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「Krush.181」10.25(土)後楽園 <インタビュー>“DARUMA”健太「僕たちがやっているのはただの勝ち負けのスポーツではなくて人生の奪い合いなので、意地でも、まずは齋藤選手にしっかり勝ち」

 10月25日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.181」の[第11代Krushウェルター級王座決定トーナメント・準決勝/3分3R・延長1R]に出場する“DARUMA”健太選手のインタビューを公開!






──前回、4月の大石昌輝戦は判定負けでしたが、今振り返ると?


DARUMA あの時は大石選手の蹴りをちょっと警戒しすぎた部分があったというか。対策としてやってきたこと全部出せなかったというか、出し切ることができなかったんですけど、その要因として蹴りを警戒しすぎたなという感じで。でももう一回やったら勝てるんじゃないかなというのは今でも思ってますね。


──その試合から半年空きましたが、何か理由があるんですか?


DARUMA いえ、8月くらいからもうずっとスタンバイはしてたんですけど、その流れの中でこのトーナメントが決まったっていう形で。その前までにはもう試合しようとは思ってたんですけど、タイミングの問題ですね。


──そんな中、王座決定トーナメントへのエントリーが決まりました。オファーを聞いた時はどう思いましたか?


DARUMA 純粋にチャンスだなと思いましたし、自分の中で勝手に、決勝で大石選手とやれたらなというのもありました。もともと齋藤紘也選手とやるというのは意識していて、トーナメントがもし開催されるならそのメンツだろうなと思っていたので、驚きというよりは、単純にベルトを獲れるチャンスが来たなという感じでしたね。


──今言われたように、準決勝が齋藤戦となりました。この階級でいずれ当たると意識していたわけですね。


DARUMA はい、その後、大石選手と齋藤選手の試合も現地で見ていて、次にやるなら齋藤選手だなというのは、もうその時から意識してました。


──改めて齋藤選手の印象は?


DARUMA 印象的なのは、やっぱりあの高身長とリーチ、それとあのラッシュですね。無理やり自分の得意なところに持っていく力がすごく強いなという部分と、「持ってる」というか、面白い試合をしますよね。やられてもひっくり返すとか、劇的な試合が多いので、修羅場というか、そういうところをくぐってきてる選手なんだなというところはすごく印象にあります。


──先ほど話が出た、齋藤選手が大石選手に勝った時の勝ち方はどう見ましたか?


DARUMA 斎藤選手がK-1ジム川口に移籍して、パンチの打ち方だったりを練習している成果が形として出たんだろうなと思います。やっぱりパンチが硬いんじゃないかなという印象はあります。


──ご自分としてはどういう試合をして、どう勝ちたいと思っていますか?


DARUMA チャンピオンを決めるトーナメントなので、判定じゃなくてKO、KOと勝って上がっていったヤツが一番ふさわしいというか、それをしっかりKrushで体現できると思うんですよね。まず「倒す」という部分を絶対的に考えていて、あとは倒し方ですね。齋藤選手は絶対、好戦的にガンガンラッシュで打ち込んでくると思うので、そのラッシュに合わせて倒せたらすごく盛り上がって、「齋藤選手を倒した!」となるんじゃないかと思っています。斎藤選手のラッシュ、パンチに対して、自分のパンチで倒したいです。


──そして今回、この試合がメインに決まりました。


DARUMA カード発表の時点から、メインをやれるかな?というのを考えてたんですけど、しっかりメインに決めてもらったので、KO勝ちで絶対にメインの仕事を果たしたいと思います。


──先ほど、齋藤選手の移籍の話がありましたが、K-1ジム川口の姜宗憲代表も、DARUMA選手が所属するK-1ジム蒲田の太田東玖代表も、指導力や戦略に定評がある代表のジム同士の対戦という印象があります。


DARUMA 確かに川口の姜代表もすごく指導力があって、たぶん徹底して選手と話し合って、綿密に作戦とかも決めてキッチリやってくるタイプだと思うので、楽な試合にはならないだろうなと思っていて。絶対キツいこと、イヤなことをしてくると思うので、そういうことも想定して考えています。そして極端な話、今まで僕が勝ってきた試合は、太田代表とチームが「これ当たるんじゃないか」とか「こうしたらいいよね」というのをしっかり決めて、僕はもうそれを遂行するだけですね。本当に、そこには絶対的な信用があります。極端な話、僕がラジコンのマシンだとしたら、本当にコントローラーをやってもらってるというか。その通りに動けたら自分も調子に乗ってきて、どんどん自分の色を出せるので。本当、代表の元だから勝てているというのはありますね。今回もやってきたことを遂行するのみです。


──それからリングネームを「田上“DARUMA”健太」から「“DARUMA”健太」に改名してから少し経ちますが、“DARUMA”もだいぶ定着してきたのでは?


DARUMA ちょっとずつ「DARUMA」って呼ばれることも増えたり、メディアとかでも「DARUMAは~」って書かれることが増えました。今までは名字の「田上」が最初に来てたので、どうしても「田上選手」になっちゃって、そりゃそうだよなって感じだったんですけど、今はいい感じです。


──それからトーナメントの記者会見では、山際和希選手が主役みたいな感じになっていましたが、あの時はどう思いましたか?


DARUMA 4人がみんな淡々と「頑張ります」と言うよりは、ああいうのがあった方が、ちょっとでも話題になるのかなと思って見てましたね(笑)。


──その話題の中心は自分じゃなくていいんですか?


DARUMA まあ、会見は会見なので(笑)。試合でしっかり頑張れば勝手に主人公にはなれると思うので、自分はそっちでという感じですかね。


──では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますか?


DARUMA まず、ベルトが懸かっているとはいえ、目の前の齋藤選手に勝たないことには何も始まらないし、何も残らないので、まずは目の前の齋藤選手にしっかり勝ちたいと思います。やってきたことをやるとかいうのは当たり前で、意地でも自分が勝たなきゃいけないと思っています。ウェルター級を盛り上げていく上で、ベルトをこの獲るのは自分じゃなきゃいけないと思ってるので。それに、僕たちがやっているのはただの勝ち負けのスポーツではなくて人生の奪い合いなので、意地でも、まずは齋藤選手にしっかり勝ちたいと思います。


──分かりました。ありがとうございました!

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