K-1-90kgロシア予選は、優勝候補敗れる波乱でニキータ・ココシュが制覇!=8.1『K-1 WORLD GP 2027 -90kg in Yekaterinburg』
同予選は4名によるワンデイトーナメントが実施され、優勝者は今年12月に行われる最終予選へ駒を進めることとなる。さらに最終予選を勝ち抜いた選手は、2027年2月11日(木・祝)に日本で開催の世界FINAL16へ進出する。
K-1WORLD GP -90kgロシア予選トーナメントのリポートは、以下の通り。
〇ヤン・ペトロヴィッチ(ロシア/Sports Club BOETS)
判定3-0
●ヴァレリー・ビジャエフ(ロシア/URAL KALI FIGHTER TEAM)
準決勝第一試合は、ロシアのペトロヴィッチとビジャエフが激突。ペトロヴィッチはボクシングの試合経験があり、強烈な右オーバーフックを武器にする選手。対するビジャエフは23年3月に-91kgで第3代K-1 WORLD GPヘビー級王者のアリエル・マチャドをパンチで倒し2RKO勝ちを奪っている。1Rから激しい打ち合いが見られそうだ。
1R、ビジャエフはプレスをかけてのカーフキック、左ボディストレート。ペトロヴィッチはワンツーでKOを狙う。バックスピンキックのビジャエフ。ペトロヴィッチのワンツーがヒット。ビジャエフカーフキック、さらに右フックが相手のアゴをかすめる。ワンツーで突進するペトロヴィッチ。ビジャエフはカーフキックに対してペトロヴィッチは、サウスポーにスイッチ。ビジャエフが左でアゴを跳ね上げるシーンもあった。
2R、ここでもビジャエフはプレスをかける。ペトロヴィッチは右に回り、左から右のパンチをカウンターで合わせにいく。ビジャエフはローキックからパンチのコンビネーション。ペトロヴィッチはワンツーを返す。ペトロヴィッチのパンチのモーションが大きいためか、ビジャエフはパンチを合わせにいくもクリーンヒットはしない。ここも一進一退の攻防に。
3R、ペトロヴィッチはワンツー。ビジャエフは距離を潰してガードし、右カーフキックに右のパンチを打ち込む。左目上から出血のビジャエフは、渾身の右も倒すことはできない。ペトロヴィッチも左フックを返す。ここでビジャエフが前へ出ての右、左とラッシュをかける。ペトロヴィッチも右を返し応戦した。判定となり、3-0でペトロヴィッチが勝利した。
●ヴァレリー・イワノフ(ロシア/Vityas St. Petersburg/RCC GYM)
判定0-3
〇ニキータ・ココシュ(ベラルーシ/Chinuk Gym)
もう一つの準決勝ではロシアのヴァレリー・イワノフとベラルーシのニキータ・ココシュが対戦。イワノフはWAKOワールドカップで3回の優勝経験があり、プロ戦績は6勝無敗をマークしている。身長193cmから繰り出されるヒザ蹴り、鋭いアッパーが得意で、ロシア予選の面白い存在になりそうだ。
21歳のココシュは、ベラルーシのキック団体BFCを主戦場にする選手で、26年2月にガジムラド・スリエマノフをTKOで下し、11勝1敗の好成績を残している。左右パンチからのヒザ蹴りなどコンビネーションを得意とし、イワノフとは接戦が予想される。
1R、ココシュはプレスをかけながら左ボディジャブ。イワノフは回りながらジャブで牽制。ヘッドスリップしながらロープ際へ追い込むココシュは、カーフキック、左のパンチを次々と繰り出していき、右強打で崩しにかかると左右のボディ打ち。イワノフは右カーフキックも防戦が目立つ。飛びヒザ蹴りのココシュは、ペースを掴みつつある。だがイワノフは右ボディアッパーを返しペースは握らせない。ココシュは右ローから左フックで畳みかけた。
2R、ココシュはプレスをかけて左の蹴り。イワノフは左右に動いてカーフキックを返す。ココシュはプレスをかけてジャブも、イワノフが飛び込んでの右。ココシュは右カーフキックで足を止めにかかる。イワノフは構えをサウスポーにスイッチして、対応する。そしてココシュのバックブローが入り、ダウンを奪った。立ち上がったイワノフは左フックで反撃。ココシュはバックブローで追撃した。
3R、イワノフはココシュのプレスを受けながら回る。だが、ココシュのカーフキックが入ると動きが止まるシーンも。すると今度はイワノフが前へ出て、パンチを打ち込んでいく。ココシュは打ち合いに応じるも、イワノフが再びステップバック。イワノフの右がヒットするも、ココシュは下がらない。ココシュはインカーフでダメージを与えていく。さらにココシュはカウンターの右ヒザ蹴り、左フックと厳しい攻撃。判定となり、ココシュが勝利した。
[K-1 WORLD GP 2027 -90kgロシア予選トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R]
●ニキータ・コンドラトフ(ロシア/Archangel Michael/RCC Martial Arts Academy)
延長判定
〇セク・バングラ(ベラルーシ/Gridin Gym)
リザーブファイトでは、ロシアのニキータ・コンドラトフとベラルーシのGridin Gym所属のセク・バングラの顔合わせ。リザーブの権利をものにするのは、どちらになるのだろうか。
1R、サウスポー構えのコンドラトフは左から右でグラつかせる。バングラは右インカーフキックで反撃。コンドラトフは左の強打を打ち込む。さらに右、左とパンチの連続で攻め込んだ。バングラはパンチを返すも被弾する場面が目立つ。そして、右ボディでバングラはダウン。コンドラトフは、立ち上がったバングラのボディを狙う。コンドラトフは左右のパンチ、右ハイキックで追い打ちをかけたが倒せず。
2R、バングラは前後に動きながら右を放つ。コンドラトフは右を打ち込む。バングラはダメージから回復したのか、右の鋭いパンチで放つ。コンドラトフはパンチで攻撃するも、やや疲れが見えるか。バングラは右アッパー、右ストレートで追い込む。コンドラトフは右ボディで反撃した。
3R、コンドラトフは右。バングラは左ローキックから右ミドルキックで崩しにかかる。さらに左ボディから右ヒザ蹴りで畳みかけるバングラ。コンドラトフは劣勢だ。バングラは右ミドルキック。コンドラトフはガードを固めて守りに入る。ともに体力の限界か、手数が減っていく。判定はドローとなり、延長ラウンドに突入した。
延長ラウンド、バングラはパンチからヒザ蹴り。コンドラトフは右のパンチで襲い掛かる。さらに左を伸ばすコンドラトフ。ともに動きは遅い。それでもバングラは右、左とパンチを放ち、ミドルキックにつなげる。バングラは右のパンチからローキックを返した。ここも接戦。もはや手を出すのが精一杯という両者は気力で戦った。判定は、バングラが勝利しリザーブ権を勝ち取った。
●ヤン・ペトロヴィッチ(ロシア/Sports Club BOETS)
1RTKO ※セコンドからタオル投入
〇ニキータ・ココシュ(ベラルーシ/Chinuk Gym)
決勝は、準決勝で優勝候補のヴァレリー・ビジャエフを破ったヤン・ペトロヴィッチと、ヴァレリー・イワノフを下したニキータ・ココシュのマッチアップとなった。
1R、ココシュはプレスをかけながらカーフキック。ペトロヴィッチは前後にステップしながらの右。ココシュは左フックでKOを狙う。さらにハイキックからのバックブローで追撃。ペトロヴィッチは組み付いてヒザ蹴り。ココシュはインカーフ。そして左フックでふらつかせると、一気にパンチを連打。ここでセコンドからタオルが入り、ココシュのTKO勝ちが決まった。
ロシア予選は優勝候補の敗退と波乱の展開になったが、21歳のココシュが制し、今年12月に開催の最終予選の出場権を獲得した。
◆優勝選手プロフィール
ニキータ・ココシュ(ベラルーシ/Chinuk Gym) Nikita Kokosh
04.9.3生/ベラルーシ・ミンスク出身/21歳/186cm/オーソドックス/12戦11勝(4KO)1敗
<主なタイトル歴>
2025年WKFキックボクシング・ワールドカップ 男子K-1ルール -86kg級優勝
2026年IFMAムエタイ世界選手権 -91kg級優勝
instagram:@nikita.kokosh