5月24日(土)、開催を明日に控えた「Krush.176」後楽園ホール大会の前日計量&前日記者会見が行なわれた。
第7試合にはKrushスーパー・バンタム級ワンマッチとして、鬼山桃太朗vs齋藤龍之介の一戦が組まれたが、鬼山が体重が落ちずに計量を欠席。14:00のタイムリミットまでに再計量をしなければならず、会見の時点では試合が成立するかどうか不透明な状況だった。
しかし、会見に1人で出席した齋藤は「自分自身は調子良くここまで来れてて、明日のことはまだ分からないんですけど、集中を切らさずリカバリーしていきたいと思っています」と何が起きてもいいように臨戦態勢を整えている。スーパー・バンタム級に階級を上げて今回が実質2戦目。前回は今年の2.24「Krush.171」での内田晶戦で勝利を上げており、ここで勝ってさらにタイトル戦線に近づきたいところで、本人も「今年中にKrushのスーパー・バンタム級のチャンピオンです」と明確な目標を持っている。「本当に今は試合を凄くしたい気持ちなんで、試合ができるとなれば本当にぶっ倒すという気持ちでガンガン1R目から行くんでよろしくお願いします」と、試合が成立した場合はアグレッシブに攻めることを予告していた。
第6試合は白幡裕星vs長野翔のKrushバンタム級ワンマッチだ。昨年の第9代Krushバンタム級王座決定トーナメントでは決勝で黒川瑛斗に敗れてベルトを獲り損ねた白幡だが、今年の1.26「Krush.170」で林佑哉に勝利。タイトルマッチに再び漕ぎ着けるためにも「明日は自分のやり方で破壊したいと思います」と必勝を誓う。煽りVで長野から煽られたことも、「凄いモチベーションにもなっているんで、相手にも感謝しています」と燃料にしかならない。目指すは黒川へのリベンジだ。「黒川選手に負けた時に凄い後悔した試合をしているんで、そこに向けてのリベンジへの前哨戦じゃないかなという感じですね」と、再びベルトを懸けて黒川と対峙するためにも負けられないといった表情を見せていた。
一方の長野は1.26「Krush.170」で大夢のKrushフライ級王座に挑戦する予定だったが、感染症を発症してしまい欠場。階級もバンタム級に上げて、心機一転、復帰戦に臨む。感染症に罹ったことで「人との距離を考えました」という長野。「明日はバンタムに上げて1発目、相手も強いんで自分の力がどれだけなのかを試せる試合かなと思っています。頑張ります」とモチベーションも高いようだ。対戦相手の白幡については「バンタムではランキングがあれば1位ぐらいの強い選手」と評価。「7月K-1福岡大会、地元が福岡なんで出たいんですけど、白幡選手に勝ったら今年チャンピオンとするのが目標ですね」と、7.13K-1福岡大会への出場はもちろん、早くもタイトルマッチへの意欲を見せていた。