「Krush.148」4.28(金)後楽園<公開練習>寺島輝、ベルトの重さを知っている自分がチャンピオンになる!「トーナメントが決まって他人の人生を踏みつぶす・他人を蹴落とす覚悟を持って練習してきた」
今年1月「Krush.145」でのトーナメント一回戦では強打を誇る蓮實光から判定勝利を収めた寺島。昨年6月のタイトルマッチで佐々木大蔵にKO負けして以来の復帰戦ということもあり「自分のなかでは歯がゆい試合でしたけど、トレーナー陣・チームで話し合った作戦通りに勝ちきった試合でした」と結果を優先する試合だったと振り返る。
蓮實戦の前には単身オランダのMike's Gymで約3カ月間にも及ぶ武者修行を敢行。「海外に行けば強くなれるかと言われたら、そうじゃないと思う」としたうえで「僕は3カ月間一人で何も知らない土地で戦ってきました。そのなかでやってきた相手と比べれば(日本の選手は)打撃力は落ちますし、試合中は全然問題ないなと思いながら戦えました。何か技を出せたとかではなく、自分のなかで海外でやってきたことを出せたと思う」とオランダ修行の成果を感じられた試合でもあったようだ。
決勝で戦いたい相手として、寺島は「決勝がヤマだと思っているので、今はそこを考えていますが、決勝は拓真とやりたい」と塚本拓真の名前を上げた。寺島と塚本はかつてTANG TANG FIGHT CLUBの同門で「僕が空手からキックボクシングに転向して初めてできた友だちが拓真で、拓真にとっても僕は茨城から上京したときに最初にできた友だちみたいで」という関係だ。
寺島は「その頃に一緒に見ていたKrushのベルトをかけてメインイベントで戦うことになったら感慨深い」とする一方「(実際にやることになたら)向こうがどう思っているか分からないけど。空手の頃から仲間と殴り合うのは日常茶飯事だったんで、決勝になったらお互いやり合おうぜと思います」と対戦が実現すれば恨みっこなしの殴り合いを希望した。
「去年(ベルトを)獲りたかったのに獲れなくて。それで試合後すぐ海外に行って、一人で練習したときに考えたんです、『俺には何が足りないのかな?』って。ベルトがかかった試合は、まさに“ここで勝ってベルトを獲ったら人生が変わる”、それが分かったんです。他の3人はそれを経験していない。僕は今回のトーナメントが決まって他人の人生を踏みつぶす・他人を蹴落とす覚悟を持って練習してきました。それをもっともっと固めて当日を迎えたいし、タイトルマッチが何かを知っているという意味でも俺がベルトを獲らなきゃいけないと思います」