上遠野寧吾、石井一成の王座挑戦!甥・寿来の批判に反論「部外者から言われるのは違う」=「K-1 DONTAKU」7.20(日)福岡
<両選手の近況>
上遠野は、25年8月から始まった第5代Krushフライ級王座決定トーナメントで、東虎之介、海凪、安尾瑠輝を破り同王座を獲得した。今年4月には白幡裕星を下し、現在8勝5KO無敗で驀進中だ。
石井一成は、これまで数々のタイトルを手に入れてきたが、25年11月に黒川瑛斗を下して悲願のK-1 WORLD GPバンタム級王座を獲得した。今年2月にはジャン・ジンホイをKO寸前まで追い込み、王座防衛に成功。今回が2度目の防衛戦となる。
――上遠野(カトウノ)選手は、とても珍しい名前ですがご両親は福島県出身ですか?
「そうです。自分は東京ですが、両親は福島です」
――ご先祖は、福島武士だったとか。なんか関係あるんですか?家系図的に。
「いや、ちょっと不明ですね。全然わかんないです。今度、親に聞いてみます」
――おそらく、読み間違えられることもあったのでは。
「小学校だけではなく、中学・高校も最初はよく間違えられてました。カミトウノとか」
――でも、今では逆に珍しいため覚えられやすいのもありますよね。
「そうですね。下の名前も“寧吾(ねいご)”って結構珍しいので」
――一日、どのくらい練習しているのですか?
「日によって違うんですけど。朝、夕に練習して、それから夜にフィジカルトレーニングとかやるので3部連が多いです」
――今は学生ですか?
「いえ、高校を一昨年卒業して、今は格闘技だけをやってますね」
――今回は、石井一成選手を相手にK-1バンタム級王座に挑戦します。SNSで石井選手に対戦アピールして話題になりました。
「石井選手の対戦相手がまだ決まってなかったんで、名乗りをあげただけなんですけど…やる相手がいないようなので、だったら自分がやりたいと思いました」
――石井選手のことを以前から意識をしていたんですか?
「いえ、正直僕はまだまだ全然。Krushフライ級のベルトを取ったばかりだったので、石井選手と戦うことは全く想像してなかったです」
――石井選手がK-1バンタム級チャンピオンになったことで、意識をしたということ?
「はい、自分も前回バンタム級で試合をしたので。石井選手がK-1福岡大会の出場が決まった時に、もしかしたらと思っていました」
――ただ、SNSで対戦アピールした時に、石井一成選手の甥の石井寿来選手に「フライ級のチャンピオンなったくらいで一成に挑戦できると思うなよ」と批判されましたね。
「シンプルに傷つきました。フライ級ベルトをなんか簡単に取ったみたいな言われ方で。誰でも取れるベルトみたいな感じで言ってきたじゃないですか。僕だって苦労して取ったベルトなのに。しかも、他人じゃないですけど、僕からしたら全然部外者から言われるのは違うかなと思いました」
――おそらく寿来選手からしたら、石井一成選手が苦労して悲願のK-1王者になる姿を一番近くで見てきたと思いますので、反論したかったのでしょう。
「それもわかりますけど、俺と石井選手の問題なので」
――なるほど。チャンピオンにリスペクトはあるんですか?
「ありますよ。僕も挑発じゃないけど、対戦してくれって言っただけ。きっぱり断ってくるのかなとか思ったんですけど、全然やるならやろうぜみたいな感じだったんで、かっこいいなとは思いましたね」
――石井選手は、よほどじゃないと対戦を拒絶するタイプではないですからね。石井選手に対する印象は、どんなことがありますか。
「僕が小学校のアマチュアの頃から、トップで戦ってきたのが石井選手なんで。本当にずっと強いっていう印象ですね」
――実際に、石井選手との試合のオファーが来た時は、どんな感情だったんですか?
「嬉しかったです。決まったかみたいな感じで。きつい試合には絶対になるなっていうのは、もう覚悟しています」
――石井選手は前に出て打ち合いに持ち込むスタイルです。
「はい、打ち合いになるかもしれないと思っています。どうなるかはわかんないですけど、とりあえず自分はもう本当に厳しい戦いになるというのは気持ちでいるので。あとは会長の指示通りに動くだけです」
――あと、SNSで負けられない理由ができたと書かれていましたが、言える範囲で構わないのでどんな感じなんですか?
「ちょっとそんなに明るい話じゃないんですけど、僕が小さい頃から一緒にいた猫が亡くなっちゃって…」
――そうだったんですか。
「結構もう年だったんで、寿命もあったと思います。“ココロ”という名前でした。そういう悲しい出来事があって、これは絶対に自分がチャンピオンになると決意しました」
――ここまで8勝5KO無敗ですが、これまでの自身の戦績をどう思いますか。
「会長と作り上げてきたものが、こうして結果に出てるなって思ってます」
――ここまでは、満足していると。
「全然、満足してないですよ」
――していないんですか?
「はい。まだ8戦しかしていないんで、これからですね。前回の白幡裕星戦も、全然納得がいかなかったです。うまく戦おうとしすぎて、倒しに行けた部分もあったんですけど、行けなくて。反省しかないです」
――では、古川会長は怒っていたのでは。
「めちゃめちゃ怒られました。あんなんじゃダメだみたいな感じで、ダサイ試合しやがってよって。食らいましたね、前回の試合は」
――白幡選手はカウンターの名手なので、なかなか厳しい状況でした。でも石井選手は、むしろガンガン出てくるので、違う展開になりそうですね。
「なんか日本人だけど、狂暴なタイ人みたいな感じです」
――K-1のタイトルを獲得したら、Krushと同時2冠になります。その後の展開とかは考えていますか。同じジムの石田龍大選手は、階級をどんどん上げたいと話していました。
「僕、スーパーバンタムは絶対無理ですね。まあ、ベルトを取ったら外国人と戦ってみたいです。まだ一度も外国人と試合をしていないので」
――K-1は世界展開を積極的に行っていますので、海外で試合をすることもあるかもしれないですね。
「海外ですか、ちょっと嫌ですね」
――嫌?
「アウェイじゃないですか。アウェイすぎて、ちょっと怖いです」
――ブーイングとか嫌なんですか?
「嫌ですね」
――今回は石井選手の地元・福岡の大会なので、アウェイみたいな感じだと思います。
「日本なんで大丈夫です」
――分かりました。最後にファンにメッセージを。
「今回、石井選手が男気を見せて対戦を受けてくれて実現したカード。しっかり僕も熱い試合したいと思うんで、注目をお願いします。できれば、ブーイングなしでお願いします」