、城戸はやはり左右に構えをスイッチしながら右ロー、脚への前蹴りと飛ばす。木村も強打を振るっていくが、城戸は距離をあけることでよく見えており当てさせない。木村は左右フックを連打でまとめ、続けて右フックを打ち込み、城戸に手を着かせるようにしてダウンを奪う。
木村はここを逃さず左右フックを強振。城戸がクリンチに来ても振りほどき、右クロスで2度目のダウンを奪う。なおも猛然と向かう木村だが、城戸は必死のクリンチでこのラウンドを乗り切る。
3R、木村は右の蹴りに合わせた右フックでフラつかせるが、城戸は倒れない。やはりダメージがあるか動きに精彩を欠く城戸。逆に木村は動きが見えているかのようにKOを狙う。しかし城戸も木村が前に来るところに左ヒザをボディに突き刺す。だが木村は左フックを当て、右フックを決めて3度目のダウンを奪う。
立ち上がった城戸はしかし闘志が死んでおらず、跳びヒザ。これは当てられないも、木村が来るとなおも城戸はボディへのヒザで攻める。木村はヒザが効いたか城戸をクリンチで押さえる。だが、右フックで城戸をフラつかせる。しかし城戸はそれでも攻撃を止めず、ハイキック、跳びヒザと最後まで木村を襲って終了。判定は30-25、30-25、30-25の3-0で木村。階級を下げてきた城戸を食い止め勝利した。
試合後、木村は9月の初代王座決定トーナメント一回戦で敗北を喫した王者・久保優太へのリベンジを宣言。リングサイドにいた久保をリングに呼び込むと、久保は「宮田(K-1プロデューサー)さんから言われたらやるしかないですけど…なるべく避ける方向で」と答えてリングを降りた。
■木村“フィリップ”ミノル選手のコメント
「(試合を振り返って?)城戸選手、攻撃も重くて。でも、ちょっと気になるかなと思ったんですけど、自分のペースでうまく進められたと思います。自分の武器がハマレば、誰にも負けないと思っているので。(対戦相手の印象は?)最後まで気持ちが折れることもないし、逆転のKOを狙ってるのが伝わってきたので、慎重になりましたね。(今後の目標は?)まず、久保選手のリベンジが一番なので。人生かけてベルトを獲りにいこうと思います。久保優太選手は僕の中で一番のチャンピオンなので、その選手を超えるのが人生の喜びです」
■城戸康裕選手のコメント
「(試合を振り返って?)初めてのウェルター級でしたけど、減量8割、対戦相手の研究2割という感じになって。でも、今回体重が落ちるとわかったので、ウェルター級で慣れていこうと思います。進出第1弾は大失敗ですけど、これで見えてきたこともあるので。(対戦相手の印象は?)強かったですね。なんかやりづれえな、うまいなと思って。心のどこかで俺は70kgだっていうヘンなおごりが出たのはあったと思いますね。ダメな部分が。(今後の目標は?)第2弾、第3弾とあるので。とりあえず、またウェルターでやるので。とにかく、この階級にもうちょい慣れます。慣れてからガンガンいきます。煽り映像が受けたので、1勝1敗ですね(苦笑)」
1R、打ち気なオーラを発して前に来るサラビアだが、武居は落ち着いて距離を外し、左ミドル、前蹴りを打ち込む。そこから前に出るとサラビアはコーナーに下がるが、逆に武居は前に出た勢いを利して後ろ回し蹴り。サラビアはこれに脇腹をとらえられダウン。苦悶の表情で立ち上がることができず、武居が鮮烈なKO勝利を果たした。
■武居由樹選手のコメント
「(試合を振り返って?)練習どおりにできました。KOで勝てたよかったです。(対戦相手の印象は?)ローが軽くカスってたんですけど、痛かったので強い選手だったと思います。(今後の目標は?)3月に防衛戦をして、これからもっともっとK-1を盛り上げるようにがんばりたいです。(三日月蹴りに手応えは?)効いてるかどうかはあまり感じなかったです。最後がしっかり入った感じです。(防衛戦の相手は?)まだわからないですけど、自分でも納得できる相手がいいです。海外でも日本人の選手でも」
■ビクトー・サラビア選手のコメント
「(試合を振り返って?)1R目、最初は予定どおり試合をしていたんだけど、ミスをしてしまって、その代償が大きかった。(対戦相手の印象は?)もちろん、彼はK-1のチャンピオンだからリスペクトしていたし、理想の相手だったと思う。でも、必ずリベンジして、K-1のベルトを巻きたい。(今後の目標は?)昔から夢見ていたK-1のチャンピオンになること。激しいトレーニングを積んで、日本に戻ってきたいと思う」
エル・ボウニは右ストレートと左フックが伸びるが、プラチバットもガードをしっかり固めている。そして左ボディから右クロス、右ストレートとエル・ボウニをコーナーに追い詰める。プラチバットはさらに左ボディでエル・ボウニを削る。たまらず組みつくエル・ボウニは逃れる最中にマウスピースを吐き出してしまう。だがロープを背にしたとこ右ストレートを放ち、これで逆にプラチバットをとらえる。しかしプラチバットも左フックを当て返す。
2R、息を吹き返したエル・ボウニは右ストレートを振るっていき、そこから連打をまとめると、今度は逆にプラチバットがマウスピースを吐き出してしまい一時中断。だが再開すると左フックを打ち込み、これが効いたかエル・ボウニは後退してく。さらに左ミドルを入れて追うプラチバット。エル・ボウニはしかし顔へのヒザを放って反撃する。
右ストレートを伸ばすプラチバットに、エル・ボウニはヒザを突き上げる。両者消耗戦で苦しい展開となる。ロープを背にするエル・ボウニだが、プラチバットのボディにヒザ。プラチバットは攻め落さんと跳びヒザから左フック、右ストレートと振るうが、消耗しておりパンチが伸びない。守勢のエル・ボウニは再びマウスピースを吐き出してしまう。両者消耗が隠せない。ロープ・コーナーから出られないエル・ボウニをプラチバットは左フックと右ストレートで迫るが、エル・ボウニはボディワークを駆使ししてクリーンヒットを与えない。
3R、ロープを背負うエル・ボウニだが、するりとカラダを入れ替える。そしてプラチバットのボディにパンチを入れ、さらにカウンターでヒザ蹴りを見舞う。これが効いたプラチバットだが、ロープに追い詰め右スイングフックで一瞬エル・ボウニの腰を落とさせる。ジャブから右ストレートを伸ばして追うプラチバット。だが、エル・ボウニは決定打を与えない。左フックからの右ストレートでエル・ボウニをフラつかせるプラチバットだが、やはり頭を下げたクリンチでエル・ボウニは倒れず試合終了となる。
判定は29-28、30-28、30-28の3-0でプラチバット。師匠のブランコ・シカティックに続き、初代ヘビー級王者はクロアチアから誕生となった。
■アントニオ・プラチバット選手のコメント
「(トーナメントを振り返って?)まだ夢の中にいるような感じがする。そのうち起きてしまうんじゃないかと(笑)。今日は3試合やって、みなさんに楽しんでもらえたか心配だった。でも楽しんでもらえたんじゃないかと思う。最後はイブラヒムと男らしい試合になったから。(決勝戦の相手の印象は?)イブラヒムは経験値があって、タフな選手でハードな試合だった。そして一回戦も準決勝も、岩のようにタフな選手だった。蹴ったこちらの足が痛くなるほど。
(今後の目標は?)自分はこう見えても23歳で経験も浅い(笑)。このベルトを持って、いまはモチベーションが凄く高い。今日よりいい試合ができるように、トレーニングしたいと思う。(シカティックさんからのアドバイスは?)シカティックのアドバイスがなければ、ハッピーエンドにはならなかったと思う。一日3試合したのは今日が初めて。いつウォーミングアップすればいいのか、シカティックにアドバイスをもらって、このような結果になりました」
■イブラヒム・エル・ボウニ選手のコメント
「(決勝を振り返って?)いい試合だったと思う。1~2Rは俺が勝ってたと思うけど、3Rは彼のほうが勝っていた。延長になるかと思ったけどミスをしてしまったよ。(対戦相手の印象は?)いい選手だけど、向かい合ったときはそれほどのものは感じなかった。もし、再戦する機会があれば、1RでKOしてやるよ。(今後の目標は?)まず言えることは、より強くなって日本に帰ってきて、アントニオにリベンジしたい」
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2021.01.22
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