8月23日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.179」の[第5代Krushフライ級王座決定トーナメント・一回戦/3分3R・延長1R]に出場する吉川仁清選手のインタビューを公開!
──今回、フライ級王座決定トーナメントにエントリーされて、最初はどう思いましたか?
吉川 5月に安尾選手に負けた後だったのに、こんなに早くベルトのチャンスが来るなんて、ホンマにありがたいなと思いました。
──安尾戦がプロ初黒星だったわけですが、その負けで得たこと、学んだことというのは?
吉川 あの試合は自分のダメなとこがけっこう出た結果だったので、そういうところ、自分のクセとかを認識して直していかないとダメだなと思いましたし、これが「Krushフライ級トップの強さなんだな」と思いましたね。今まで地方大会とかで勝ってたのもあったし、Krush初参戦の時も快勝できちゃって、自信を持ちすぎてたなというのもあって。キッズの頃からやってて、負ける悔しさというのを忘れてたなと感じました。
──抽選会では順番が後の方になったのもあって、空き枠に吉川選手が入り、すぐに大久保世璃選手が入ってカードが決定しました。あの時はどう感じましたか?
吉川 「ナメんなよ」って思いましたね。僕か安尾選手か、どっちかしかない状態で、まっすぐ僕の方に向かってきたんで。
──大久保選手はお兄さんの活躍もあって、注目度の高い選手だと思います。その選手と1回戦で当たるという点については?
吉川 いや、そこは何とも思ってないですね。ただ決まった相手とやるだけです。別に特別視したりとかは全然なくて、お兄さんがいなかったら全然注目もされてない選手だと思ってるので。
──ファイターとしての大久保選手の印象は?
吉川 アマチュア上がりな感じかなと思います。アマチュアで勝ってたんやろうなと。けっこう派手な動きをしたり、よく動いててジャッジの印象がいい感じはするので、そこだけ気をつければ別に負けないだろうなと思います。
──自分としては、どういう試合をしてどう勝ちたいと思っていますか?
吉川 相手はけっこう動いて、ワチャワチャしてる感じなので、落ち着いて冷静に足と腹を削って削って、3Rぐらいに顔か、どこでもいいんですけど当てて、倒せたらいいなと思っています。
──そもそもこのトーナメントは同門の大夢選手が返上したことで決まったものです。一連のことを間近で見ていて、どう感じていますか?
吉川 大夢のベルトに懸ける思いだったりとか、試合までの過程もいっぱい見てきて、王座決定トーナメントで2回負けた時も一番近くで見てたんですよ。そこでの悔しさとかも見ていて、同じチームだからこそ、そこまで行けていない自分への悔しさとかもあって。だからこそ、僕が普通に獲らなアカンなと思ってます。
──大夢選手は先輩に当たりますよね?
吉川 年齢は大夢が4つ上で、僕が小さい頃にジムに行き始める前からいたので、ホントに「お兄ちゃん」って感じですね。大夢に限らず、斗麗とか“狂拳”迅とかもみんな、先輩やけど兄貴分みたいな感じです。あ、呼び方ですか? もうずっと一緒にいて、ホンマに今さら「さん」とかつける感じでもなくて(笑)。
──なるほど(笑)。改めて、トーナメント8人の顔触れについてはどう思っていますか?
吉川 安尾選手、反対側の上遠野寧吾は来るやろうなと思っていて。あと東虎之介選手は、大夢がK-1大阪大会で対戦してたので見てました。最初はトーナメントあるなら4人かなと思ってたんですよね。だから僕は安尾選手に負けたので、入れるといいなあと思ってたんです。でも8人になったので、大久保選手とか知らない選手とかも入っていて。若い選手ばっかりなので、ここで優勝できたら、頭ひとつ抜けれるのかなと思っています。
──8人の中で、自分が一番だと自信を持って言えるところは?
吉川 倒せるパンチですね。そこは僕が一番かなと思ってます。
──このトーナメントは8月・10月・12月と4ヵ月で3試合に勝つ必要があります。そのために一番必要なものというと?
吉川 みんな言ってると思いますけど、やっぱり気持ちが一番かなと思います。ベルトに懸ける思いだったり、ベルトの重みというのは僕が一番知ってると思ってるので。
──コンディションもキープしないといけないですよね。
吉川 でも試合でケガしてしまうのは仕方ないと思うので、ケガしてもやらなアカンなとは思ってますけど。
──では最後に、今回の試合とトーナメントに向けての“決意”を、改めていただけますか?
吉川 このトーナメントは、安尾選手にリベンジして優勝するだけやと思ってます。大夢が持ってたベルトを取り戻します!
──分かりました。ありがとうございました!