第10試合は、本大会からスタートする第11代Krushウェルター級王座決定トーナメントの準決勝。ベテラン・山際和希と新鋭・大石昌輝が決勝のイスを争う。山際は20年8月に第7代Krushウェルター級王座決定トーナメントを制した元王者。Krushではタイトルを手放した加藤虎於奈戦以降連敗が続くが、ホームリングのBigbangで2連勝を飾っている。
対する大石はJKJO全日本空手道選手権重量級を3度制し、23年3月にK-1 GROUPへ参戦。3つの白星のうち2つをKOで飾るハードヒッターだ。キャリア72戦の山際と6戦の大石。3年振りにKrushウェルター級を動かし始めるのはどちらか。
1R、大石を軸に、山際が大きくリングを回る。大石が強い左ミドル。山際も左前蹴りから右ミドルを返す。ゆったりとした構えの山際へ、大石は左ハイを連打。左前蹴りが浅く山際の顔面を捉えるが、山際は慌てず左ミドルを返す。
2R、山際が前蹴りから左ミドル、右ミドルから左ジャブと手数を増やす。大石の左ハイに左ミドル。手数が減った大石へ山際が左ジャブ、右ミドルでリズムを作る。
3R、山際の右ミドルに大石は強い左ミドルを返す。大石の右カーフで山際の足がやや流れるか。山際の単発の左ミドルに大石は強い右ミドルで応戦。の離れ際に放った大石の左ローで山際がダウンを喫する。ダメージがない山際は即座に立ち上がるが、直後に試合終了のゴングが鳴る。
判定は3-0で大石の勝利。ベテラン・山際を下した大石が12月の決勝のイスを勝ち取った。