セミファイナル第7試合は不可思vs塚本拓真のKrushスーパー・ライト級ワンマッチ。不可思は王者クラスとも真っ向から打ち合う激闘派。Krushへは19年10月「Krush.106」以来、約5年振りの参戦となる。対する塚本は愚直に前進し続けるファイトスタイルが持ち味。今年4月の「Krush.160」で行われた「K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ」ではゴンナパー・ウィラサクレックにからダウンを奪われ判定負けを喫するも、最後まで退かない姿がファンから高い評価を得た。
1R、圧力を掛けるのは長身の塚本。不可思の入り際にタイミング良くジャブを合わせる。不可思はノーモーションの右ストレートを塚本の顔面へ浅くヒット。塚本は上体を揺らす不可思へ右ミドルを合わせていく。
2R、塚本のパンチに右ローを合わせる不可思。塚本は不可思のローへさらに右ストレートを合わせる。不可思は塚本のジャブを浴びながらも強引に右ストレート。距離を詰めた不可思が右ハイを見せると、塚本はパンチで押し込み不可思をロープ際へ。パンチの交換の中で右ストレートを打ち下ろし、不可思からダウンを奪う。
3R、塚本の右ミドルを腕で受けながら不可思が前進。ロープを背負う塚本へ右ストレートを伸ばし、塚本をのけぞらせる。距離を詰める不可思は至近距離で左右パンチ連打から右ヒザ。塚本もストレートで不可思をロープまで押し返す。圧力はやや不可思が勝るが、塚本も手を止めず。打ち合いを続けるまま試合終了のゴングを向かえた。
判定はダウンのリードを守り切った塚本の勝利。一進一退の好ゲームを塚本らしい真っ向勝負で制した。
マイクを握った塚本は22年6月の『THE MATCH 2022』以来試合から遠ざかっている山崎秀晃との試合を志願。K-1ではなくKrushのリングでの対戦を呼びかけた。