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「K'FESTA.6」3.12(日)代々木<公開練習>王者・軍司泰斗、強豪ヴューを倒してK-1の顔になる!「相手のテクニック関係なく、ガツガツいって倒して勝つ。自分がK-1を引っ張っていきます」

 東京・K-1ジム総本部チームペガサスにて、3月2日(日)国立代々木競技場第一体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K'FESTA.6~」の[K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者ヴュー・ペッコウーソンと対戦する王者・軍司泰斗が公開練習を行なった。

 チームペガサスの梶原龍児代表を相手に1分30秒のパンチのミット打ちを行なった軍司。試合まであと10日というところだが、「体重も落ちてきて、やりたいことが全部スパーでできているので、順調かなっていう感じですね」と本人が語るように、力強く鋭いパンチを連発。順調な仕上がりぶりを見せつけた。

 軍司は一昨年の12月に椿原龍矢に勝利し、K-1フェザー級王座を戴冠。K-1王者としてスタートした2022年は2月の武尊とのエキシビションマッチにはじまり、8月のK-1福岡大会ではK-1フェザー級世界最強トーナメント優勝、12月のK-1大阪大会では世界トップレベルの強豪ワン・ジュングァンも撃破するなど、話題となる試合をこなしつつ王者としての強さを証明してきた。その結果が「K-1 AWARDS 2022」でのMVP受賞で「これで取れなかったらどうやったら取れるんだろうって思っていたので、取れて凄く嬉しいです」と、本人も納得の受賞だった。
 転機になったのは4月「K’FESTA.5」での斗麗戦だった。武尊とのエキシビションマッチ後とあって、注目された一戦だったが延長にもつれ込んでの判定勝利。王者として差を見せつけることができなかった。「自分の中では凄く悔しい試合だったんで、そこからいろいろ自分の動画だったりを振り返って見ることが増えたかなって感じです」と研究した結果、ボクシング技術にまだ向上の余地があることを発見した。

 そこで以前から総本部の選手も指導してもらっていたという元大橋ジムのボクシングトレーナーで、現在はフリーで活動している田牧トレーナーに師事。昨年後半のMVPを取る活躍も、「基礎から何から全部教わって、全部殴り方だったり打ち方を変えたんです」と、元々得意だったパンチの技術をさらに向上させることで得られた成果だった。

 しかし、これで満足しないのが現在の軍司だ。「フェザー級の本当の意味での世界最強を狙っているんで、今年それが実現できたらなって感じです」と、2023年は王者としてさらなる高みを目指していく。その初戦となるのが、今大会のヴューとのタイトルマッチだ。
 ヴューはムエタイで数々の実績を築き上げ、アマチュアボクシングでも活躍する強豪だが、「ムエタイ選手特有の蹴りの距離だったり、蹴り自体も上手いですし、それにプラスしてパンチもアマチュアボクシングをやってて凄くいい成績を残しているし、両方できる選手ですよね。攻撃だけじゃなくて防御も凄く上手いと思っています」と、軍司もヴューのテクニックに関しては評価が高い。

 しかし、「相手はテクニック重視で来ると思うんですけど、僕は関係なくガツガツいって、テクニックと関係ない距離で戦おうかなと思っています」と、既にその攻略方法も思い描いている。ファイトスタイル的に軍司とは噛み合わない相手と見られているが、「僕は噛み合わない相手でも倒して勝ちたいなと思っています」と、それでも倒すのが王者と言わんばかりだ。 
 昨年の武尊とのエキシビションマッチが軍司の精神面に好影響を与えた。「いろんなものを感じ取ったし、これから僕が引っ張っていかなきゃいけないのかなというのを感じました」と、次世代の一人としてK-1を引っ張るという意識も高くなった。それゆえに今回のヴュー戦も、「メインではないですけど、第2部のメインとしてしっかりK-1らしい試合ができたらなと思っていますけどね」と、しっかりとKOで締めくくりたいと考えている。

「K'FESTA.6」はタイトルマッチ、国際戦、RISEとの対抗戦と話題が豊富なカードが21試合も並んでいる。その中で「MVPとして一発目の試合はしっかりKOで勝って、MVPらしさを出せればなと思います」と、昨年のMVPを取った実力を示したいところ。「MVPを取って、次の年も取った人はいないので、僕はそれを狙って今年も去年以上に活躍できたらなと思っています」と、2年連続のMVPと“K-1の顔”になることを目指して2023年最初の試合に臨む。
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