「Krush.144」12.18(日)後楽園<公開練習>挑戦者・西元也史、紆余曲折で辿りついたタイトルマッチで必ずベルトを獲る!「タイトルマッチは組まれるだけじゃ意味がない。僕のKO勝ちでみなさんに新しい景色をお見せします」
9月のK-1横浜アリーナ大会では第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメントのリザーブファイトに抜擢され、山本直樹から判定勝利を収めた西元。終了間際にダウンを奪ったものの、倒しきることはできない試合だったが「堅実に戦ってくるレベルの高い選手に勝ち切れてよかった。KOではなかったですけど、誰が見ても勝ちという内容で勝てたことは大きい」という。
西元と言えば“KO勝率100%”を誇っていたハードヒッター。山本戦を含む直近2試合は判定決着に終わり、KO勝ちから遠ざかっている。しかし「自分の攻撃力は最後の最後まで倒せる武器やと思っているし、山本選手のように堅実に試合を組み立てる相手を倒しきるには、攻撃を振り回して一発当てるだけでは難しい。今は自分の強みを活かして、試合を組み立てる練習をやっています」と判定勝利を経験したことは自身の進化につながっている。
カード発表記者会見では、王者・中島が「西元選手は自分よりキャリアが上なので胸を借りるつもりでやる」と発言し、西元が「チャンピオンとしてそういうことは言ってほしくない」と返す一幕もあった。改めてその真意について聞くと「ベルトを巻いているからには誇りを持って発言してほしい」と語った。
「中島選手だからということではなく、Krushのベルトはその階級で一人しか巻けないもの。そのベルトを巻いているからには誇りを持って発言してほしいし、あの発言はシンプルにチャンピオンとしてないなと思いました。もちろん中島選手は実力も実績もある選手なんですけど、あの発言には幻滅じゃないですけど…そういう感じなんやと思いました。チャンピオンらしくいろよ、と。ただ言葉で試合をするわけじゃないですし、会見の時に(チャンピオンには)堂々としてほしいと思っただけなので。試合は試合としてしっかりやります。
「僕が上京するきっかけは秀さん(山崎秀晃)のKrushベルトで、初めてベルトを見て衝撃を受けて、自分も上京しようと思いました。それから色々と紆余曲折してきましたけど、そういう意味では深く感じる部分はあります。でもタイトルマッチは組まれるだけじゃ意味がないし、勝たないと意味がないです。
(なぜ紆余曲折した?)気持ちの部分で甘かったんだと思います。当時は当時で死ぬ気でやってるや覚悟を持っていると言っていましたけど、それが足りてなかったからこういう結果になっただろうし、しっかり覚悟を持てるようになったから、今このタイミングでタイトルマッチが組まれたんだと思います。ベルトを獲るやつは一発で獲る。ベルトを獲ってからが始まりやと思いますし、自分がとらなきゃなにも始まらないです。
Krushのベルトを獲ればK-1に出る切符を持てると思うし、最短距離でK-1でベルトまでいくつもりですけど、先のことを考えて良いことがなかったんで、今は目の前の試合のことしか考えてないです」