K-1

大会の火付け役、オープニングマッチを任されたのは板橋武留と坂本寿希の2人。Krushバンタム級ワンマッチで激突だ。昨年の9月以来、1年ぶりのKrush登場となる板橋だが、Krushのリングでは連敗中。対する坂本はKrushのリングでは勝ちと負けが交互に続いている状態だが、前回は勝利。今回勝利を飾り、大会に火を付けるのはどちらの選手か？


1R、まずは坂本がカーフキックで先制。さらに左のハイキックを放っていく。板橋もローキック、前蹴りで反撃。ならばと坂本は左のハイキックを放つが、ガードした板橋はパンチで前に出る。坂本は前に出ながら左のハイキック。板橋もカーフキックを放って譲らない。坂本はカーフキックを細かく入れると、パンチ、ローキックを追加だ。


2R、坂本がハイキックを放つと、板橋は前に出てパンチ。しかし、板橋が前蹴りを放ったところで、やはり坂本が繰り出した前蹴りが急所に入りローブロー。試合は一時中断だ。再開後、坂本はローキック。しかし、板橋もパンチとキックで反撃。パンチ、前蹴りを放って譲らない。さらにパンチのワンツーを放つ板橋。坂本も左のミドルキックからパンチのワンツーだ。坂本は左のハイキックから左のフックを板橋の顔面に叩き込む。さらにロープに追い詰めるとボディブロー。しかし、板橋もすぐさまパンチを連打してやり返す。坂本は左のミドルキックから前に出る。だが、その後、またも坂本のローブローが入ってしまい、試合中断だ。再開して、パンチを交わしたところでラウンド終了。


3R、お互いにパンチを繰り出してもつれ合う展開に。坂本は一度距離を取ってカーフキック。だが、坂本がカーフキックを放ったところ、板橋が右のフック。当たっていなかったが、これでバランスを崩して倒れた坂本がダウンを取られてしまった。すぐに立ち上がった坂本はパンチで攻め込むが、板橋はカウンターでパンチの連打を決める。坂本はパンチを当てながら左のミドルキック。ダウンを挽回しようと前に出る。そして、左のストレートをぶち当てた坂本。板橋も前に出てラッシュをかけるが、ここで試合終了。判定となり、30-28、30-28、30-28の3-0で板橋の勝利となった。

【試合裁定】
　大会後、Krush実行委員会とKrush審判部は映像での検証を行い、協議した結果、公式結果を次のとおり訂正します。

旧　板橋選手の判定勝ち
新　引き分け(テクニカル判定)

　第3ラウンドの攻防でダウンと判断された坂本選手の転倒について、板橋選手のパンチによるものではなく、バランスを崩しての転倒(スリップダウン)ではないかを映像で確認した。
　その結果、転倒の要因は、坂本選手がローキックを蹴った際に片足立ちとなり、バランスを崩して転倒したものと判断した。また、その際に板橋選手はパンチを打っておりましたが、明確なヒットは認められませんでした。
　この転倒を主審がダウンと判断したことで、その後の試合展開はダウンがあったものとして進んでおり、通常の状態ではなかったと判断する。よって、第3ラウンドのダウン宣告がなされた時点までの攻防をジャッジ3者が改めて採点を行い、第1ラウンド、第2ラウンドの採点と合計の上、その採点を公式結果とする。

新たな採点結果
ジャッジ(1) 豊永
1R　10-10
2R　10-10
3R　10-10
計　30-30

ジャッジ(2) 箱崎
1R　10-10
2R　10-10
3R　10-10
計　30-30

ジャッジ(3) 三浦
1R　10-10
2R　10-10
3R　10-10
計　30-30

以上