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「Krush.177」6.27(金)後楽園 <インタビュー>神保克哉「今回はもう自分のためにやるって感じで、自分はベアナックルをやりたいんですよね。OFGはそれに向けての通過点というか、自分のための試合だと思ってるんで、勝ち負けというよりは、どんな感じか自分を試したい」

 6月27日(金)後楽園ホールで開催される「Krush.177」の[Krush-OFGミドル級/3分3R・延長1R]に出場する神保克哉選手のインタビューを公開!






──5月末の記者会見では、夜叉猿選手がいろいろ仕掛けてきてましたが、どう思いましたか?


神保 頑張ってるなって感じでしたね(笑)。あの会見の前に、通路で相手がちょっと俺にぶつかったんですよ。そしたらすごい小声で「あ、すみません!」って言ってきたんです。その時点で、「これはちょっとヤバいな」と。夜叉猿選手、頑張ってキャラを作ってるんだなと思いましたね。だから、何をやられても何とも思わなかったです。


──なるほど(笑)。


神保 向こうはキャリアがすごく浅いじゃないですか。自分はプロになってもう10年になるんで、ベテランの域に入ってくる感じなんで、向こうからしたら「挑戦」で、捨て身で行くしかないですよね。だからビビるのは当たり前だと思うんですけど、そこは油断せずにしっかり倒したいと思います。


──改めて、今回のオープンフィンガーグローブ(OFG)戦について、神保選手のなかではどういう位置付けですか?


神保 今回はもう自分のためにやるって感じで、自分はベアナックルをやりたいんですよね。OFGはそれに向けての通過点というか、自分のための試合だと思ってるんで、勝ち負けというよりは、どんな感じか自分を試したいって感じです。


──会見では「OFGの試合をしたことがある」とも言っていましたよね。それはいつのことなんですか?


神保 10代中盤ぐらいの頃の話ですね。野蛮だったんで(笑)。


──そんな前の話なんですか。地下格闘技的な?


神保 そうですね、何戦か非公式な感じでやったんすよ。MMAルールで。だからOFGだろうが何だろうが、全然問題ないっすね。


──でも、すごい前の話ですよね。そのときの感触とか覚えてますか?


神保 「効く」というよりは、表面的な痛さの方が強かったのは覚えてます。あと、パンチがガードの隙間から抜けちゃうんで、ガードの意味があんまりないんですよ。そのときも、自分は隙間から打ったパンチで倒してるんで。


──「効かされて倒れる」というよりは、ケガが多くなるという話は聞きますね。


神保 そう、だからメンタルの勝負になってくるっすよね。ベアナックルなんてまさにそうですよ。試合映像を見てると、「イヤ倒れ」してる選手がメチャクチャ多いんですよ。痛くて倒れるとか、メンタルが折れて倒れるっていうのが半分以上だったんで。そっちでも倒れる可能性はありますよね。


──メンタルの勝負だったら……


神保 絶対負けないっすよ! 意識が飛ぶまで殴り合います。意識が飛んだら終わりなので、そこは絶対負けないなって思います。自分はずーっと戦ってきてるんで、そこの意地はすごいあるんで。


──近年で一番、神保選手の意地を見せてもらったのは、何と言ってもK-1での松倉信太郎戦(2022年9月)だと思います。ああいうことですよね?


神保 はい、ああいう感じですね。倒れても立ち向かって、最後はぶっ倒す。あの時は絶対倒してやろうと思ってたんで、倒れても起き上がってぶっ倒してやるっていう気持ちでした。


──そうやってくぐり抜けてきた経験が、夜叉猿選手とは違うぞという感じですよね。


神保 ああ、全然違うと思います。育ち方からして違うと思うし、向こうは野性っぽい感じを出してますけど、俺の方が全然野性ですから(笑)。だから俺たちって、友達としては絶対関わらないタイプ同士かなと思います。


──神保選手も、格闘技がなかったら人生は全く変わってた?


神保 変わってますよ! 1年試合しなかった間に気づいたんすよ。試合やってないと、自分はたぶんグレちゃいますね。だから格闘技には感謝しかないですね。


──その格闘技の究極が、ベアナックル?


神保 そうだと思います。素手で一番強いヤツが、生物的に一番強いだろうと思うんですよ。だから素手で一番になっちゃえば、誰も勝てない一番じゃないですか。だからそこで一番になりたいですね。


──でも、OFGでもパンチを打つことで拳や手首を痛めることが多いと聞きます。ベアナックルでもたぶんそうでしょうけど。そこは大丈夫なんですか?


神保 それもまた快感じゃないですか。刺激的で。自分はボコされてボロボロになるのとか、別に嫌いじゃないんですよ。「めっちゃケンカしたわ~!」みたいな(笑)。ましてベアナックルなんて、それどころじゃないじゃないですか。「メッチャ気持ちいいんだろうなー」って思います。いや、下ネタの話じゃなくて。


──下ネタの話とは思ってないですよ(笑)。確かに会見では「俺は生が好き」って言ってましたけど(笑)。


神保 言ってましたね(笑)。その感じに近いかなって。自分、けっこう変わってるんで。


──今の話を聞いて、「やっぱりベアナックルをやりたがる人は感覚が違うな」と思いました(笑)。


神保 ハハハハハ! マジすか? 何かいいっすよね、ボロボロになるのは。自分がメッチャやられてるっていうのも刺激になるし、相手をボッコボコにしてるっていうのも刺激だし。両方好きっすね、俺(笑)。何か俺、ヤバいヤツみたいになってますね!


──いや、完全にヤバいヤツです(笑)。


神保 ハハハハハ! まあ、自分はなかなか試合がなくて、K-1の運営とも「やれるなら海外でベアナックルでお願いします」って言ってたところに、OFGでどうだという話が来て。しかもKrushだっていうじゃないですか。別に僕は反乱軍じゃないし、K-1からそういう、ベアナックルに出るような選手が出れば、K-1も盛り上がると思うし。K-1にも恩があるし、KrushでOFGだったらやってみるかと思って、今回は受けました。まあでもOFGでもやっていけば、どこかでやれるところを探してくれると思うんで。


──だから今回のOFGでも、「こんなに気合い入れてやるんだったら、ベアナックルの試合を探さないとな」と思ってもらえる試合をしたいと。


神保 そうそう。そういう試合をしないとなと思うし、自分はミドル級っていう階級も作ったじゃないですか。だからその勢いで、ベアナックルにも行かせてもらおうと思ってます。あの時と同じ気持ちですよ。今は階級を作った時ぐらいのモチベーションがありますね。


──そうやって、どんどん自分で道を作っていくタイプなんですね。


神保 けっこう、そういうのは好きっすね。先頭を切って進むタイプというか。チームでいうと、「頭」がいいみたいな(笑)。やるんだったら最初がいいし。


──バイクに旗をつけて先頭を走るタイプですね。


神保 そう、特攻隊長っすよ!(笑) 今回は「OFGでもこんなに面白いんだぞ」っていうのを見せて、後々にはベアナックルをやると。絶対やります!


──では最後に、改めて今回の試合に向けての“決意”を教えていただけますか?


神保 自分がどれだけベアナックルに本気かというのを、見てもらえればと思います!


──分かりました。ありがとうございました!
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