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「Krush.163」7.27(土)後楽園<インタビュー>大岩龍矢「伊藤選手だからこうとか、ベルトが欲しいからこう動くとかじゃなくて、この一戦に懸ける思いも誰よりも強いと思っているので、本当に全部出し切って、悔いのない試合をしたい」



727日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.163」の[Krushライト級タイトルマッチ/33R・延長1R]に出場する大岩龍矢選手のインタビューを公開! 
 
 
 
 
──2月に弘輝選手に勝って、同じ日に伊藤選手が新チャンピオンになって、今回のタイトルマッチとなったわけですが、前回の試合となる弘輝戦を今振り返ると?
 
大岩 計量オーバーされたのがは初めてで、昔から「計量オーバーされたら、何があっても絶対試合はやらないぞ」と思ったんですよ。
 
──断ろうと思っていたと。
 
大岩 はい、そういうのがあったら試合にならないので、断ろうと思ってたんです。で、いざ本当に相手が計量オーバーした時に、最初は「やらない」って言ってたんですけど、応援してくれてる人とか、いろいろ準備に関わってくれた人のことを思うと、やっぱり断れなくて。「やるしかねえな」となって、一応やったんですが……勝ったからまだよかったですけど、減点1とかだけだとやっぱりリスクはあるなと思いましたね。階級があるスポーツだからフェアじゃないし、あれは試合じゃなかったなって僕は思ってます。倒さなきゃいけなかったかもしれないですけどね。今後はやらないかなと思います。
 
──なるほど。言いにくいかもしれないですが、実際、リング上での気持ちの面には影響しましたよね?
 
大岩 やっぱりゼロではないと思います、もちろん。
 
──ただ、何にせよ試合に勝って、挑戦権を掴みました。同じ日にタイトルを奪った伊藤選手のことは、今どう見ていますか?
 
大岩 僕も何回も挑戦していて思うことは、やっぱりベルトを獲れる人って、何か持ってるし、なるべくしてなっているので、それまでの戦績とかどうとか関係なしに、チャンピオンになった人が強いと思うんですよね。だから、もちろんナメてはないですし、ベルトを獲るために戦いに行きます。
 
──伊藤選手は2試合連続で里見柚己選手にKO勝ちして、チャンピオンになりました。今までとの変化みたいなものは感じてますか?
 
大岩 実際に見た時に、体が大きくなったなと思いました。以前よりパワーがついたなと。一発のパワーもあるし、やっぱ倒す攻撃力、タイミングとか当て勘があるなと思いました。
 
──伊藤選手とは6年半前に一度対戦して、大岩選手が判定勝ちしていますが、その時とはお互いに全然別ものということですか?
 
大岩 僕はそう思ってます。全然別ものだと思ってますし、2回目だとも思ってなくて、新しい選手とやるという気持ちでしかないです。前回がどうこうはもう全くないですね。お互いに、ゲームプランとか攻撃力とか気持ちの面とか、全部において絶対に成長しているし、全然違うので。
 
──ではこの間に、大岩選手が一番成長したというか、強くなったという手応えを感じている部分はどこですか?
 
大岩 試合中の冷静さだったりとか、攻撃力、攻撃のバリエーションとか引き出しも、全てにおいて成長してると思ってます。パンチの技術も蹴りの技術もレンタルも、全て成長してます。
 
──Krushのタイトルマッチは4回目になりますが、これまで3回のタイトルマッチでベルトに手が届かなかった理由は、自分では何だったと思っていますか?
 
大岩 振り返って今と比べると、あの頃は全然獲れるわけないなと思いますね。チャンピオンになるという意識だったり、練習に取り組む姿勢とか考え方とか、全てにおいて足りていなかったので。昔は練習もただやってるだけ、ただ満足してるだけという感じだったので。もちろんその時は全力でやってるんですけど、全てを懸けてやってたのかというところでの意識は、今とは全然違ってて、だから獲れなかったんだろうなと思います。
 
──では今回は、どういう試合をして、どう勝ちたいですか?
 
大岩 今はもう、本当に自分の戦いをするだけという感じだし、そしたら自然とベルトが獲れるのかなと思います。伊藤選手だからこうとか、ベルトが欲しいからこう動くとかじゃなくて、この一戦に懸ける思いも誰よりも強いと思っているので、本当に全部出し切って、悔いのない試合をしたいなと思っています。
 
──ここしばらくで、練習環境がだいぶ変わったと思います。その影響はありますか?
 
大岩 僕はあまり影響ないかもしれないですね。むしろ逆に集中できてるというか。今、渡辺雅和さんがフリーのトレーナーなので、お願いしてパーソナルをやってもらっているんです。マンツーマンでずっと作り上げている感じで、スパーリングとか対人の練習は武尊が今チームは違いますけど仲間なので、一緒にやったりもしているし、もちろんKRESTにも行ってるし、他のジムの選手にもお願いして練習もしています。雅和さんとマンツーマンでやっているからこそ、気持ちというか信頼というかがあるから、今はすごく充実しています。
 
──改めて、4回目のタイトルマッチで伊藤選手に挑んで、チャンピオンになるという“決意”を聞かせていただけますか?
 
大岩 “決意”というよりは、本当に今このタイミングとか全てにおいてそうですし、Krushのタイトルマッチっていうこと全てがそうなんですけど、ここが集大成だと思っているので。チャンピオンになるとか、伊藤選手がとかじゃなくて、今は格闘技だけに集中して、格闘技だけの人生を送っているので、本当に悔いなく自分の戦いをするだけかなと思ってます。そうすれば自ずとチャンピオンになる存在だと自分でも思っているし、ならなきゃいけないと思っているので、あとは自分の戦いをするだけという感じです。
 

──分かりました。ありがとうございました!
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