第3試合は第5代Krushフライ級王座決定トーナメント・一回戦の第1試合、安尾瑠輝vs渡部蕾だ。第3代DEEP☆KICK -51kg王者の実績を持つ安尾は、直近の試合ではトーナメントに参加している吉川仁清に「Krush.175~in OSAKA~」で勝利。昨年は元フライ級王者の悠斗にもKO勝ちするなど、優勝候補にも名前が上がっている。対する渡部はKNOCK OUTから初参戦となる18歳の現役高校生ファイター。プロ戦績5戦5勝(3KO)の負けなしでKrush王座奪取を狙う。
1R、まずは渡部が前蹴りで牽制。さらにサイドキックを繰り出していく。それでも安尾は前に出てプレッシャーをかけていくが、渡部はパンチを打ち、飛び込むようにパンチを連打。さらに左のヒザ蹴り、前蹴りを繰り出し、右のボディブローからパンチを連打だ。終了間際にも渡部は左のボディブローを打ち込んでみせた。
2R、やはり前に出る安尾だが、ロープ際に追い詰められた渡部はハイキックを繰り出してみせる。安尾のプレッシャーに対して、渡部はパンチで応戦。安尾もコーナーに追い詰めてヒザ蹴りを繰り出すなど攻め立てる。渡部もすぐさまパンチで応戦だ。
3R、ジリジリと前に出ていく安尾に渡部は飛びヒザ蹴り。さらにパンチを振るっていく。安尾はコーナーに追い込みながらボディブローからさらにパンチの連打。渡部も回り込みヒザ蹴りを繰り出す。その中で安尾の左のボディブローが連続でヒット。渡部がダウンする。再開後、飛びヒザから攻めて逆襲に出る渡部に安尾はパンチを連打。コーナーに追い込まれた渡部に右フックが炸裂し、またも安尾がダウンを奪う。それでも立ってきた渡部に安尾は左のボディブローを連打。これで渡部が倒れ、安尾が3R2分16秒でKO勝利となった。これで安尾は準決勝進出だ。
試合後、KO勝利の安尾は喜びのマイクだ。
「久々のサウスポーで練習からなかなかみんな練習のスパーをしてもらえなかったりで心配だったんですけど、なんとか勝つことができて良かったです。練習生のみんな、これからも頑張るから一緒に頑張ろうね。ありがとうございました」