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「Krush.150」6.16(金)後楽園 中村拓己K-1プロデューサーが大会を総括「勝つために守るのではなく、勝つために倒しに行く。僕たちが目指しているKrush・K-1の戦いを選手たちがやってくれた大会だった」

 6月16日(金)東京・後楽園ホールにて「AZABU PRESENTS Krush.150」が開催された。中村拓己K-1プロデューサーの総括コメントは以下の通り。

「今日の大会はKO決着そのものは少なかったんですけど、ダウンのあった試合が多く、勝つために守るのではなく、勝つために倒しに行く試合。僕たちが目指しているKrush・K-1の戦いを選手たちがやってくれた大会だったと思いました。6月3日にK-1横浜武道館大会、7月17日にK-1両国国技館大会があるなかでの大会でしたが、いいカードを組めたと思いますし、K-1と比べても印象に残る大会ができたと思います。

 試合でいうと、タイトルマッチの大沢(文也)選手と里見(柚己)選手の試合は1月のリマッチになって。今回もベルトを懸けた二人の気持ちが見えた試合だったと思います。里見選手のベルトを取りたいという気持ちも試合前から伝わってきましたし、大沢選手の後半の巻き返しからもベルトを守りたいという気持ちが伝わってきましたし。決して両選手ともいいレコードでベルトまでたどり着いた選手ではなかったんですけど、紆余曲折を経てタイトルマッチまでたどり着いた、そんなベルトへの思い・気持ちが伝わってきた、いいタイトルマッチだったと思います。

 今回はフェザー級・ライト級と同じ階級の試合を並べて組んだのも多かったんですけど、そこもいい形で対戦相手だけでなく、他の試合に負けないようにインパクトを残そうという気持ちが伝わってきたと思います。フェザー級の新美(貴士)選手と寺田(匠)選手の試合は、寺田選手の無敗の勢いを新美選手が意地で止めて競り勝って。稲垣(澪)選手とMOMOTARO選手の試合も、稲垣選手がダウンを取って勝ちましたけど、MOMOTARO選手の勝ちに対する必死さや粘り強さも感じました。

 ライト級で言うと児玉(兼慎)選手と大谷(翔司)選手の試合も、Krush初参戦の大谷選手が若い選手ならではの勢いや強さが見える児玉選手からダウンを取って勝って。TETSU選手と三宅祐弥選手の試合はK-1・Krushでキャリアを積んできた選手同士のかみ合った試合だったんじゃないかと思います。

(KNOCKOUTから初参戦だった大谷と加藤和也の試合の感想は?)直接試合を見るのは初めてだったんですけど、僕たちのイベントではないところでキャリアを積んできた選手というところで、それぞれの個性が出た試合だったと思います。

(今後は里見選手に期待したいことは)里見選手はいい意味でバランスがよくないというか。強力な左の攻撃という武器があって、みんなそれが分かっているのに喰らっちゃうという。それだけ里見選手の左には威力があるというのが魅力だと思います。トータル的にバランスよく強いという選手とは違う、あの一発が当たったらどうなっちゃうんだろうというところが一番の武器であり魅力だと思うので、そういうところをもっと見せていって欲しいと思います。Krushでは王座決定トーナメントにも出て一通り対戦していると思うので、K-1で今まで絡みがなかった選手とやるのも面白いんじゃないかなと思います」
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