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無差別級アジア予選は、シナ・カリミアン、K-Jee、山口翔大、谷川聖哉が出場=10.5大阪

無差別級アジア予選に出場する左から山口、カリミアン、K-Jee、谷川
 8月9日(金)都内にて、10月5日(土)大阪・エディオンアリーナ大阪で開催される『K-1 WORLD GP 2024』の対戦カード発表会見が行われ、K-1 無差別級アジア予選に出場する4選手が、シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY) 、K-Jee(日本/K-1ジム福岡チームbeginning)、山口翔大(日本/GENESIS) 、谷川聖哉(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に決まった。これはトーナメントではなくワンマッチとなり、勝ち進んだ選手が12月の無差別級決勝トーナメントへ進出することとなっている。

 K-1のカルロス菊田プロデューサーは「10月5日のアジア予選の勝者が12月14日のK-1 WORLD GP 2024無差別級世界最強決定トーナメントへの出場権を獲得できます」と明かし、Krushの宮田充プロデューサーは「対戦相手は、すべて外国人になる予定です。ただ谷川選手は8月18日にKrushでRUI選手との試合がありますので、その結果次第」と場合によっては違う選手になる可能性もあるという。

 シナ・カリミアンは、初代・第3代K-1 WORLD GPクルーザー級王者で23年9月、K-1 30周年記念無差別級トーナメント一回戦でケリム・ジェマイをKOするも、準決勝でクラウディオ・イストラテに判定負け。24年3月にリュウ・ツァーにKO負けを喫し、今回が再起戦となる。

 K-Jeeは、20年11月に王者カリミアンの持つタイトルに挑みKO勝利で第2代王座に。21年3月は初防衛戦でカリミアンのバックブローで逆転KO負け。22年4月のK-1無差別級トーナメントでは一回戦でマハムード・サッタリにKO負け。8月は無差別級トーナメント準優勝・谷川聖哉とのクルーザー級日本人頂上対決に臨むも判定で敗れ、2連敗。23年7月はステファン・ラテスク、9月は元極真世界王者・上田幹雄にKO負け。24年3月はイタリアでマティア・ファラオニに判定負けし、浮上したいところだ。

 山口翔大は、空手で数々のタイトルを獲得し、22年9月にKrushへ参戦して木村太地から判定勝ち。12月にK-1のリングで佐野勇海をKOすると、23年4月にKrushでANIMAL☆KOJIから判定勝利を収めた。12月には星龍之介をKOで下した。24年7月のホーストカップで入田和樹から判定勝ちを収めて負けなしの7連勝となっている。

 谷川聖哉は、空手で輝かしい実績を残し22年8月に元K-1クルーザー級王者K-Jeeから勝利。23年3月はステファン・ラテスクにKO負け。7月はAKIRA Jrから判定勝利を収め、再起戦を飾った。12月はリュウ・ツァーにKO負けし、24年3月に階級をミドル級に落としてKrush初代ミドル級決定トーナメントに出場するもブハリ亜輝留に判定負け。今回は再び階級を上げる。

 以下は、各選手のコメント。
シナ・カリミアン
シナ・カリミアン
「(意気込み)今までこんなに練習をしたことないくらいにやっている。準備は万端だ。相手が誰だろうが必ずKOして、東京の決勝大会に出てチャンピオンになる。

(12月の決勝トーナメントで戦いたい相手は?)
相手が誰だろうが関係なく、準備はできている。

(どんな試合を見せたいか)
ヘビー級に挑戦することになっているので、バケモノになって戦う。リブート(再起動)とリバイブ(復活)を見せたい。

(K-1イタリア大会でクラウディオ・イストラテが棄権したことについて)
彼は何も変わっていなかった。すぐに止めたり、すぐに言い訳をする奴だった。

(イストラテと試合が組まれたら?)
戦いたいならば、いつでもいいよ。何回見ても言い訳ばかりだし、スタミナもない。金的を蹴られたとアピールしたり、マウスピースを口から落として時間を稼ぐ汚いやつだ。

(リュウ・ツァーへのリベンジ)
リベンジはしたいけど、あの時は15kgの減量があって本調子ではなかった。ただ、強いとか弱いではなく、愛鷹亮の方がはるかに強かった。本調子なら勝てていたので、リベンジしたい。

(優勝するために必要なことは)
家族のために戦っているので、それ以上のことはない。絶対に勝たないといけない。

(体重は何kgで試合をするのか?)
110から115kgで試合をするつもりだ。そのために、一日5食とっている。もう一回、バケモノになる。

(スピードは?)
落ちているようには思えない。身体を大きくして戦いたいだけだ。

(ファイトキャンプの予定は?)
まだ決まっていないけど、チームと話し合ってプランを考えたい。

(メッセージ)日本ファン、いつも感謝している。勝っても負けても応援してくれているのは、心強いと思っているよ。これからもがんばってチャンピオンになる」
K-Jee
K-Jee
「(意気込み)我々が子ども頃に見て憧れたのは、重量級のワールドGP。やっと憧れの舞台に立てることスタートできることに、夢がまた一つ叶ったとワクワクしています。夢を叶えられるように頑張っていきます。

(12月の決勝トーナメントで戦いたい相手は?)
とくに憧れがいるわけではなく、誰というのはいないんですけど、過去に負けた選手もいるのでチャンピオンになればリベンジすることになると思っています。

(どんな試合を見せたいか)
俺は打ち合います。バカだなと思うかもしれないけど、聖哉みたいに打たせずに打たないと勝てんやろと思いますけど、俺は打ち合いが好きなので殴り合って勝ちたい。

(今年3月にイタリアで試合した経験がどう活きるか)
どう活きるか、分からないですね。ルールが違ったので、その認識や準備ができていなかったということです。

(優勝するために必要なことは)
優勝するためには、気持ちですね。優勝しているイメージを作っていくことです。

(メッセージ)日本人に勇気を与えられるような試合をします。チャンピオンになればそれができると思うので、がんばります」
山口翔大
山口翔大
「(意気込み)子どもの頃から親父にフランシスコ・フィリォ選手の空手やK-1の試合映像を見せられて、『でかいやつが本当に強い』と言われて無理やり飯を食わされてきました。一番でかい階級で空手をがんばってきたんですが、この度、K-1で無差別の大会があると宮田プロデューサーから口説かれて、これは覚悟を決めるしかないと腹を決めて、大博打ですが日本人として初めてのチャンピオンを目指して頑張ることになりました。無差別の中では身長も体重も小さい方やと思いますが、フルコンタクト空手で海外勢と戦ってきた長い歴史があるので、K-1の舞台でも通用できるようにアジャストしたいです。

(12月の決勝トーナメントで戦いたい相手は?)
日本人選手が3人いますが、日本人が一丸になって上を目指さないと成し遂げれないことだと思いますので、日本人同士の決勝を目指しています。

(どんな試合を見せたいか)
どんな試合というと難しいですけど、とにかく日本を代表して戦うので勝つことです。2メートル級、30kg重い外国人だろうと勝つ。空手時代の山口翔大を貫くことが一番だと思っています。競技者として一番になりたいので、どんな相手でも勝つことをテーマにやっていきます。

(大きい外国人を相手に大丈夫か?)
自信あるかないかだと怪しいですけど、僕にしかできない戦い方があるので。自分は5歳から空手をやってきているので、ここで負けてしまったら悲しいじゃないですか。人生が空手なので、それを肯定するためにやっているので、通用すると信じています。でも、めちゃくちゃ泥試合をすると思うので、期待しないでください(笑)。

(優勝するために必要なことは)
日本を背負う気持ち。空手時代からですが、個人競技なんですけど世界と戦う時は日本代表が一丸となってやってきたので、K-1でも日本が一丸になって日本に王座をもたらすつもりでがんばっていきたいと思っています。

(メッセージ)
地元・大阪の開催となります。とくに子どもたちは、僕たちがK-1を見て育ったように、今の子どもたちもそうなってもらえるように、憧れる存在になれるようにがんばっていきます。空手界のみなさま応援をよろしくお願いします」
谷川聖哉
谷川聖哉
「(意気込み)一時75kgにしたり自分でも迷っていた時期があったんですけど、いろいろな人の意見を聞いて考えました。僕は最初から重量級のK-1を見て育ってきたので、天に恵まれた神の階級を落とすのは違うなと思いました。重量級が日本で流行っていないのは、圧倒的に勝てる日本人選手がいないからだと思っていますので、8月にRUI選手に勝って10月も勝って、日本人エースとして12月に進みたい。半年間、死に物狂いでやります。

(12月の決勝トーナメントで戦いたい相手は?)
僕はリュウ・ツァー選手に負けているので、昨年のチャンピオンですし、リベンジするには最高の舞台かなと思っています。

(どんな試合を見せたいか)
真っ向から打ち合ったら向こうに分がありますし、20kg、30kg重い相手を想定して練習をしています。昔から言っているのですが、打たせずに打つ。大きい外国人に日本人が勝つという昔のK-1にあったテーマを僕が復活させて、もう一度ブームを作りたいです。8月も含めて残りの5試合は、何が何でも勝ちたいです。

(階級の変動について)
ミドル級には二度としないです。でも、経験するしないは違うと思いました。減量の苦しさも分かりましたし。今までは身体が大きかったら、多少は脂肪がついていてもいいやと思っていましたが、今はそういう時代ではない。プロとしては見た目も大事ですし、それを痛感しました。栄養の勉強をして今に活きています。今は95kgくらいですが、10月は5kg水抜きして97kgくらいで戦いたいと考えています。何を食べれば調子がいいとか、これまで思っていなかったことが分かるようになっています。それまでは格闘技に対して向き合う姿勢が、まだ甘かったことを感じました。無差別級は無理とか言われますが、そんなことは思っていないです。腹筋を割って試合をします(笑)。

(優勝するために必要なことは)
絶対に気持ち折れない根性、強く見せる気持ちと覚悟です。あとは最近、強く思っているのは集中力です。一瞬の隙で大事故になるので、集中力がテーマです。


(メッセージ)人生をかけた大勝負。みなさんに半年間の成果を見せます」

また、10月の大阪大会は、K-1 WORLD MAX 2024 -70kg 世界大会優勝のストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)、デング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)、カスペル・ムシンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)、ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)、ゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym)ら強豪外国人ファイターをはじめ、K-1 WORLD GP女子フライ級王者のSAHO(日本/闘神塾)、和島大海(日本/月心会チーム侍)の出場が決定しており、林健太(日本/FRYSKY GYM/Tmile Gym)、椿原龍矢(日本/月心会チーム侍)、斗麗(日本/WIZARDキックボクシングジム)、兼田将暉(日本/RKS顕修塾)、玖村修平(日本/K-1ジム五反田チームキングス)、村田健悟(日本/ALONZA ABLAZE)らのメンバーも出場を予定している。

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