メインイベント第8試合は、今年5月から始まった第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメントの決勝戦。森田奈男樹を下した小田尋久と、藤村大輔を下した璃久がベルトを争う。
空位の王座に就くのは小田か、璃久か。
1R、前後にステップを踏む璃久へ小田が重い右ロー。小田がジリジリと前進し、ワンツーから右ローで圧力をかける。璃久がワンツーで踏み込むと、小田も左右フックで応戦。ラウンド終盤には璃久がガードを固める小田へパンチをまとめる。
2R、小田が圧力を強める。璃久の右ミドルの打ち終わりに重いワンツー。璃久のワンツーに右ローを合わせる。フットワークで左右に回る璃久は遠距離からワンツー、右ミドル。璃久の入り際に小田が右フックを合わせると璃久が後退。パンチで応戦する璃久に小田が右フックを叩き込み、ラウンド終了間際にダウンを奪う。
3R、ワンツーで前に出る小田へ璃久は右ハイ、左フックで応戦。ジャブから右ボディ、ヒザ蹴りと璃久が攻撃を上下に散らす。小田の右ミドルに璃久がカウンターのワンツー。さらに入り際に右テンカオを突き刺し、ワンツーを顔面へ打ち下ろす。ダウンを挽回したい璃久のパンチに小田も右ストレートで応戦。璃久が小田をコーナーに詰めようかというタイミングで試合終了のゴングを向かえた。
判定はジャッジ3者が30-28で小田の勝利を支持。5月から続いたトーナメントを勝ち抜いた小田が悲願のKrush王座を獲得した。
小田はマイクを握ると、前日会見を振り返り「0点の試合をしてしまった」と反省の弁。「このままではK-1大阪に出ても外国人選手にぶっとばされるので、10月まですぐにでも練習して外国人をぶっ倒していける世界のマッスルタンクに成長する」とさらなる成長を誓った。