メインイベントは里見柚己vsアーロン・クラークのKrushライト級ワンマッチだ。元Krushライト級王者の里見は王座陥落後の今年の8.18「Krush.164」で永澤サムエル聖光にKO勝利して、復活の狼煙を上げたばかり。約7年ぶりの国際戦で連勝を飾ることはできるか? 対するクラークは昨年の6.3K-1横浜武道館大会で、K-1王者の与座優貴相手にタフな戦いぶりを披露。敗れたものの、ファン待望の再来日で今度は元Krushライト級王者と激突する。2025年のKrushライト級タイトル戦線の行方を占う一戦だ。
1R、里見はいきなり左ハイキック。しかし、クラークはパンチとローキックでプレッシャーをかけていく。里見はまたも左のハイキック。それに対してクラークはパンチで前に出てくる。里見は左のハイキックを繰り出し、クラークが前に出てきたところでボディに左のヒザ蹴り。少し動きが止まったかに見えたクラークだったが、それでも前に出てくる。そこに里見のパンチだ。さらに左が入って、クラークがヒザをついてダウンを喫する。再開後、ガードを固めるクラークはパンチを打ってくるが、里見はカウンターの右のフック。クラークも前に出てきてロープ際でパンチを連打したところで、ラウンド終了だ。
2R、クラークのパンチが里見にヒットする。クラークは里見をロープに追い込んでいく。これを脱した里見は冷静に左のミドルキック。さらに左のボディブロー入れると、クラークが前に出てきたところでパンチだ。しかし、クラークは構わず前に出て圧力をかけて、右のパンチをヒットさせる。里見は左のローキック、ハイキック。クラークは前に出て二段蹴りだ。さらにバックブローも放つクラーク。里見は右のジャブを当てていくが、クラークも下がらない。
3R、前に出てパンチを振るってくるクラーク。里見は回り込みながら左のストレートを打つが、それでも前に出てくる。コーナーに追い込まれた里見だったが、カウンターの右フックを叩き込んでダウンを奪った。だが、立ち上がったクラークはそれでも前進。パンチとヒザ蹴りを打ちつつ前に出くる。クラークは回し蹴りを放ってくるが、里見は冷静にパンチを打ち込んでいく。クラークは飛び込むようなパンチを打ちながら前に出てくるが、里見はこれをさばいてカウンターのパンチを顔面にヒットさせていく。残り30秒で里見は大ぶりのフックを連発。クラークをロープに追い込んでパンチのラッシュだ。クラークもバックブローを打ちながらやり返すが、里見も手を緩めずにラッシュ。しかし、仕留めるまでには至らず、試合終了だ。判定となり、29-26、30-26、29-26の3-0で里見が激闘を制し、勝利を飾った。
試合後、里見とクラークはお互いに健闘を称え合って座礼。そして、里見はマイクを握って挨拶だ。
「いやあ、ありがとうございました。アーロン選手、アイルランドから本当に遠くから来てくれたありがとうございます。すいません、まずはメインイベントで本当にKOしたかったんですけど、本当に強くて倒せなくて、まだまだ自分の実力不足です。でも、男は見せたんじゃないですかね? 本当ここで勝ったのも、こうやってたくさんの応援に来てくれたからなので、本当にみんなに感謝しています。ありがとうございます。ああやっぱりこれで来年またライト級のトップ行くんで、これからもよろしくお願いします。あと最後に今日、オープニングで内田竜斗と、本戦でウチの後輩の海凪が両方とも勝ったので、最後に拍手だけお願いします。またこれから来年も活躍していくんで、みんな里見柚己を覚えてください。最後あっちでサイン会やるんで、みんな良かったら、これからそのサインの価値をあげてくんで、みんな是非来てください。きょうはありがとうございました。気をつけて帰ってください」