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試合結果

メインイベント(第8試合)/【BODYMAKER Presents】 Krush -55kgタイトルマッチ/3分3R・延長1R

    所属ジム
    K-1ジム五反田チームキングス
    戦歴
    52戦 40勝(16KO) 11敗 1分
    31戦 23勝(15KO) 8敗 0分
    生年月日
    1980.9.9
    1989.4.4
    身長・体重
    166cm ・ 0.0kg
    168cm ・ 0.0kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    島根県浜田市
    東京都立川市
    SNS

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試合レビュー

 都合3度目の対戦となる両者、初戦は2010年(Krush)に寺戸がKOすれば、2度目の対戦(2017年4月のK-1)では久保がKO。1勝1敗で寺戸が持つ王座を懸けての決着戦となる。

 1R、寺戸、久保ともに右ローを入れていく。寺戸がローを当てれば久保も右ローを返してヒット。両者足を攻めていく。寺戸のローに久保はワンツーを合わせる。寺戸は右クロスから左ストレートアッパーを突き上げヒット。久保はジャブで前に出ていくが、寺戸はこれを当てさせず右ローを返して久保の左足をとらえる。寺戸は久保の突進を正面で受けず、左インローを入れボディにヒザも打ち込む。だが、久保は左フックを振るって寺戸をとらえる。顔に紅潮が見られる寺戸。ラウンド終盤は久保が右ローで寺戸をとらえて追える。

 2R、寺戸は右ローから右クロスをヒット。久保は間合いを詰めてパンチで迫る。しかし寺戸はバックステップして距離を保って右ローを決める。だが久保も右ローを同じくヒット。寺戸はボディへのヒザを入れるが、久保は右ローを2発入れる。寺戸は依然距離を保って右ストレート。久保はしかし右ローを当てる。寺戸、久保どちらも右ローを当て合う。

 足を使う寺戸だが、久保はその足を殺しに行く。だが寺戸のローに久保は体が横向きとなる。しかし久保の右ローも寺戸にダメージを与えている。寺戸はボディへのヒザを打ち込むが、久保は止まらない。寺戸は右・左・右とストレートで追い、右ロー。ラウンド終盤は2Rも久保が前に出て左フックから右ローを決める。

 3R、両者ストレートから右ローに連係。しかしここで久保が左フックから右フックを当て、寺戸をフラつかせる。寺戸はクリンチをしてしのぐも久保は左フックを上下打ちし、右クロス。なお足がフラつく寺戸に久保は左アッパー、左フック、右ストレート。寺戸は起死回生を狙って跳びヒザを放つも当たらない。左フック、右ストレートの久保。寺戸はダメージで足に力が入らないか。久保が左フック、右ストレートととらえていく。

 しかしラウンド後半、久保は攻め疲れかややペースダウン。だが、そこから息を吹き返して来て寺戸を攻める。寺戸は苦しさからか掴んでのヒザを放ってしまう。判定は30-29(久保)、29-29、29-29で久保に1票入るもドロー。延長戦に突入となる。

 延長R、寺戸はやはり距離を作って右ローを入れていく。久保がジャブ、右ストレートを伸ばしてきてもグローブで弾いて当てさせない。左フック・右アッパーを振るう久保だが、寺戸に空を切らせられる。寺戸は右回りしながら右ローを当てていく。しかし久保も踏み込んで左フック・左アッパーをヒット。

 寺戸の右ローに久保は足が流れ始める。右ストレートを放つも寺戸に届かない。それでも距離を詰めると右ストレートで寺戸のアゴを跳ね上げる。寺戸はボディへのヒザそして右ロー。このローに久保の腰が落ちかける。寺戸は左右のストレートから右ローを繋いで終了する。判定は10-9、10-9、10-9の3-0で寺戸。本戦の劣勢から逆転で勝利してベルトを守った。

寺戸のマイク
「こんばんは、寺戸です。プレッシャーもすごいし、不安もいっぱいだったんですけど、パンツに名前を入れてくれてるスポンサーのみなさま、本当にありがとうございます。チームのみんな、たくさん応援に来てくれたみなさんのおかげです。防衛することが最高の恩返しだと思って頑張りました。ありがとうございます。先月、娘が生まれました。娘にベルトを見せてやりたいと思っていたん出すけど、今ようやく胸を張って、父ちゃん勝ったぞと言いたいです。今日勝ったことで俺の格闘家としての人生は首一枚繋がったと思います。もう一歩、もう一歩、やっていくのでよろしくお願いします」

■試合後の寺戸伸近選手のコメント
「自分の中では序盤からペースを作れたかなと思うんですけど、3Rにいいパンチをもらっちゃって、そこからガンガン攻められたので『やべえ!3Eはとられたな』というのがありました。でもああやってしんどいところでも頑張ることが出来たのは応援してくれるみんなの声援が聞こえたからです。みんなの声援で頑張って我慢して、延長戦はしっかり冷静に戦うことができた。(ダメージはあった?)結構パンチもらっちゃったんで、またもらったら倒れちゃうんじゃないかなと思いました。でも相手もローが効いていて、セコンドからそこだと言われたので(足を)狙いました。

(延長でローでいくことに迷いはなかった?)このままローで倒せるのか?というのはありましたけど、最初から打ち合ったら3Rと同じ展開になると思ったので、最初の起点はローからいこうと思いました。そしたらかなりローが効いていたので『ここだ!』と思ってローでいきました。(試合後の久保に対する心境は?)一選手として頑張っている選手だと思うし、僕は彼に憎しみや恨みはないし、彼はああいっていましたけど、あれは俺に対するひがみだろうと思っていました。陰と陽で言うなら、俺が陽であいつが陰だった。それだけですね。(次の目標は?)今回防衛戦をクリアできたので、次はもう一本、K-1のベルトですね。条件があえば。K-1でタイトルマッチやらせてもらえるなら、それなりの条件もあるし、それが合わないと俺はやらないので。条件が合えばやります」

■試合後の久保賢司選手のコメント
「寺戸伸近あっぱれでしたね。本当にありがとうございましたという気持ちです。(延長戦のダメージは?)ローのダメージはありましたけど、寺戸さんの精神力の強さに負けずに根競べしたくて、それはそれで楽しかったです。足のダメージよりも根性のぶつかり合いですね。彼は試合前に色々と言わないキャラクターでしたけど、心のどこかで『コノヤロー!』って気持ちはあったと思うんで、それが伝わってきて楽しかったです。

(延長に入った時の心境は?)3R終わって延長があると思いましたし、今回はKOが少なかったので(KOしたくて)延長になってくれという気持ちもありました。延長になったら寺戸さんは絶対に復活してくると思って、それを上回ってやろうと思っていたんですけど…それを一回りも二回りも上回る精神力で来たんで、あの人はすごいですよ。あっぱれです。

(試合前には舌戦もあったが?)Krushのメインイベントだからというのもありましたけど、そこには自分の本心もすごくあって、8年前から寺戸伸近あっての格闘技人生でした。だから復讐心もありましたし、それをモチベーションにやってこれたんですけど、リング上で寺戸さんに伝えた通り『ありがとうございます。これで終わりにしましょう』と。今は感謝の気持ちでいっぱいです。勝っても負けても寺戸さんとはこれが最後だと思ったので、勝ったらあのままだったと思うんですけど(笑)、負けたのでお礼と謝罪を伝えました。

(今後については?)もともと僕は4月のK-1を一発限りの復帰だと思っていて、次のオファーは断るつもりでした。でも相手が寺戸伸近ということで、今回は自分の最終章として戦いました。宮田プロデューサーにもお伝えしたのですが、選手としての久保賢司はここで終わりです。今、自分はK-1ジム五反田と蒲田の代表をやらせてもらっていて、どんどん選手が育ってきています。期待の選手たちばかりなので彼らを応援していただけたらと思います」

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動画

試合情報

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大会名
2017年11月5日(日)Krush.82
日程
2017年11月05日(日)
会場
後楽園ホール
選手
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