match result

試合結果

第9試合/スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R

    所属ジム
    谷山ジム
    POWER OF DREAM
    戦歴
    66戦 40勝(14KO) 21敗 5分
    12戦 8勝(6KO) 4敗 0分
    生年月日
    1988.11.5
    1999.1.27
    身長・体重
    174cm ・ 67.5kg
    175cm ・ 0.0kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    新潟県胎内市
    東京都足立区
    SNS

review

試合レビュー

 第7代Krushウェルター級王座奪取から4連敗と、天国から地獄を味わった山際。約3年8カ月ぶりのK-1のリングで飛躍を目指す。対する中野は2020年10月に佐々木大蔵が持つKrushスーパー・ライト級王座に挑戦するも、痛恨の計量失敗で王座奪取ならず。約1年4カ月振りの試合でウェルター級への転向試合に臨む。

 1R、前足でリズムを取る山際へ中野が強烈な右ローを放つ。ジリジリとプレッシャーをかけるのは山際。山際の右ミドルへ中野がパンチのコンビネーションで押し返す。両者単発で強打を見せるが静かな立ち上がり。

 2R、山際が右ハイでけん制。中野と距離が詰まると山際は右三日月で突き放す。ロープを背負った山際へ中野が左右フックの連打。至近距離で中野が回転のいいコンビネーションを見せると、左フックが山際の顔面を捉える。中野が山際の右蹴り足をつかんでしまい警告。ラウンド終盤に山際の蹴りがローブローとなり一時中断。ロープを背負った山際に中野が迫ると、山際がパンチの打ち合いに応じる。

 3R、山際は中距離から右ミドル。中野は早々に山際の足をキャッチしてしまい注意。さらにキャッチを繰り返し、警告となる。再開後に中野がパンチで迫るも、またも右ミドルをつかんでしまい減点1が下される。強引に距離を詰め大振りの左右ボディを打ち込む中野。ヒットはあるが、山際も右ミドルで押し返し攻め込ませない。中野がフックで距離を詰め山際が右ミドルで押し返すまま試合終了のゴングを迎えた。ジャッジは29-29、28-29(中野)、29-29。中野優勢も減点が響き延長に突入する。

 延長R、フックを振り前進するのは中野。大振りの右フックが山際の側頭部を軽く空エル。山際は中間距離で右ミドル。パンチの手数は中野が勝るが、山際がクリーンヒットを許さず、至近距離で左ヒザを突き上げる。リング中央で山際が右ミドル、中野が左フックを交換する中で試合終了のゴング。金属音が鳴り響くと同時に中野が手を挙げ勝利をアピールした。ジャッジは3者とも中野の勝利を支持。中野が剛腕でベテラン・山際を下し、ウェルター級進出初戦を勝利で飾った。

■試合後の山際のコメント
「(試合の感想は?)ちょっとというか、かなりもったいなかったなという感じで。相手のパンチもけっこうよく見えて、ローも半分ぐらいはカットできてたので。ミドルも相手がいやがって掴んで、減点とかも取れたんで、ある程度自分の思った通りには進められたんですけど、得意の右の蹴りで攻めるつもりだったんですけど、あまり出せなくて、もったいなかったなと。特に延長はもっと蹴りたかったなというのはあります。

(試合前と後での対戦相手の印象は?)思ったより大振りでパワフルにくるなという感じで。佐々木大蔵選手とのスーパー・ライトのタイトルマッチをけっこう見てきたんで、そのときは1・2Rそんなに大振りしてなかったので、後半してくるかなと思ったんですけど、今日は最初から振ってきたので、こんなに振ってくるんだなというのはありました。あとはイメージ通りですね。

(けっこう手応えはあった?)1Rが終わったときに、いけるなっていうのはあったんですけど、右足を2Rの段階で痛めてまして、蹴れなくはなかったんですけど、『もしヒジに当たったらどうしよう』とか、あとは相手がけっこう上半身でスウェイバックをしてきたので、そこにローを蹴りたかったんですけど、それも『ヒザに当たったらどうしようか』とか、そういう迷いが出てしまって、ちょっと消極的になってしまって、もったいなかったですね。今もメチャクチャ足が痛くて引きずってますけど、根性出せば蹴れたかなっていうのはありますね。

(そこが延長Rに出てしまった?)そうですね。セコンドの城戸(康裕)さんからも『バンバン右ミドル蹴れ。蹴ったらいやがってまたキャッチもしてくるだろうから、どんどん山際のペースになるから右を蹴っていけ』っていう指示はあって、それはもう重々、頭の中では分かってたんですけど、やっぱり『ヒジに当たったらどうしよう』とか『ローがヒザに当たったらどうしよう』とか迷ってる自分がいました。

(ファンにメッセージを)今日はちょっと不甲斐ない試合を見せてしまったんですけど、まだまだ自分いけるなっていう手応えも感じたりしてですね、自分は33歳でけっこうベテランなんですけど、まだまだ強くなれるなっていう風に感じたので。中野選手はずっと小さい頃からジュニアでやってた選手で、若手ですごく勢いのある選手なんですけど、そういう選手にも全然負けないでやっていけるなっていう気持ちもあるので、まだ頑張ろうと思います。応援よろしくお願いします」

■試合後の中野のコメント
「(試合の感想は?)納得がいくような試合じゃなかったんで、次回はしっかり倒して勝てるような試合をできるように、また一から頑張りたいと思います。(試合前と後での対戦相手の印象は?)試合前から山際選手はすごいベテランだって分かってたんですけど、苦しい試合になるなって分かってたんで、覚悟はしてたんですけど、うまく自分の得意としてる部分が当てはまらなかったなっていう印象ですね。

(山際選手の得意なミドルはどうでしたか?)ミドルはずっと警戒して練習してたんで、そこに対しては何もなかったんですけど、ミドルをどうこうじゃなくて、戦ってるキワがうまく山際選手と噛み合わなかったなっていう感じですね。(やりたいように持っていけなかった?)そうですね。それも山際選手のうまさだと思ってるんで、そこをしっかり、自分の得意としてる部分を出せるような試合をこれからはできるように、また一から練習し直します。

(3Rの減点に至ったキャッチは無意識?)キャッチしちゃってる部分もあったと思うんですけど、してなかった部分も確かにあるので、そこに対してはいろいろありますけど、それも試合の一つだと思うんで、まあいろいろ思うところはありますが、結果として勝てたのでよかったです。(ファンにメッセージを)1年4ヵ月ぶりの試合で、すごく期待してもらってたと思うんですけど、まあ一応勝ちは勝ちなんですけど、自分の中でも納得いくような結果じゃないんで、次はしっかり、応援に来てもらってる方、見てもらってる方に分かりやすいような倒し方をするんで、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

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試合情報

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大会名
2022年2月27日(日)K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~
日程
2022年02月27日(日)
会場
東京体育館
選手
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