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「Krush.145」1.21(土)後楽園 前王者・佐々木大蔵が語る第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメントの注目ポイント「ベルトがかかった試合は選手を“変える”」

 1月21日(土)東京・後楽園ホール「Krush.145」で行われる[第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメント]。前王者の佐々木大蔵がトーナメントの注目ポイントを語った!

――今大会では佐々木選手が返上したスーパー・ライト級のベルトをかけた第9代王座決定トーナメントが開幕します。佐々木選手はどの選手が気になっていますか?

「昨年6月の防衛戦で対戦した寺島(輝)選手は気になる選手ですね。テクニックがあって、すごく引き出しも豊富な選手でした」

――寺島選手は「タイトルマッチの重み・チャンピオンの拳を知っているのはトーナメントのなかで俺しかいない。だからこそ俺がチャンピオンにならないといけないと思ってます」とコメントしています。

「今は戦績も重ねて試合形式によって気持ちが左右されることは少なくなってきたんですけど、僕も初めてタイトルに絡んだ時や初めての防衛戦は特別なものがありました。タイトルマッチだからこそ分かるもの・経験できるものはあるし、それを経験している・していないの差は大きいと思います」

――佐々木選手もタイトルマッチを経験していることはアドバンテージになるという考えなんですね。

「ただその逆もあると思っていて。タイトルに絡む試合を経験していなくても、そういうチャンスが巡ってきたことで、飛び抜ける選手もいるんですよね。僕はそういう部分にも注目しています」

――今回のトーナメントには佐々木選手の縁がある選手も多いですよね。東本央貴選手とは2度対戦していて、今はK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTの同門でもあります。

「央貴とは2回やっていて、今は同じジムで高めあっている仲間なので頑張ってほしいです。今回が本格的にスーパー・ライト級に階級を上げて初の試合で、そこで王座決定トーナメントというチャンスが回ってきた部分もあると思うので、そのチャンスを掴み取ってほしいです」

――小嶋瑠久選手は一時期指導していたこともあるんですよね?

「はい。瑠久のことはデビュー前から知っていて、当時はスパーリングもしていました。だから他の選手とは違う想いがありますね。プロになってからはパンチの技術がすごく伸びていますが、もともと空手出身なので蹴りが多彩なんですよ。パンチと蹴りをミックスしたK-1スタイルを確立させつつ、自分の長所を生かした戦い方を楽しみにしています」

――他にそういった縁のある選手はいますか?

「稲垣柊選手はKRESTに出げいこに来ていて、何度か練習したことがあります。リーチが長くて、それを有利に戦うスタイルだと思います。着実に勝ち星を重ねて、ベルトに近づいてきた印象もあり、そこが強さにつながっていると思います」

――佐々木選手は2016年に第4代Krush-63kg(現ライト級)王座決定トーナメントに出場して、初めてベルトを巻きました。当時はどんな心境で試合に臨んでいたのですか?

「ここでベルトを獲れなかったら、そこまでの選手だと思って(格闘技から)身を引く覚悟でした。当時の彼女=今の妻にはそのことを話して、バイトもしていたんですけど、それもやめて練習に専念して、これが最後のつもりですべてをかけていましたね」

――まさに格闘技人生をかけたトーナメントだったんですね。

「トーナメントが決まって、公の場で話すときは必ず『第4代Krush-63kg王者になる佐々木大蔵です』と自己紹介していたんですよ」

――あぁ…それはすごく覚えていますね。

「本気で自分がベルトを巻くつもりだったし、秀さん(山崎秀晃)が返上したベルトは必ず自分が巻くと思っていました」

――佐々木選手がそうだったようにベルトがかかる試合は選手を変えるようですね。

「そうだと思います。このトーナメントで“変わる”選手は必ず出てくるでしょうね。僕はトーナメントの決勝で平本蓮選手とやった時は会場の熱気もすごくて、後楽園ホールが揺れる瞬間を味わったんです。あの試合で僕はプロとしてお客さんを楽しませることを体感して『またこの感覚を味わいたい』と思うようになり、それは今の自分にもつながっていると思います。誰がベルトを巻くのかはもちろん、誰がチャンピオンに“変わる”のかも楽しみです」
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