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「Krush.149」5.20(土)後楽園 中村拓己K-1プロデューサーが大会を総括「優勝した大鹿選手を含めフライ級トーナメントはKrush王者を決めるにふさわしい内容だった」

 5月20日(土)東京・後楽園ホールにて「Krush.149」が開催された。中村拓己K-1プロデューサーの総括コメントは以下の通り。

「今回はフライ級の王座決定トーナメントが主軸の大会で、出場選手の平均年齢も19.25歳。体重も51kgなので若い選手が集まるトーナメントだったんですけど、その中でも51kgという体重を感じさせない迫力のあるKOや戦いをする選手、特に優勝した大鹿選手など、Krushのベルトをかけたトーナメントにふさわしい戦いだったんじゃないかなと思います。

 階級や出ている選手の違いはありますが、Krushのベルトは今のトップ選手たち、錚々たるメンバーが巻いてきたベルトです。昨日の会見を見て、みんなキャリアが浅いのでどんなトーナメントになるのかなと少し不安もあったんですけど、今日の戦いぶりをみれば、この内容で優勝した大鹿選手はKrushのチャンピオンにふさわしいと思ってもらえたんじゃないかなと。個人的には満足というか、いいものを見せられたと思います。優勝した大鹿選手は去年のK-1甲子園のチャンピオンで、これで8戦8勝と、無敗のままチャンピオンになって、高校を卒業したばかりの新しいスターが生まれたなと思いました。

 敗れた大夢選手は2連続でトーナメント決勝で敗れてしまったんですけど、こういう悔しい思いをした選手がここから強くなっていくんだと思いますし、これは準決勝で敗れた山脇選手や長野選手も同じだと思います。まだ始まったばかりの階級、始まったばかりの選手だと思うので、大鹿選手を中心にフライ級の選手に注目して欲しいと思います。

 ほかに印象に残ったのはセミファイナルの松山選手のKO勝ちですね。対戦相手の岡嶋選手もフェザー級から階級を上げてきて、若い二人によるスーパー・フェザー級の次世代対決ということで、どちらがこれからのスーパー・フェザー級を担っていくのかなという試合だったんですが、これを一発でスパッと倒して勝った松山選手の勝ち方、こういう試合で勝ったことを含めて次にステップアップするKO勝ちだったんじゃないかなと思います。

 松山選手は同じ階級のK-1チャンピオンのレオナ選手と一緒に練習しているというのがいい刺激になっていると思いますし、倒す中でも松山選手らしい個性ある、一太刀で斬るようなKO勝ちも彼の魅力だと思うので、インパクトを残したなと思います。敗れた岡嶋選手も階級を上げて思いきりガンガンいく彼らしさを見せたと思うので、この敗戦から上がってきて欲しいなと思います。

 トーナメントの流れもあり、若い選手やここからキャリアを積んでいく選手が比較的多い大会だったと思いますが、新しいスターやニューヒーローが生まれてくるリングがKrushだと思うので、そういったものが見られた、後々この選手のこの試合を見ておいてよかったと思ってもらえるような大会だったんじゃないかなと思います。

 あと堀井選手は会見に来なかったのはしゃばかったですけど、試合だけはしゃばくなかったので、そこはちゃんと評価しようかなと。負けて悔しい思いはしていると思うんですけど、見せ場を作る試合をしてお客さん沸かせたと思いますし、SEIYA選手もなかなか派手なKO勝ちは少ないイメージだったんですけど、堀井選手とやったことで彼のああいう一面が出たと思うので、ちゃんとお客さんに印象が残る試合をしたと思います。

(松山のタイトルマッチへの道のり)スーパー・フェザー級に上げて3戦目、全部クリアしてきたんですけど、スーパー・フェザー級自体がK-1の中でも一番選手層が厚いといってもいい階級です。これからはたとえば(Krushの)王座決定トーナメントに出たクラスの選手と戦うというのが次のマッチメイクのテーマかなと思います。これまでは今日の岡嶋選手のような競り合う試合が多かったと思いますが、次からはベルトを狙っているような少し上の選手とやっていく番かなと思うので。6月のK-1でもスーパー・フェザー級の試合を組んでいますし、どんな相手と組んでいくのが面白いかなと考えていきたいと思います。

(Krushでは珍しいスーパー・ヘビー級の試合が組まれたが)少し前からグループとして重量級の試合に取り組んでいて、K-1に外国人選手が来日できるようになる中で、必然的にKrushでクルーザー級、ヘビー級、スーパー・ヘビーの試合を組むケースも増えてくると思います。グループ全体で重量級の試合を組みながら、どんどん選手を洗練していく時期かなと。どうしても選手層は薄いので、クルーザーの選手である木村選手がスーパー・ヘビーでやったりなど、重量級というくくりでみんなで切磋琢磨して全員がレベルアップしていって、海外の選手と戦っていく構図を作っていきたいです」
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