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石井一成、3度目のK-1バンタム級タイトル戦へ「黒川選手も打ち合いに出るタイプなので、絶対に盛り上がる試合になる」=11.15K-1代々木第一

 11月15日(土)、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催の「K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~」の[K-1バンタム級王座決定戦3分3R延長1R]において、黒川瑛斗(team VASILEUS)とタイトルを争う石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)が、インタビューに応じた。

 石井は、数々のタイトルを総なめにして日本軽量級トップ選手としての地位を築く。22年12月に初代K-1バンタム級王座決定トーナメント決勝で黒田斗真に延長判定1-2で惜敗。23年12月の黒田斗真戦後にしばらくK-1から離れてムエタイに専念していたが、25年7月に白幡裕星戦でK-1へ復帰した。

 対する黒川は24年7月の第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント準決勝で林佑哉からKO勝ち。10月の同トーナメント決勝で白幡裕星を判定で下して新王者となった。今年3月のKrushバンタム級タイトルマッチでは大夢をKOして防衛に成功している。
――今回、黒川選手とは初対戦になりますが、どんな印象がありますか?

「まだちゃんと映像を見ていませんが、前回の大夢戦を1回見た印象では、倒さなかったら負けていたと思いました。なので、テクニックで圧倒しようと思っています。上手な選手ではないので」

――石井選手とのキャリアを比較するとかなりありますね。

「相手は、まだ10戦くらいしかしていないようですね」

――今回の試合が決まる前に、黒川選手とSNSで舌戦をしていました。

「自分は、黒田選手と戦ってからしばらくK-1を離れていたので、K-1バンタム級がどうなっているのか知らなかったんです。だから、黒川選手が誰かも知らなくて」

――では、いきなり挑発されたと。

「周りは、Krushバンタム級チャンピオンが黒川選手だということは知っていたので、いつかやるかもとは言われていたんです。そうしたら、いきなりSNSで言われて。彼が年下だと知っていたので、ナメられているなと思いました。俺は『燃えるね』って返したと思いますけど、そこから火がつきましたね。いつか倒してやろうと思っていましたけど、こんなに早く試合が決まるとは驚きました」

――あまり相手を研究しないと話していましたが、大丈夫ですか?

「僕のチームのメンバーが見てくれているので大丈夫です。それに、普段からあまり相手を研究するタイプではなく、自分の戦い方をするスタイルなんです。細かく作戦を立てずに、自分のスタイルを貫くだけですね。今回も倒しに行きますよ」

――前回のK-1復帰後の白幡裕星戦は、延長判定へもつれました。判定基準が難しいとも明かしていました。

「自分の試合は、判定が割れるイメージがあるんです。黒田戦は蹴りを取ってくれなかった印象があったので、前回の白幡戦はパンチ主体で戦ったら、また判定が割れてしまって。どうしたらいいのかなとは思いました。でも、倒せば一番早いんで。あとは圧倒して自分の攻撃ですべて終わらせるとかすればいいので、そこを意識するようにして戦います。誰が見ても勝ったと思わせる試合にすれば文句ないと思うので」

――今はパンチ主体で練習していますか。

「はい。そのためにトレーナーをつけて練習しています。K-1は首相撲がないので、蹴りで倒すとなるとハイキックかヒザ蹴りを入れるしかない。パンチを意識して練習しています」

――今回のK-1タイトル挑戦は3度目になります。ムエタイと二刀流で挑戦している立場ですが、やはりK-1のベルトへの思いは強いですか?

「そうですね。K-1王者は、格闘技を始めた時の夢でもありますので、絶対にベルトを腰に巻きたいです。K-1王者って誰もが知っているタイトルですし、何が何でも獲りに行く覚悟で今回の試合に臨みます」

――これまで2度、獲れなかった理由は分析していますか?

「倒し切れなかったことですね。黒田選手や今回の黒川選手もそうですけど、K-1でずっと試合をしてきた選手は戦い方を熟知していると思います。自分はそこまで徹底できなかったので、自分が憧れた魔裟斗さんのように前へ出て倒しに行く気持ちを見せて、今度こそK-1王者になりたいです」

――どんな試合になりそうですか?

「僕も黒川選手も打ち合いに出るタイプなので、絶対に盛り上がる試合になると思います」

――K-1王者になった後の野望はあるのでしょうか。

「昔はK-1王者になったら、他団体のチャンピオンと戦って勝ちたいとかありましたけど、今はK-1王者になることしか考えていません。その後のことは、それからですね」
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