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「Krush.157」1.28(日)後楽園 ダブルメインで新王者2人が意欲示す! 「新しい夢に向かって進んでいく」(大夢)「最強の王者になる」(池内紀子)

1月29日(月)都内にて、前日の1月28日(日)東京・後楽園ホールで行われた「Krush.157」の一夜明け会見が行われた。
 
この日の会見には5選手が登場した。ダブルメインイベント第2試合で王者・悠斗を2RKOで下し、第4代Krushフライ級王者となった大夢はベルトを肩に登場。まずは「昨日はチームのみんなやったり家族、そして京都からたくさん応援してくださり、本当にありがとうございました。こうしてベルトを巻くことができたのはサポートしてくださるみんなのおかげやと思ってるし、僕らがやってるのはケンカじゃなく、プロの格闘家としてやってるので、相手選手への感謝や尊敬の気持ちを忘れず、これからもやっていきます」と心境を述べた。
 
試合直後のコメントでは「ベルトを獲った実感が湧かない」と言っていたが、一夜明けても「まだ実感は湧いてないんですけど、このベルトの価値を高めてくれたのは悠斗選手やと思いますし、悠斗選手が成し遂げようとしていたことを僕が背負っていかないとダメやと思ってますし、K-1フライ級設立やったり、僕がやっていかないとダメだと思っているので、もっと成長していきます」と、王者としての決意を口にした。
 
悠斗はKrushで2戦、衝撃的なKOを続けて王座に上り詰めていた。この試合前も自信満々な言葉が目立ったが、試合前後の心境について大夢は「パンチへの恐怖はもちろんありましたけど、チームのみんなの作戦やったり自分を信じてやれたんでよかったと思います」と語った。試合の煽りVでは、過去2回王座決定トーナメントの決勝で勝てなかったことでWIZARD GYMの田邊一鷹会長から「敗因は自分を信じ切れてないことだ」と叱責される場面が映し出されていたが、「今回は信じ切れました。(変化の理由は)今までアマチュアでもプロでもトーナメントに出させてもらって、惜しいところで獲れなかったんで、その(悔しい)気持ちが一番やと思います」と振り返った。
 
試合の中では「自分はリーチが長い方やと思ってて、自分がパンチを打った時に悠斗選手が下がってくれたんで、『これはいけるな』と確信が持てました。最初に構え合った時に、先手で僕が打ったと思うんですけど、その時に『相手のパンチは当たらへんな』と思ったので」と感じ、勝利への実感を掴んだという大夢。KO勝利してベルトを掴んだ時には「やっと一つの夢が叶ったな」と思ったという。
 
3度目のチャンスで王者となった大夢は今後について「K-1フライ級を設立して、K-1の舞台が一番ということを証明してきたい」と意気込む。これに対し宮田充・Krushプロデューサーは、早ければ3月20日の『K-1 WORLD MAX』代々木第一大会でも、フライ級のカードを組む可能性があることを示唆しつつ、「悠斗を攻略してチャンピオンになった大夢は頼もしい存在。K-1が開国を進めている中で、『51kgは大夢でいこう』と思える」と、対外路線での起用の可能性も示した。
 
これに大夢は「僕、あんまり口がうまくなくて、こういう会見の後に会長にメチャ怒られるんですけど、宮田さんはこれからも優しく見届けてくれたらなと思います」と正直な気持ちを吐露。また、「ケガもあんまりないんで、今日から練習します」とも発言し、宮田プロデューサーを驚かせる場面も。
 
最後には「目の前のベルトで一つ夢が叶って、今日からまた新しい夢に向かって進んでいくので、ご注目ください」と締めた大夢。今後の活躍にも期待!
第7試合で麻央を延長判定で下し、第6代Krush女子フライ級王座を獲得した池内紀子は「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。昨日は今までで一番リラックスして試合に臨むことができて、練習でしてきたことも出せたんですけど、やっぱり麻央選手は本当に強かったです。課題もたくさん見つかったので、これからもっともっと練習して強くなります」と、一夜明けての心境を語った。
 
チャンピオンになった実感を聞かれると、「まだ全然湧かなくて。昨日は一睡もできなかったです」とのこと。試合映像を見返した感想は「練習でやってきたことは出せたんですけど、もっと行かなくちゃいけない時に行かなかったりとかがあったので、もっと行く時は行くというのを練習でしっかりやっていきたいです」と語った。
 
「練習でやったことを出す」という課題は、池内がずっと掲げていたもの。それが今回できた理由を問われると、「試合慣れもしてきて、リラックスもできて、会長の声も全部聞けて言われたことができた」と説明。麻央が手数を繰り出して攻めてきたことについては「手数で来るとは思ってたんですけど、前回やった時にハイキックとミドルをけっこうもらっちゃって、それは絶対気をつけようと思ってたので、蹴りをしっかりカットしたりもできたと思います」と振り返った。
 
古川会長からは「やってきたことは出せてた」と言われたとのことだが、翌朝になって「まだまだだ」と言われたのだという。
 
これからのチャンピオン像については「圧倒的に強い最強のチャンピオンになっていきたいです。いまはまだ通過点だと思ってるので、これから高みを目指していきます」と意気込む。また「KANAさんと試合したいです。そのためにはもっともっと練習して臨まないといけないと思います」と意欲を見せていた。
 
石川県出身ということで、震災で厳しい状況にある故郷に「勝ってパワーを送りたい」と語っていた池内。この日に帰省するということで、「一生懸命練習してきて、それを試合で出すことができたので、地元にパワーを送れたのかなと思います」とコメント。当日は母と姉2人が応援に来てくれていたという。
 
「いつも応援ありがとうございます。もっともっと強くなって最強のチャンピオンになるので、これからも応援よろしくお願いします」というコメントで締めくくった池内。これからのチャンピオンロードにも注目だ。
第6試合で近藤魁成から2度のダウンを奪って判定勝利した塚本拓真は、まず「1日経って、今まずはホッとしてる気持ちが強いです。昨日は応援ありがとうございました」と心境を語った。
 
勝てた要因を聞かれると、「昨年4月のトーナメントで負けてから9ヵ月間、自分の中で格闘技と向き合っていろいろ変えてきたところがあって、(細かく)言ったらキリがないぐらいいろいろあるんですけど、本当に心と向き合ってきてて。いつもは『もらっても前に行く気持ちの強さ』が自分の一番の武器だと思ってたんですけど、それが武器なのは変わりないんですけど、気持ちの強さって言ってもいろいろあるなっていうことをこの9ヵ月で知って。それで自分の中で格闘技の概念が変わったんで、それが一番デカかったかなという感じです」と回答。
 
2度のダウンについては「入ったのはどっちも右のパンチでした。けっこう誰とやっても当たるので振ろうと思ってたんですけど、その当たったパンチはそんなに手応えはなくて。大宮司さんとかジムの先輩が『そういうのがKOになるんだよ』って言ってたんですけど、こういう感じなんだというのが新たな気づきというか、自分自身の成長になったなという感じです」と振り返った。
 
近藤の攻撃については「やっぱり強かったですね。ただ、もともと強いのは知ってたし、トップでやってる選手だから攻撃力やスピードとかも今までの選手よりあると思って試合してたので、その想像を超えるということはなかったですね」と答えた。近藤は序盤、ジャブを多く出していたが「映像で見るともらっちゃってたように見えて、解説でも『塚本、嫌がってる』と言われてましたけど、『そんなにイヤじゃないけどな』と思ってました」と笑顔を見せた。
 
この勝利で再起となったが、「昨日自分が強い選手に勝てたから、前回負けたのが帳消しになってるわけではないと思うし、そこで負けた2人(小嶋瑠久、稲垣柊)に勝たないと自分のこれからのストーリーが始まっていかないと思うので、やっぱり負けた2人にはリベンジしたいというのはあります。稲垣選手はチャンピオンなのでそう簡単には組まれないと思うので、組まれた試合をクリアしていってKrushのベルトに向けてだったり、K-1で活躍してる選手に追いつけるように活躍していきたいです」と、思いを打ち明けた。
 
今大会では長野翔、児玉兼慎と並んでシルバーウルフで3戦全勝。これは試合前に宣言していた通りだが、「最高でしたね。ただ、とんでもないプレッシャーでしたよ(笑)。後輩2人が勝って、特に兼慎はあんなとんでもないKOで回してきたんで、すごいプレッシャーでしたけど、それを乗り越えられたのは一つ自分の強さになったので、よかったなって感じです。昨日はシルバーウルフからの出場選手も多かったので、裏でサポートしてくれた人数もメチャクチャ多かったんですけど、みんなでチーム一丸となって戦ってて、ホントにうれしかったですね。自分が勝ってうれしかったのは一瞬ですけど、周りが喜んでくれてるのを見て『ホントに頑張ってよかったな』と思ったので、周りへの感謝がより分かる日になりました」と述べた。
 
「本当に応援ありがとうございました。本当に皆さんの応援があって、自分の強い気持ちとかを見せられてると思うので、今後も応援お願いします」とファンにメッセージを送って終わりかと思いきや、「宮田さんに質問なんですけど、次は誰と組んでもらえますか」といきなり逆質問。うろたえた宮田プロデューサーは「いろんな選択肢がありますよ。マッチメーカーの藤前と一緒に、至急考えます」と答えていた。トーナメントでは1日で2人に敗北するという屈辱を喫したが、そこから再起して見事に勝利を得た塚本。今後の活躍はいかに?
第5試合で瓦田脩二を3RKOで下した児玉兼慎のコメントは以下の通り。(鼻が腫れているということで、会見ではマスクを着用)
 
「昨日は応援ありがとうございました。昨日は元チャンピオンの瓦田選手に勝てて、最高の1日を迎えられました。
(瓦田選手はどうでしたか?)1R始まった瞬間からメチャクチャ気合い入ってるなと思って。思ってたより強かったっすね。
(フィニッシュのハイキックは?)練習は一応してて、あんなにキレイに入るとは思ってなかったんですけど、『倒すならハイかな』というのがあって。運よく入った感じですね。
(2R、ダウンを奪った場面は?)感触とかはなかったですけど、練習してた技が出て、初めて左で倒せたので、そこはいい収穫だったなと思います。
(瓦田選手の構えが変わっていたが?)思いました。けっこう半身で来てて、僕が右でけっこう倒してたので、もらわないように警戒されてるのかなと思いました。左で倒せたのはたまたまなんですけど、あの構えはやりにくいなとずっと思ってて、その中で左で倒せたのはよかったと思います。
(試合後のマイクが、興奮のせいか聞き取れなかったんですが……)それ、メッチャ言われて。いろんな人に感謝してるということと、これからKrushのベルトを獲りに行くぞという気持ちを言いました。
(ベルトへの意気込みは?)今のチャンピオンにも勝てると思うし、2月に動きがあると思うので、そこを見て次の相手に誰が来てもいいように努力したいと思います。年内には獲りに行きたいですね。
(インターバルに大宮司会長に叩かれていたが、何を言われた?)作戦的には、1Rから動いて動いてペースを取って、自分から仕掛けていくという感じだったんですけど、瓦田選手が逆に自分より積極的に来たんで焦っちゃって、1Rは取られたかなと思って、そこで大宮司さんに『お前、このままだと負けるぞ。前と同じになっていいのか? もっと動けよ』という意味で活を入れてもらいました。それで目が覚めたところもありましたね。
(ファンメッセージを)昨日は応援ありがとうございました。まだまだ上に行くし、今年中にKrushのベルトを獲りに行こうと思ってるんで、期待してもらえたらなと思います。あと、試合後のマイクが何言ってるか分かんないって言われたんで、ボイトレに行こうと思います」
第2試合で1RKO勝利を挙げた橋本雷汰のコメントは以下の通り。
 
「昨日は2024年一発目のKrush、(弟の風汰と)双子で一緒に出場できて、メッチャうれしいです。その中でも2人で勝って、僕はKO勝ちして、2024年一発目からうれしいです。
(試合は思うようにいけた?)想定内の動きで全部できました。1Rで倒すというのは試合が決まった時から決めていたので、全部想定内です。
(試合後のマイクで春からALONZAに移籍と言っていたが?)三重県で生まれて、三重県でずっと練習してきて、高校を卒業したら春から東京で成功したいなと思って。移籍すると言ったら双子の風汰と同じジムと勘違いしている人も多いんですけど、行くジムが違ってて、風汰が入るジムは個人で報告すると思うのでここでは言わないですけど、僕はALONZAでやっていきます。
(それぞれでジムを探して決めた?)はい。それぞれ『東京に行くならここ』と決めていたので。別に合わせる必要もないかなと。行きたいとこに行こうということになりました。
(ALONZAに決めた理由は?)卜部功也さんのスタイルが好きで、東京に行って教えてもらうなら絶対功也さんがいいなと思っていたので、ALONZAにしました。
(今後の目標は?)年内にベルトを巻きたいぐらいでいます。森坂陸選手が『引退前に若手とやりたい』と言っていたので、今回1RKOできたので、ちょっとは証明できたかなと思います。(※宮田プロデューサーに対戦を直訴。宮田プロデューサーは『選択肢の一つとしてあるかもしれない』と、対応を検討するとした)
(森坂戦が実現したら?)簡単に勝てる相手じゃないと思うんですけど、今の自分だったら勝つ自信があるので、ここで勝ってベルトに絡んでいきたいと思います(※と言うと、宮田プロデューサーから『何の未練もないぐらい介錯したいと言わなきゃダメだよ』と言われ)変えていいですか? 最後、引退試合とか関係なく、僕がぶっ倒したいと思います。
(※宮田プロデューサーより、入場テーマ曲にケンドー・カシンの『スカイ・ウォーク』を使っている理由を聞かれ)父と前のトレーナーがケンドー・カシン選手が好きで、話し合って決めました。これからも使います。
(ファンにメッセージ)いつも応援ありがとうございます。今回KO勝ちできて、風汰も一緒に勝てて、これから2人で一緒に練習することはないんですけど、いずれタイトルマッチとかトーナメントの決勝とかで2人でやりたいと思います。その時までメッチャ盛り上げるんで、これからずっと大魚苑よろしくお願いします!」
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