石井一成、1年半ぶりK-1復帰!「ムエタイとK-1 の二刀流で」白幡裕星「石井選手は魔裟斗スタイル、自分はペトロシアンでいきます」=7.13 K-1福岡
K-1バンタム級で、石井一成(日本/ウォーワンチャイプロモーション) と白幡裕星 (日本/K-1ジム総本部チームペガサス)の試合が組まれた。石井は23年12月に黒田斗真と対戦以来、ムエタイに専念してきたが、今年5月に大久保琉唯とエキシビションマッチを行い、今大会で1年半ぶりのK-1復帰となる。
石井と白幡が登壇し、それぞれが意気込みを語った。以下、詳細とコメント。
石井一成(日本/ウォーワンチャイプロモーション)
vs
白幡裕星 (日本/K-1ジム総本部チームペガサス)
石井は、ムエタイの本場タイでTrue4Uフライ級タイトル獲得。日本ではKNOCK OUT初代フライ級王座、WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座を手に入れ、日本軽量級トップ選手としての地位を築く。22年8月K-1九州大会でK-1に電撃参戦し藤田和希をKO勝ち。12月は初代K-1バンタム級王座決定トーナメント決勝で黒田斗真に延長判定1-2で敗れた。23年12月も黒田斗真に判定負けを喫し、しばらくK-1から離れてムエタイに専念していた。25年5月に大久保琉唯とエキシビションマッチを行った。
白幡は、19年12月にMuayThaiOpenスーパーフライ級王座、21年2月にREBELS-REDスーパーフライ級王座を獲得。23年からK-1ジム総本部チームペガサスの一員となり、2月のKrushでは元Krushバンタム級王者の吉岡ビギンから勝利。23年6月のK-1では壬生狼一輝にダウンを奪われ、判定負けを喫した。その後、経験を積み25年1月に林佑哉、5月に長野翔を判定で下した。
■石井一成
――意気込み。
「先日、エキシビションマッチで出場しましたが、1年半ぶりのK-1の試合になりました。まず地元福岡での開催ということで、僕が出ないという思いもありましたし、オファーもいただいたので地元もK-1も盛り上げたいということで出場を決めました。相手は、一緒に練習したことが2、3年前にあるんですけど、顔見知りです。最初は黒川瑛斗選手と聞いて僕もやりたかったんですけど、予定が合わなかったようです。相手が誰でも、僕の倒しに行くスタイルで大会を盛り上げるので楽しみにしていてください」
――対戦相手の印象は。
「K-1の試合は何回か見ていますが、サウスポーで練習した時もテクニックがあるなと。ガチスパーはしていないんですけど、まだ試合が終わったばかりなので作戦とかも考えていないので、これから考えていきたいと思います」
――この会見の2日前に試合をしたばかりだが、ダメージは?
「ノーダメージで勝てたので、体調もバッチリで練習にも行きます」
――K-1は一旦一区切りでムエタイに専念したと思うが、なぜ復帰するのか?
「負けて終わっているのと、地元福岡で俺が出ないという気持ちもあります。何も話してないけど、バンタム級が空位なので、石井一成がいないと盛り上がらないなと。そんなことをみなさんに言わせたい。僕から見てもバンタム級は役者が揃っているとは思えない。ベルトを獲りに行きたいです」
――今後はK-1 とムエタイの二刀流?
「そうですね。ムエタイも、この前の試合でランキング6位に勝ったことで上位の選手と戦うことになる。そのタイミングで、どちらもやりたい。ラジャのベルトも獲りたいし、運が良ければK-1のベルトも。二刀流でやりたいですね」
――体重は、バンタム級の53kgでやると。
「K-1 は53kgしかないので、下げるつもりはないです。この前のRWSではスーパーフライ級で52.16kgでやりましたけど、53kgだと正直体重は余裕ですが、以前も53kgでやっているし盛り上げたいと思っています」
――不利なのでは。
「今までやってきましたので」
――5月のK-1 は大久保琉唯選手のエキシビションマッチを行ったが。
「批判されるのではないかと思っていたら、温かく迎えてくれて。急なオファーでK-1 が叩かれていたようですが、でも自分はK-1 に出たかったので良かったです」
――その流れから今回の参戦に?
「辿っていくと地元九州で大会があった時に宮田プロデューサーと久しぶりに会って、これもご縁かなと言われて。それからLINEでやりとりさせてもらって」
――22年開催のK-1福岡大会は、石井選手がK-1 でデビュー。3年後の今回も福岡大会でリスタートすることになったが、縁を感じる?
「3年前は福岡で藤田選手に勝って、黒田選手と戦わせてくださいとアピールして実現しました。今回も勝って、狙っていきたいです」
――ムエタイとK-1 の戦いの違いは?
「距離感は全然違います。ムエタイだとガードを上げて近づくと組まれるしヒジもあってキャッチされる。K-1 だとガードを上げて中に入っても大丈夫。でも黒田選手みたいに回られると捕まえにくい。僕は距離をとる選手ではないので圧をかけるんですけど、黒田選手と戦った時の経験を生かします」
――2日前の試合では、魔裟斗さんのスタイルを取り戻すと話していたが。
「そうですね。小さい頃から魔裟斗さんの試合を見て育って練習してきたので、自分のスタイルを考えていたところ原点を見直した感じです。これからもローとパンチ、ダイナミックなKOを目指したいです」
■白幡裕星
――意気込み。
「K-1グループに参戦した経緯は、石井一成選手と戦うことを目標にやってきました。黒川選手が出れないので僕に回ってきたこともありますけど、ここで勝てば一気にバンタム級の主役になると思うので、今年中にK-1バンタム級のトーナメントを開催してもらえるような内容で勝ちたい」
――対戦相手の印象は。
「選手としてリスペクトできる印象です」
――どこがリスペクト?
「この前もエキシビションマッチもそうですけど、一人の男としてカッコいいなと思える選手です」
――これまでムエタイ、レベルスを経験してきてK-1グループに参戦しての変化は?
「負けも経験しましたけど、自分のスタイルができてきたかなと」
「この試合のためにとっておきました!」
――石井選手のように目指しているスタイルは?
「石井選手が、またK-1 に戻ってくれて嬉しいです。役者が揃っていないと言われるのは、その通りだと思います。あと、石井選手が魔裟斗さんのスタイルを目指すと言われていたんですけど、自分はペトロシアンのスタイルで行きたいです」