news

ニュース

朝久泰央と稲垣柊がバチバチの舌戦!黒川瑛斗がKrush王座返上の覚悟も石井一成「俺には刺さらない」=11.15 K-1 MAX前日計量&会見

 明日11月15日(土)に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される「K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~」の前日記者会見が、14日に都内会場にて2部構成で行われた。1部はタイトルマッチとワンマッチに出場する10選手が登壇した。

 各選手の詳細とコメントは以下の通り。

◎株式会社torio PRESENTS第8代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定戦/3分3R・延長1R
朝久泰央(日本/朝久道場)
vs
稲垣柊(日本/K-1ジム大宮チームレオン)

 朝久は、24年12月にRIZIN大晦日大会でYURAから勝利。25年5月は再びRIZINに参戦し、ウザ強ヨシヤをTKOで下した。7月はK-1でダニラ・クワチから勝利し、スーパー・ライト級へ階級を上げ初戦を制した。

 稲垣は、第9代Krushスーパー・ライト級王座奪取。24年9月の第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準決勝でトーマス・アギーレを破るも、決勝でヨードクンポン・ウィラサクレックに敗北。25年2月に佐々木大蔵を破ると、5月に体重超過のヨードクンポン・ウィラサクレックと対戦してKO負けとなった。

■朝久泰央

――意気込みと相手の印象。

「昨日、東京に来たんですけど、ばあちゃんに『倒して勝ってくるよ』と伝えたら、『泰央はいつも口が悪いから、そんな物騒なことじゃなくて“頑張ってくる”と言った方がいい」と言われました。だから、今回は『倒します』とかじゃなくて、思いっきり頑張って思いっきり勝ちたいと思います。

 相手の印象については、その首を切るようなポーズだったり、計量でなんかピョンピョン跳ねてたりとかあったんですけど、まあそのリスペクトって言ってるけど、なんか行動と違うなと純粋に思いました。ただ、そのピョンピョンとノミみたいに飛んでたんですけど、なんか飛んでいるうちに離れていたり、顔から死相が出ていたんで、本人のこの首切るポーズ通りに、俺が首を切って落としてやろうと思ってます」

――稲垣選手が計量のフェイスオフでステップワークを見せたことについて。

「やっぱり稲垣君のジム代表がおっしゃるように、やっぱりメンタルがすごいんだなと思いましたね。喧嘩をSNSで売るっていうのは戦略かもしれないけど、喧嘩を売るなら売るでいいですけど、K-1のスタッフが少しでもファンのみんなが楽しめるようと作ったチャートに対して、ド素人がという言葉が許せなかった。自分に喧嘩してくるだけならば、K-1スタッフにはこの場で謝罪していただきたいですね。どうですか?姜(宗憲)先生!

 稲垣君のステップに関しては、ここから落ちそうなぐらい遠くにいてたんで、明日リングから落ちてしまわないか心配でしたね」

――K-1チャンピオンは特別なものだが、どんなチャンピオンになりたいか?

「自分は愛と誇りを持った世界チャンピオンになりたいと思ってます。やっぱり本当にいろんな大会がある中で、ここにいる全選手はK-1に愛がある選手だと思っています。相手の稲垣君も、もちろん愛があってのことなんで、本当にリスペクトというか敬意はあります。本当に俺は、団体愛とその自分の強さに誇りを持ったチャンピオンになりたい。本当にこれまで自分と戦ってくれた全選手へのリスペクトと、そしてこうやって強気で言ってくれていますけど、この程度で俺に勝てると思ったら、その馬鹿げた考えをリスペクトを持って思いっきり叩き潰して、明日俺様が必ず勝ちます。そこをみんなに見届けていただけたらと思います。 必ず俺がチャンピオンになります」

――明日への気持ちを一言で。

「愛と誇りですね。自分の強さに誇りを持って、K-1を愛するみんなに幸福と喜びを伝えられたらと思います。必ず勝ちます」

■稲垣柊

――意気込みと相手の印象。

「今回はいろんな方面の方に対して俺のことナメんなよっていう、もうそれだけですね。対戦相手には、本当に何も思うことはないです。石井館長もおっしゃっていた通り、もちろんリスペクトはあるんですけど、明日は僕がぶっ倒します」

――計量のフェイスオフでステップワークを見せたが、あれにはどんな意味があるか?

「明日の予行練習というか、自分のその構えでどのぐらいの距離なのかなというのを確かめました」

――収穫は?

「相手が構えてなかったんでわかんないですけど、まあ大丈夫です」

――オフィシャルサイトで朝久選手と稲垣選手の戦力チャートが発表になり、朝久選手と姜(宗憲)代表がSNSで舌戦を展開していたが、稲垣選手は何か反論は?

「ずっと、もう(朝久は)口が上手いなぁとも思っています。本当に。こういう人は、クラスの中にいたなみたいな。まあ、明日実力で分かるんで。見ていてください」

――K-1チャンピオンは特別なものだが、どんなチャンピオンになりたいか?

「僕が小学校の頃に見ていたK-1の舞台のチャンピオン。明日は、世界最強のK-1世界王者になります」

――明日への気持ちを一言で。

「僕もK-1愛。格闘技は負けないんで、最後に愛は勝つ」

◎K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
ロエル・マナート(王者/オランダ/Mejiro Gym Amsterdam)
vs
アリエル・マチャド(挑戦者/ブラジル/Hemmers Gym/Madison Team) Ariel Machado

 マナートは、90年代を代表する名選手にして名伯楽として知られるアンドレ・マナートを父に持ち、18年3月に当時K-1ヘビー級王者のアントニオ・プラチバットを破り、第2代王座に就いた。19年11月にクリス・ブラッドフォードをKOしてタイトルを防衛。20年1月にGLORYでセルゲイ・マスロボイェフにTKO負けを喫し、前回は25年7月のK-Jee戦が約5年半ぶりのK-1での試合となり、KO勝ちを収めた。

 マチャドは、ブラジルのキックボクシング団体「WGP Kickboxing」のライト・ヘビー級王者。23年9月のK-130周年記念無差別級トーナメント一回戦でミハル・トゥリンスキーを判定で下すも準決勝でリュウ・ツァーにKO負け。24年8月のブラジル予選を勝ち進み、 12月のK-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメントではリース・ブルーデネル、 エロール・ジマーマン、フェン・ルイを3連続KOで下して優勝した。

■ロエル・マナート

――意気込みと相手の印象。

「今回試合へ向けてしっかり準備ができています。必ずいい試合を皆さんにお見せできると思っています。マチャドは、とても強い選手ですし好戦的なファイターの印象です。どの選手も倒せるし、倒される可能性はあります。それを明日見せたいと思います」

――計量時のフェイスオフではバチバチに睨み合っていたが、どう思ったのか?

「間違いなく激しい試合になる。彼のことを知ってから時間が経つし、いつかやるだろうと思っていた。お互いにどっちが強いのか見せたいだろうし、その思いが強いので明日は激しい試合になる」

――明日の試合は石井館長がレフェリングをすることになったが、そのことについては。

「K-1創始者である石井館長がレフェリーをしてくださるということは、光栄なことです。自分自身それも含めて試合を楽しみたいと思っております」

――明日への気持ちを一言で。

「センセーショナル」

■アリエル・マチャド

――意気込み。

「いいコンディションで来日しました。またここに立てることをとても嬉しく思っています。明日は、いいパフォーマンスで準備してきましたので、また勝つしかないなと思っています。自分が所有するべきベルトを奪うだけなので、本当に一番いいパフォーマンスを出して勝ちたいと思っています」

――計量時のフェイスオフではバチバチに睨み合っていたが、どう思ったのか?

「きっと爆発的な激しい試合になると思う。2人ともチャンピオンになりたいという思いは同じくらいにあると思うので、明日どちらがその思いが強いのか証明できる。ベルトは彼が持っているけど、本体は自分が持っているべきもの。重量級が自分に相応しいことを証明できると思っています」

――明日の試合は石井館長がレフェリングをすることになったが、そのことについては。

「今、知ったばかりですが、すごく光栄です。だからこそ勝ちたいという気持ちになりました」

――明日への気持ちを一言で。

「幸福。嬉しさ」

◎第2代K-1 WORLD GPバンタム級王座決定戦/3分3R・延長1R
石井一成(日本/ウォーワンチャイプロモーション)
vs
黒川瑛斗(日本/team VASILEUS)

 石井は、数々のタイトルを総なめにして日本軽量級トップ選手としての地位を築く。22年12月に初代K-1バンタム級王座決定トーナメント決勝で黒田斗真に延長判定1-2で惜敗。23年12月の黒田斗真戦後にしばらくK-1から離れてムエタイに専念していたが、25年7月に白幡裕星戦でK-1へ復帰した。

 対する黒川は24年7月の第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント準決勝で林佑哉からKO勝ち。10月の同トーナメント決勝で白幡裕星を判定で下して新王者となった。今年3月のKrushバンタム級タイトルマッチでは大夢をKOして防衛に成功している。

■石井一成

――意気込みと相手の印象。

「3度目の挑戦なんで、ここは絶対に獲らなくてはいけないと思っています。大きな僕の人生の中のターニングポイントでもありますし、20年前に始めたきっかけの目標でもあるので、K-1のベルトを巻くために明日は必ず倒して勝ちたいと思います。相手の印象は特にないですね。倒すだけです。応援よろしくお願いします」

――今回、黒川選手はKrush王座を返上して臨むようだが、覚悟を感じるか?

「それって覚悟なんですかね。僕にはあまり刺さっていないです。僕も数々のムエタイのベルトも取ってきたし、全然比べ物にならないぐらい戦績も重ねてますんで、全然何も感じてないです」

――明日への気持ちを一言で。

「三度目の正直、愛」

■黒川瑛斗

――意気込みと相手の印象。
「発表の時にも言ったんですけど、ここまで来ることを目標にやってきたわけではないし、明日生きた証を見せようかなと思ってます。対戦相手の印象は、ここまで来たら言うことはないかなと思ってるんで、最高の相手と最高の試合をしようと思ってます。あとK-1タイトルに挑戦させてもらうので、Krushのチャンピオンなんですけど、後ろ盾あって挑戦するのも違うなって思っていますので、このベルト返上しようかなと思っています」

――Krush王座を返上する意味とは?

「僕は、K-1のチャンピオンになるためだけに格闘技をやってきて。だからこそK-1タイトル戦に対してリスペクトではないですけど、後ろ盾を作ったまま挑戦するのは、負けてまたKrushチャンピオンに戻って、また防衛戦は違うかなっていうふうに思っています。明日K-1チャンピオンになるっていう覚悟っていうのもそうですけど、K-1にリスペクトという感じですかね」

――石井選手は、Krush王座返上の覚悟が刺さらないようだが。

「ムエタイで凄いのは別に知っていますけど、ここはK-1のリングなんで。明日は、それを見せようかなと思っています。明日がすごい楽しみです」

――明日への気持ちを一言で。

「僕も愛でお願いします」

◎第11試合/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
レオナ・ぺタス(日本/THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)
vs
横山朋哉(日本/リーブルロア)

 レオナは21年3月に武尊の強打でKO負けも壮絶な打ち合いを繰り広げた。22年6月の「THE MATCH 2022」ではRISEの中村寛と対戦。K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝で朝久裕貴を下し第5代王者に。ケガで復帰の23年12月にレミー・パラに判定負け。返上したK-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは、今年5月のリザーブマッチに出場して天野颯大からKO勝ちを収めた。

 横山は24年2月にKrushで髙橋直輝を判定で下して第12代Krushスーパー・フェザー級王者に。同年7月はK-1でカベロ・モンテイロからKO勝ちを収め、12月のKrushではスーパー・フェザー級タイトル防衛戦で松山勇汰をKOし、ベルトを死守した。今年5月の第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメントではイゴール・ベクレフ、マシュー・ダールマンを連続KOも決勝でレミー・パラにKO負けを喫した。

■レオナ・ぺタス

――意気込みと相手の印象。

「明日は、約半年ぶりの試合なんで。大会の次の日にONEがあったりするので、そっちに持ってかれないようにいい試合したいなと思ってるんで、皆さん一部・二部と通して注目してください。横山選手の印象は、向き合った時に白いというイメージだったんですけど、今日は黒かったんで。印象と違うことをしてくるんじゃないかなと思っています。ちょっと注意しなきゃいけないなって感じです」

――明日の試合で見せたいものは?

「KOです。KOしかないですよね。前回の試合で横山君はKOされてるんで、今回もKOしかないです。それ以外だったら僕の負けって思ってるんで、KOします」

――明日への気持ちを一言で。

「朝久君が言ってたK-1愛です」

■横山朋哉

――意気込みと相手の印象。

「明日は、やってきたことを証明するだけだと思っていますので頑張ります。レオナ選手の印象は、ずっと変わらないですね」

――レオナ選手がKOしないと自分の負けと言っているが。

「僕も倒しに行こうと思ってるんで、ちょうどいいですね。面白い試合になると思うので、楽しみにしていただけたらいいなと思っています」

――レオナ選手が肌の色が黒いという指摘があったことについて。

「日焼けとかですか?そういう黒くなったってことなんですかね。まあわかんないですけど、日焼けは特に行っていないです。練習していたら黒くなった感じですね」

――レオナ選手から「横山選手は弱い」という発言があったことについて。

「別に何も思ってないです。明日全部分かるということで。明日楽しみにしていただけたらいいなと思ってます。それが全てだと思うので」

――明日への気持ちを一言で。

「甘いは正義」
◎第10試合/-56kg契約/3分3R・延長1R
大久保琉唯(日本/K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)
vs
ウー・ユートン(中国/ティエ・インホァGYM/CFP)

 大久保は、22年6月の「THE MATCH 2022」で那須川龍心に勝利。同年9月は初代Krushフライ級王座決定トーナメントを制し王者に。24年7月は-55kg世界最強決定トーナメント一回戦でジャオ・ジェンドンを破り、9月の準決勝で玖村将史から判定勝ち。決勝は金子晃大にKO負けを喫して準優勝。24年12月の璃明武戦は判定勝ちを収め、25年2月に竹見浩志郎からKO勝ち。永坂吏羅戦の不戦勝、7月に紫苑でのKOを合わせると4連勝中。

 ユートンは、2020年ROH -55kg王者と2023年WLF武林風ジム対抗スーパーリーグ -57kgで優勝した経験がある中国武林風の強豪。32戦25勝(6KO) 7敗と経験も豊富で、勢いのある中国の新戦力になりそうだ。

■大久保琉唯

――意気込みと相手の印象。

「明日の試合は今年からずっと言っていますが、来年のタイトルにつなげるためにも、必ず倒さないといけないと思っているので、覚悟を見せて勝ちたいと思ってます。相手は、意外と体がでっかくタフそうだなという感じなので、工夫して倒しに行こうと思ってます」

――今回筋肉量が増えたように感じるが、どこがパワーアップしているか?

「パワーアップは全体的に体が大きくなったなというのを感じてて、あとはパンチ力だったり、すごく硬いパンチを意識して出せるようになりました。全体としてレベルはすごく上がってきたんじゃないかなと思います」

――今回勝った後に、行きたいところはありますか?

「やっぱり永坂(吏羅)選手とデートじゃないですか(笑)。さっきも計量をクリアして嬉しそうにピョンピョン跳ねていたので、なんか向こうの方が年上なのにちょっと可愛いなっていうか愛着心みたいなものが若干湧いちゃっています(笑)」

――明日への気持ちを一言で。

「美味しいご飯食べたい」

■ウー・ユートン

――意気込みと相手の印象。

「今回のコンディションは、非常にいい状態で迎えることができました。対戦相手の大久保選手の第一印象はとてもナイスガイだなと思いました。とてもかっこいい選手なんですが、実力については明日リング上で拳を交えてお互いにわかると思います」

――初めてのK-1参戦になるが思いは?

「今回初めてのK-1参戦になりますが、試合に向けての準備期間は十分にありましたし、しっかり準備をしてきたつもりです。皆さんにいい試合を見せられるように、全力で相手と闘って倒して勝ちたいと思います」

――明日への気持ちを一言で。

「全力で立ち向かう」
チケット購入