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「Krush.179」8.23(土)後楽園 参加選手は全員2000年代生まれ! 第5代Krushフライ級王座決定トーナメント公開抽選会!! 一回戦は安尾vs渡部、吉川vs大久保、有馬vs海凪、上遠野vs東に決定!

 630日(月)、都内にて、8.23(土)「Krush.179」より始まる第5Krushフライ級王座決定トーナメントの日程及び参加選手の発表と公開抽選が行なわれた。
 Krushフライ級王座は第4代王者の大夢が3.30Krush.172」において、1階級上の黒川瑛斗が持つKrushバンタム級王座に挑戦。この試合に大夢が敗北したため、本人が試合前に公言していた通り王座を返上していた。今回のトーナメントはその新王者を決めるトーナメントだ。
 トーナメントは一回戦4試合を8.23(土)「Krush.179」後楽園ホール大会、準決勝2試合を10.25後楽園ホール大会、決勝を12.19(金)後楽園ホール大会でという日程で、3大会にわたって開催される。参加選手は8名で安尾瑠輝、東虎之介、吉川仁清、有馬大翔、上遠野寧吾、海凪、大久保世璃、渡部蕾というメンツ。全員が2000年代生まれというフレッシュな顔ぶれが揃った。
 
 一回戦の組み合わせは本日の公開抽選にて決定。そして、この抽選によってトーナメントの山の8枠(AH)も自動的に決定となる。ちなみに枠はA(第1試合赤コーナー)、B(第1試合青コーナー)、C(第2試合赤コーナー)、D(第2試合青コーナー)、E3試合赤コーナー)、F(第3試合青コーナー)、G(第4試合赤コーナー)、H(第4試合青コーナー)と振り分けられている。
 
 抽選前に選手はそれぞれトーナメント参加への意気込みと一回戦でやりたい相手、もしくは意識する相手を以下の通りでコメントした。
 
安尾瑠輝
「今回初めてK-1 GROUPでのベルトを懸けたトーナメントになるんで、しっかりと獲りに行きたいと思っています。抽選なんで誰と当たるか分からないんで、誰と当たりたいかっていうのは今のところは思っていないですね。抽選次第で決めようかなと思います」
 
東虎之介
「今年5月にALONZAに移籍してジムの先輩とかみんなめちゃくちゃ強いので、ここで自分が負けるわけにはいかないので、必ず優勝します。戦いたい相手は上遠野くんと戦いたいんですけど、一回戦では別にいいかなって感じです」
 
吉川仁清
「僕は前回負けて初めて負けて死ぬほど悔しい思いをしてきて。でも、怪我とか負けから乗り越えて戦い続けてる先輩をよく見てきているので、腐らずやってきました。戦いたい相手は安尾選手なんですけど、決勝で倒して優勝したいんで、一回戦は別に誰でもいいです」
 
有馬大翔
「戦いたい相手というよりは戦いたいくない相手が1人いて、虎之介選手はもう2回戦っているんで、せっかくなんで他の人と戦いたいなと思って、戦いたい相手よりは虎之介選手以外だったら誰でもいいかなって感じです」
 
上遠野寧吾
「トーナメントの意気込みは3試合KOで倒して圧倒的なパワーを見せたいと思っています。そして戦いたい相手はみんな強いんで誰でもやってやります」
 
海凪
「トーナメントの意気込みはずっとKrushのベルトが欲しくてやってたんで、しっかり獲りたいと思います。戦いたい相手は左右の2人に負けているんで、トーナメントでしっかりリベンジして勝ったらチャンピオンになったらいい感じと思うのでやりたいです。でも、一回戦は誰でもいいです」
 
大久保世璃
「自分はこんな中では一番プロのキャリアが少ないんですけど、そんなん関係なく全員3試合とも誰が当たってもいいんで、ぶっ飛ばしたいと思います」
 
渡部蕾
「今回このトーナメント3試合全部KOして、しっかりKNOCK OUTの強さを見せつけようと思っているんでしっかりKOします。戦いたい相手はあんま分かんないんで誰でもいいです」
 
 続いては抽選会へ。くじを引く順番はあらかじめジャンケンによって決められており、海凪、有馬、吉川、上遠野、渡部、安尾、東、大久保の順でくじを引き、一斉に開封した。一番最初に枠を選ぶことができるのは1と書かれた紙を引いた安尾だった。以下、有馬、東、海凪、上遠野、吉川、大久保、渡部という順番で枠を選んでいくことになる。
 そして一番手の安尾が選んだのはA(第1試合赤コーナー)、有馬はE(第3試合赤コーナー)、東はH(第4試合青コーナー)、海凪はF(第3試合青コーナー)に入り、ここで一回戦第3試合として有馬vs海凪が決定。続いて上遠野がG(第4試合赤コーナー)に入り、第4試合は上遠野vs東も決定だ。続いて吉川は空いているC(第2試合赤コーナー)に入り、続く大久保がD(第2試合青コーナー)に入ったことで、第2試合も吉川vs大久保が決定。最後の渡部は自動的にB(第1試合青コーナー)となり、第1試合は安尾vs渡部となった。なお、準決勝は第1試合の勝者vs2試合の勝者、第3試合の勝者vs4試合の勝者という組み合わせになり、その準決勝の勝者同士で決勝を行なう。
 一回戦第1試合に登場する安尾は第3DEEP☆KICK -51kg王者の実績を持つ20歳。昨年の7.27Krush.163」では第3代王者の悠斗にKO勝利。また、5.18Krush.175in OSAKA〜」では今回参戦する吉川に判定勝利を収めている。このメンバーの中では一番キャリアがあり、優勝候補の本命とも目されている。事実、一番最初に選んだ安尾の枠には、最後の渡部まで誰も入らなかった。その安尾は「いろいろ前に動画を見ていてみんな強い選手なんで誰と当たってもみんな強いんで、しっかり頑張らないとなと思っていたんで、今回渡部選手と決まっても同じ気持ちで、しっかりと一回戦から勝って、準決勝でも勝って、最終的に決勝でも勝ってベルトを手に入れたいなと思っています」と意気込みをコメント。自分の強みを「どこかで自分の爆発力でまとめに行くところかなと思います」と語ると、準決勝の相手として大久保、決勝の相手としては上遠野の名前を出していた。
 

 その安尾と一回戦を戦う渡部はKNOCK OUTからの参戦となる現在17歳(一回戦時には18歳)の高校3年生。タイのリングでも試合経験があり、戦績は55勝(3KO)。デビュー以来無敗街道を突っ走っているが、宮田充プロデューサーがKNOCK OUTの山口元気代表に密かにリサーチしていた選手だという。「外から入ってきてくれることで締まったというか、メンバーが引き締まったなと」と、外敵としての活躍にも期待を寄せている選手だ。対戦相手の安尾に関して、「試合は結構ガツガツ来るなって感じです」と語った渡部。「自分は派手に倒せるんでそこを見てほしいです」とKOする力には戦績通り自信を持っており、「自分はKNOCK OUTの選手なんで本当はKNOCK OUTのベルトが欲しかったんですけど、このチャンスが来て物にしたいなと思ったんで、一旦獲ろうかなという感じです」とKrushのベルトを狙う。準決勝では「アマチュアで負けてて、やり返したい」という理由から大久保を指名。決勝は直感で上遠野の名前を出していた。
 一回戦の第2試合は吉川vs大久保の一戦だ。吉川は今年の1.26Krush.170」でKrush初登場。菊地海斗にKO勝利を収めている。5.18Krush.175in OSAKA〜」では安尾に判定負けを喫したものの、これがプロ初黒星という18歳だ。一回戦の相手の大久保に対して、「ただの弟だなって思ってます」と強気な発言をした吉川の強みは、「倒せるパンチかなと思います」というパンチ力。前チャンピオンの大夢は同じWIZARDキックボクシングジムの仲間ということもあり、「つい最近まで大夢が持っていてジムに置いてあったベルトなんで、僕がジムにベルトを戻してこようかなと思っています」とベルト奪取を誓う。「全試合KOで倒して全員泣かしてやろうかなと思います」と鼻息荒く意気込んでいた。
 

 対する大久保は兄に初代フライ級王者の大久保琉唯を持つ現在17歳の高校3年生。ちょうど一回戦が行なわれる823日に18歳の誕生日を迎えるが、K-1甲子園2024 -55kg王者の他、K-1アマチュアでも優勝経験を持っている。昨年プロデビューして22勝で、2戦ともK-1のプレリミナリーファイトでの試合だったため、今回がKrush初参戦でいきなりの本戦初登場だ。7番目のくじを引いてしまったこともあり、「吉川選手と安尾選手を比べた時に吉川選手の方が噛み合うんかなと思って選びました」という理由で吉川を選択したようだが、「一番最初にこのベルトを巻いたのが自分の兄なんで、自分も巻かなきゃ意味ないかなと思っています」とベルトへの想いは強い。とはいえ、プレッシャーを感じていることもなく、「自分自身の戦いだと思っているんで、そこは気にせず自分に集中してやれば勝てると思っているんで、しっかり練習して勝ってベルト巻きます」と意気込んでいた。ちなみに兄からは「しっかりやれば勝てるんじゃないかって。でも、油断したら負けるぞとは言われました」という言葉を貰ったという。吉川同様、「自分も全員泣かすつもりでやっているんで、そこは応援お願いします」と、最後まで強気な言葉を放っていた。
 一回戦の第3試合は有馬vs海凪。有馬は第38K-1アマチュアチャレンジAクラス -55kg優勝の実績を持ち、九州を拠点に活動している。今回の参戦選手の中では最年長の24歳だ。一回戦の相手の海凪に対しては、「同じジムの石郷(慶人)と1回戦ってるんで、その借りを俺が返してやろうかなと思ってます」と、早くも宣戦布告だ。また、金髪で派手な風貌の有馬だが、実はアニメオタクという一面も持っている。今回の会見前に時間潰しに池袋に行くと、好きなアニメの『BLEACH』と『ダンダダン』の展覧会をやっているのを偶然見つけたらしく、「1日で2つアニメ制覇してきました」と好きなアニメ展を見て英気を養ってきたようだ。ちなみに「『ドラゴンボール』ですかね。ちっちゃい頃から『ドラゴンボール』とジャッキー・チェンで育ってきたんですよ。で、空手始めてそっから格闘技にハマって、キックに来ましたね」と、小さい頃からアニメ好き。だが、「何人か全員泣かしてやろうかなとか言っているんで、こっちは骨折ろうかなっていう気持ちで行きたいと思います」と戦闘モードでトーナメントに突入する。
 

 その有馬の対戦相手となる海凪は、K-1甲子園2023 東日本予選 -55kg優勝の実績の持ち主。今回参戦する上遠野と、生年月日が奇しくも全く同じ2006922日の18歳。今回の参戦選手の中では上遠野、大久保に敗れており、その2人へのリベンジを狙っての参戦だ。しかし、抽選では一回戦の相手として自ら有馬を選択。「安尾選手が多分一番強いと思うんですけど、今の実力じゃ俺は勝てないんで、反対側だったらどこでも良かったんで、決勝でしっかり強い選手でも耐えられるように反対側のブロックを選びました」と戦略的に考えていたようだ。今回の参戦選手の中で、「見た目は俺が一番派手かなって思ってます」という海凪だが、「3歳からKrushを観て育ってきたんで、しっかりKrushのベルトを絶対に獲りたいです」と、ベルトへの想いも殊の外強い。「準決勝は上遠野くんとやりたいです。決勝は世璃くんとやって勝てれば、ちゃんと負けた2人にリベンジできるんで、いい感じになります」と、負けた2人へのリベンジを達成した上での王座戴冠を考えているようだ。
 一回戦最後の試合は上遠野vs東となる。上遠野はPOWER OF DREAM所属の18歳。デビュー以来44勝の無敗状態で、そのうち3KO勝利と高いKO率を誇る。Krush初登場となった昨年の8.18Krush.164」では今回参戦する海凪にも勝利。また本戦初登場となった10.25Krush.166」では大平龍にKO勝利している。勢いに乗っている上遠野は、東に「戦いたい相手は上遠野くんと戦いたいんですけど、一回戦では別にいいかなって感じです」と言われていたが、「一回戦でやりたくないなって言われたんで、ちょっとやりたくなっちゃいましたね」と天邪鬼な部分が出てたのか、あえて東を選択。「ボクシングスキルとパンチ力は一番あると思っています」と自分の強みを語った上遠野だが、所属ジムのPOWER OF DREAMK-1Krushでたくさんのチャンピオンを輩出した名門ジムだ。「ジムの強い先輩たちはみんな獲ってきているので、自分も当たり前にこのベルトを獲りたいと思います」と、先輩たちに続くことを誓う。また決勝ではアマチュア時代に負けたことがある大久保と対戦したい気持ちがあるようだ。
 
 対する東は第2KPKBフライ級王者、PRINCE REVOLUTION -52kg級王者の実績を持つ19歳で、K-1 GROUPのリングでは昨年の10.5K-1大阪大会でTKO負けしたものの、前王者の大夢と対戦した経験も持つ。宮崎県の都城市から上京し、ALONZA ABLAZEに入って今回が初戦となる。一回戦の相手の上遠野に関しては、「パンチが強くて、噛み合うんじゃないかと思いました」と印象を語った東。「K-1にフライ級がないんで、実質K-1のフライ級の王座っていう形にはなると思うんですけど、K-1チャンピオンになるっていうのが夢だったんで、それの第一歩かなという感じなので必ず獲ります」と、上京してきて早くも巡ってきた王座獲りのチャンスに気合いが入っているようだ。「下馬評では自分が優勝するって言う人は少ないと思うんですけど、そう言ってる人たちにも腹立つし自分の弱さにも腹立つんで、絶対にこのトーナメントを獲って見返してやります」と、番狂わせを起こすことを誓っていた。
 

 なお、今大会ではKrush女子フライ級王者の池内紀子も防衛戦を行う予定。男女ともにフライ級の試合が組まれることで、真夏のKrushのリングは軽量級のスピーディーな攻防で彩られそうだ。
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