11月15日(金)、都内にて、開催を明日に控える「Krush.167」後楽園ホール大会の公開計量と前日会見が実施された。
今大会では国際戦が3試合組まれているが、その中でメインイベントとなったのはKrushライト級ワンマッチの里見柚己vsアーロン・クラークだ。元Krushライト級チャンピオンの里見は、今回が2回目の国際戦。今年の2.24「Krush.158」で伊藤健人に敗れて王座から陥落したが、8.18「Krush.164」で永澤サムエル聖光にKO勝利して、復活の狼煙を上げたばかりだ。アイルランドからやって来たにも関わらず、しっかりとコンディションを整え、計量もパスしたクラークに対し、「明日は敬意を込めて、KrushのリングでしっかりKOしたいと思っています」と、力強くKO宣言だ。今回の試合は自身がベルトも持っておらず、タイトルマッチでもない試合でのメインイベント抜擢。「率直に嬉しく思っています」と意気に感じている様子の里見だが、6年前のKrush10周年記念大会となった、2018年11.21「Krush.95」での山本真弘戦でも、メインイベントに抜擢されたことがある。この時もKO勝利を飾っている里見だが、当時はまだハタチという年齢。その時にメインに抜擢したのも現在の宮田充Krushプロデューサーだったが、あれから6年が経ち、Krushのチャンピオンも経験した。「6年経った今の成長を宮田さんにも見せたいですし、観客のみんなにもKrushの幕の閉じ方というか、Krushの終わらせ方、大会の締め方を見てもらいたいなって思ってます」と、より進化した姿で大会を締めくくることを約束。今大会で国際戦に挑む日本人3選手の大将として、「日本全勝で絶対に行きたい」とキッパリ。「本当にKrushって強いヤツだけが勝てるリングじゃないと思っているんで。本当に命をギリギリまで懸けた選手が勝てると思ってるんで、そういうところをしっかり見てもらって、最後は自分がしっかりきっちりKOで、大和魂を見せつけたいなって思ってます」と、日本代表を背負う覚悟も示していた。
対するクラークは今年の6.3K-1横浜武道館大会で、K-1ライト級王者の与座優貴を相手に、負けはしたものの、タフネスな戦いを展開して評価を上げた選手。Krushは初参戦となるが、「里見選手と戦えるのは非常に光栄だと思っております」と里見に敬意を表しつつ、「自分は里見より強いファイターだと思っております。是非倒して、Krushのタイトル戦線に上がっていければなと思います」と、先を見据えつつその攻略には自信を見せていた。狙うはKO勝利。「明日は素晴らしい試合、最高の試合になることをお約束します。ただ、自分は里見選手をKOするつもりなので、KOする姿を楽しみにしていてください」と、最後まで自信たっぷりにKO勝利を予告していた。
Krushのライト級は1週間後の11.23「Krush.168~in NAGOYA~」名古屋国際会議場大会では、Krushライト級王者の大岩龍矢がトーマス・アギーレとの試合で登場。また、12.8「Krush.169」では前王者の伊藤健人が児玉兼慎とKrushライト級ワンマッチで対戦し、そして元スーパー・フェザー級王者の西京佑馬と古宮晴がKrushライト級ワンマッチで対戦する。やはり元王者の里見とクラークの一戦は、宮田プロデューサーも「一番の激戦区」と語るこのライト級の、2025年の流れを作る試合になりそうだ。