ムシンスキは、K-1出場を待ち望んでいた“執念のラストマン”と呼ばれるポーランドの強豪。24年3月にK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦へ初出場すると優勝候補のストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い勝利を収め、決勝ラウンドへ駒を進めた。準々決勝ではプレスをかけ続けてゾーラ・アカピャンから勝利するも、準決勝はケガで欠場に。ストーヤンとの再戦が期待されるファイターだ。
マヴロディンは、“ルーマニアのハリケーン”と呼ばれ、これまでDFS、ISKA、COLOSSEUMと3つのタイトルを獲得してきたが、本格的にその名が広まったのは、24年6月にルーマニアで開催された「K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024」のジョーイ・クリエンバーグ(オランダ)戦だ。ガードを固めてプレスをかけると、左右のフック連打で1RKO勝ちを収めた。一度回転が始まると止まらないラッシュは、まるで“地獄のハリケーン”。K-1 MAX-70kgに新風を呼ぶことができるか注目が集まる。
1R、ムシンスキがローキックと左ストレートで襲い掛かる。マヴロディンもパンチとローキックを返すが、ムシンスキの前進は止まらない。コンパクトな攻めを繰り出すムシンスキに対し、マヴロディンもワンツーで反撃。緊張感のある攻防が続く。
2R、またもムシンスキがミドルキック、前蹴りで圧力をかける。マヴロディンもボディを交えた左右フックで反撃を試みる。パンチが交錯するなか、ムシンスキの左ジャブ、右ローキックがヒット。マヴロディンがダウンを喫する。形勢逆転を狙うマヴロディンがパンチで飛び込むが、ムシンスキはパンチを積み重ね反撃を許さない。
3R、これまでと同様に両者のコンパクトながら重い技がリング上で交錯する。マヴロディンがフックをまとめるが、ムシンスキは蹴りも交えながら応戦。左ヒザ蹴りでダウンを奪う。再開後も攻め手を緩めず、ハイキックでマヴロディンをロープに詰めるとフックを連打。棒立ちとなったマヴロディンを見て、レフェリーが試合をストップした。