第7試合は“狂拳”竹内裕二vs弘輝のKrushライト級ワンマッチだ。41歳のベテランの狂拳は、これが約2年半ぶりの試合。前回のSATORU成合戦も約5年7カ月ぶりの復帰戦だったが、見事のKO勝利を収めている。対する弘輝は試合前からピリピリムード。「大好きや」と言う狂拳との殴り合いに血を滾らせている。KO必至の一戦になりそうだ。
1R、狂拳は弘輝の周囲をぐるぐりと回り始める。そしてパンチを打ち込むが、弘輝もすぐにパンチで応戦。前蹴りも放っていく。さらにローキックを放ってから距離を詰めてパンチ。狂拳も近づいてパンチを放っていく。弘輝はジリジリと距離を詰めてハイキック。狂拳はロープを背負いながらも前蹴りを放っていくが、弘輝も近づいてきたところでパンチを打ち込んでいく。そしてパンチの打ち合いから弘輝がコーナーに追い込んでパンチの連打だ。これをしのいだ狂拳だったが、弘輝の左フックが炸裂して、ダウンを喫してしまう。
2R、今度は狂拳がパンチを放って前に出る。しかし、弘輝もパンチで応戦して押し返す。ロープに追い詰めてパンチのワンツーをぶち込んだ弘輝。さらに左のフックを炸裂させる。続けて左フックを追加し、左のハイキックも披露。そして左のフックからパンチのラッシュだ。弘輝はカーフキックからコーナーに詰めてパンチの連打。狂拳も打ち返すが、弘輝はローキックからパンチだ。さらに左のストレートを打ち込んだ弘輝。終盤にもコーナーに追い込んでパンチの連打を見せた。
3R、開始早々、出会い頭に狂拳に弘輝のジャブが当たってダウン。立ち上がった狂拳にさらにパンチを打ち込んでいく弘輝。ワンツーを打ち込んだところで、狂拳の足元がおぼつかないのを見たレフェリーがストップし、弘輝が3R0分40秒でKO勝利を飾った。
試合後、弘輝はマイクを握り、ファンに挨拶を行なった。
「いやあ、強すぎだよ、狂拳マジで。引退してほしいなって思ったけど、まだまだ戦えるんじゃないかな? 俺、前の試合で体重オーバーして、もう辞めようかなって思ったけど、狂拳がチャンスこうやってくれて、最高の体と最高の気持ち作れました。もちろん応援団のみんなも背中叩いてくれて、マジで感謝しています。ありがとうございます。俺、マジでKrushのリング大好きだから。今、宮ちゃん頑張ってっから、みんなで盛り上げてください! 皆さん、お願いします!」