松山勇汰、横山朋哉との再戦に「直接的なリベンジマッチは僕だけ。そこに意味がある」=5.31 K-1 REVENGE後楽園ホール
――レミーパラ選手が欠場になり、横山選手との暫定王座決定戦となりました。オファーが来た時の心境を教えてください。
「びっくりはしましたし、正直なことを言うと横山選手との試合はもっと準備期間があればいいなと思いました。でも僕は挑む側ですし、こんなチャンスをもらって断るわけにいかないので、すぐにやらせてくださいと言いました」
――1年7ヵ月で再戦は、早いという声もあります。
「でも、やっぱり格闘技は何が起こるかわからないというのがあります。正直、僕がデビュー戦の選手とやって100%勝てるとは思ってはいても、結果としては何が起こるかわからないじゃないですか。それは常にあると思っているんで、自分の中でまだ早いとかはなかったです」
――前回の横山戦から自分がどこまで差を縮めている、もしくは追い抜いてるという印象については、いかがでしょうか。
「それも捉え方で、例えばA選手っていうのがいたとした時に、自分と横山選手がAに勝って自分の方がいい勝ち方をできるパターンもあると思うんですよ。だから、それを判断するのは難しいところではあるかなと。
あと、今回試合が決まってから、横山選手にどうとかというよりかは、自分のダメなところはどこかにあるのか見直してきました。横山選手、レミー選手に連敗した辺りから、自分の強さを生かすためとダメなところを消すっていう練習法でずっとやってきて。なので不安だなって思う部分がないので、そこは自信を持ってます」
――今回の試合に向けて出稽古していたようですが成果は?
「まずフィジカルは、かなり前からずっと和田良覚さんのトレーニングでどんどん筋肉量が増えています。その分、減量がきつくなる部分もあるんですけど、当日の戻りとかパフォーマンスはすごく良くなっています。そのフィジカル面の成長っていう部分と、あとはやっぱり同じジムのメンバーと毎週スパーリングしていると、良くも悪くも慣れてしまう。出稽古で初めての人とやると、新しく自分のダメなところに気づける。この攻撃もらうなとか、そういうのを気づいたことで、より自分の欠点を消せてきたかなと思っています」
――なるほど。言える範囲で誰とスパーリングをやりましたか。
「RISEの梅井泰成選手に何度かスパーリングをお願いしました。サウスポーでちょっと身長も近いし、スピードと技術がある選手なので」
――分かりました。60kgのベルトについては、どんな想いがありますか?
「先輩のレオナ(・ぺタス)さん、(卜部)功也会長、そして引退された武尊さん、K-1の中でもすごい選手が持ってたベルト。あとは、ちょうど外国人と日本人が一番面白くぶつかり合う階級だと思っています。軽量級は日本人が強いイメージで、重量級だと外国人選手が強い中で、その50kgと70kgの間が、ちょうど60kg。世界的に層が厚い階級で、ここで勝つことが本当に胸を張って世界一と言えるんじゃないかなと思っています」
――試合展開としてはどう考えていますか。
「結果で見ると勝つことに越したことはないです。例えば、その試合がどんなにつまらなくなったとしても、時間が経って結果を見たら、松山が勝ったんだってなるので。でも、この前、武尊さんの最後まで倒しに行く姿を見て変わりました。引退試合でリベンジがかかっていて、ダウン取った時点で正直もう勝ちを確信できている展開にも関わらず、最後まで倒しに行く姿に人は心を動かせられるんだなと。スターになる選手は、そこだなと思いました。やっぱり、つまらない試合で勝つぐらいなら、もうド派手にぶっ倒されてもいいんで、明日はちょっとぶっ倒しに行きたいですね」
――横山選手に敗れてから、いつかリベンジマッチで勝つという意識はずっとあったのでしょうか?
「いつ組まれるかは、正直自分も勝ち続けないといけないですし。マッチメイクは、片方がやりたいと言っても、怪我だったりとかタイミングもある。正直、自分ももう60kgできるのは長くないなとは思ってて。ただ、この60kgのうちにやり返したいっていうのはあったんで、そこは意識してました」
――ずっと打倒横山で研究していたと。
「試合相手が決まったら、その選手に対しての練習になるんで、そこは別に。決まるまではやってなかったですけど、頭の中で次の試合が決まってない時は、そこを目標にやり返したいという気持ちは持っていました」
――先輩のレオナ選手からのアドバイスは?
「今は、お互いに違うジムで練習しているので。毎日練習をやってるところの作戦を自分は信じています。でも、レオナさんも気持ちの面ではいろいろと、絶対とれよとか、多分舐められてると思うから足すくってやるんだみたいな、そういう言葉はもらっています」
――では、功也会長から対策を聞いてきたと。
「ただ、追い込みが始まってる中で試合が決まったので、対策練習というよりはいかに全力を毎日出すかという練習になっていました。正直そこまでパターンを作ってきたわけではないんですけど、一度やってるという経験値が互いにですけどあるんで、そこを考えながら、対人マスとかスパーリングの中で自分で意識してやってきましたね」
――最後にファンに対してメッセージをお願いします。
「KrushのタイトルマッチとK-1のトーナメント、二回ベルトへの挑戦をもらった中で失敗しちゃってるんで、今回は三度目の正直になります。自分の中では運が回ってきてると思っています。唯一の直接的なリベンジマッチになるのは僕だけだと思うんで、そこにも意味があるのかなと思いつつ、明日をしっかり勝ってチャンピオンになりたいです。皆さんたくさんの応援お願いします」
<両選手の近況>
松山は[第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント]に出場し準々決勝でレミー・パラにKO負け。その後は、斎藤祐斗戦、中島千博戦に勝利して2連勝中だ。
横山は、25年5月31日に横浜BUNTAIで開催された[第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント]準々決勝でイゴール・ベクレフを撃破。準決勝ではマシュー・ダールマンを連続KOで下したが、決勝でレミー・パラに敗北。11月にレオナ・ぺタスを破り、再起している。
2人は24年12月8日に開催された『Krush.169』の[Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ]で対戦し、計3度のダウンを奪った横山がKO勝ちを収めて初防衛に成功した。