「Krush.144」12.18(日)後楽園<公開練習>王者・中島千博、2022年のKrushは中島で始まり、中島で終わる!「僕みたいに相手に敬意を持ったチャンピオンがいてもいい。感謝の気持ちを持ってKOで勝つ」
中島は古川誠一会長を相手にパンチのミット打ちを2分1Rで披露。試合まであと10日となったが、切れ味鋭いパンチを打ち込み、「怪我もなく風邪も引くことなく順調です」とコンディションの調整も順調に進んでいることを明かした。
半年前の試合を、「率直に負けて悔しいというのと、自分のダメな冷静さを失った試合をしてしまいましたね」と振り返った中島。大舞台での試合で、「僕の前の試合が全部判定だったし、いつも通りの試合をすればよかったんですけど、KOしたいっていう気持ちが試合中に出てしまった。KOしようと思って倒せる相手ではなかったのに、自分が無理やりパンチを打ちに行こうとして蹴りを貰って…とかダメな方向に行っちゃったんで反省しています」と苦い想いを味わった。
そんな半年間を過ごしてきた上でのKrush王座の初防衛戦。挑戦者の西元は勝った試合のほとんどがKOという攻撃力を誇る選手だ。その西元に関して「絶対にKOを狙ってくる選手なので、理想はKO勝ちですけど、お互いに元々空手をやっていたし、見応えのある試合になるんじゃないかなと思います」と、対戦を楽しみにしている様子だった。
また、「僕よりもキャリアが全然あるんで、会見でも『胸を借りる』って言ってしまったんですけど、本当に尊敬はしていて、『試合をやってくれてありがとうございます』っていう感謝の気持ちを持ってっていう感じですかね」と、改めて西元に対して敬意を持って迎撃することを表明した。
中島の謙虚な姿勢は両親や空手の先生の影響も大きく、体に染み付いたもの。「若い時はもうちょっと威張ったりとかはあったんですけど、もうそんな歳じゃないし、試合ができるだけで嬉しいですね」と、改めて謙虚なチャンピオンとして初防衛戦に臨む。
今年の最初のKrushのメインイベントでベルトを獲り、今年最後のKrushでも再びメインイベントを務めることになった中島。これも中島が意識するところ。「Krushで始まってKrushで終わるっていうのが自分の中にあって、だからこそ初防衛戦もしっかりKOで勝ちたいなと思います」と、2022年をKO防衛で締めくくることを誓っていた。