10月24日(金)都内にて、10・25「Krush.181」後楽園ホール大会の前日計量と会見が行われた。計量は全11試合、22選手が全員一発クリア。翌日の決戦へコマを進めた。
この日の会見は3部制で行われた。第3部では、第11代Krushウェルター級王座決定トーナメントに出場する山際和希vs大石昌輝、齋藤紘也vs"DARUMA"健太の4選手が登壇。約3年ぶりの復活となるKrushウェルター級王者への熱い想いを語った。
会見の冒頭、4選手が明日への意気込みを口にする。
大石「計量をしっかり終えて練習をしっかり完璧にできたので、明日は倒して勝ちます。応援お願いします」
山際「僕もしっかり体調よく、練習もよくできたので、いいコンディションです。前の会見で斎藤選手がおっしゃってた『ベルトは一番欲しい人間のところにやってくる』って言ってましたけれども、僕も本当にその通りだと思ってて。みんな上手い選手なんですけども、明日と12月は若手以上の気持ちを見せて、気合いでベルトを獲りたいと思います」
DARUMA「減量もすごい調子良くて、過去一くらい調子いいので、試合がすごく楽しみです」
齋藤「自分もメンタル面、体、全部最高の状態で仕上げてきたので、明日はめちゃめちゃ盛り上げていきたいと思います」
続いて計量をクリアした心境と、フェイスオフで顔を合わせた対戦相手の印象を語った。
大石「リカバリーもうまくいっています。対戦相手の山際選手は、前回の記者会見の時よりも小さく見えて気合いを感じられないなと思ったんで、明日は気合いを出してきてほしいと思います」
山際「ちょうど気合を見せようと思ったところなんで。あの気合いでいきたいと思っています。大石選手はパワー上がりそうだなと思いました。大石選手のパワーを封じるような戦いをしていきたいと思います」
DARUMA「いい顔してたなと思ったので、思いっ切り面白い試合ができそうだなって思ってます」
齋藤「自分もDARUMA選手の顔を見て、すごくいい顔をしていたと思いました。K-1のコメントを見ていても、絶対バチバチに盛り上がる試合できるなって思ってます」
本トーナメントでは、2022年に寧仁太・アリがタイトルを返上して以来、約3年ぶりにKrushウェルター級王者が誕生する。Krushの歴史を大きく動かすトーナメントに向け、4選手は気持ちを込めた言葉で意欲を語る。
大石「過去のチャンピオンを見ると、すごい人たちが多いんで、それに並ぶようにしっかり倒し合いで見せていきたいって思っています」
山際「テクニックをしっかり見せつつも、攻める試合をして、お客様に楽しんでいただける試合をしようと思っています」
DARUMA「歴代みんなKrushのベルトを巻いて成り上がっているので、僕もしっかり巻いて成り上がっていきたいと思います」
齋藤「動いていなかったウェルター級なので、ここで獲って。K-1も空位なので、そこも狙っていけたらいいなと思ってます」
ここで記者からウェルター級の面白さを問う質問が飛ぶ。4選手の回答は次の通り。
大石「スピードも適度にあって、パワーもあって。スピードとパワーがちょうどいい階級だなって思います」
山際「僕も同じで。ボクシングだと人類最激戦区なんて言われるように、世界中の平均的な体重かなと思っているので。そこで一番になるのはすごく意味のあること。世界的に熱い階級かなと思ってます」
DARUMA「外国人選手とかもすごい強い階級にありますし、いいのが1発入っちゃえば、それで終わるようなインパクトがある試合も結構多いと思うので、KOが生まれやすい階級なんじゃないかなと思います」
齋藤「軽い階級よりはKO率も多いですし。K-1は70kgが盛り上がっているんですけど、67.5kgも負けないぞっていう感じ。67.5取ったら、絶対70いく選手とかもいろいろ現れると思うので、先を見れば、めちゃめちゃおもしろい階級かなと思っています」
本大会ではフライ級王座決定トーナメントも組まれる中、ウェルター級トーナメントの2戦がセミ・メインを任される形となった。4選手はそれぞれの言葉で、大会を任された責任を語る。
大石「メインもKOなら、こっちもKOで。あとは気合いですね。(山際の体が小さいと言っていたが?)体もそうですけど、気合いも負けないので。その辺ちょっとお願いします」
山際「いつもない気合いを、今回は見せようと思っています。『気合い入ってるな山際』ってみんなに思ってもらえるように。本当に今考えたわけじゃなくて、マジ気合いを見せると周りに言ってきたので、気合を見せよう思います。
(気合いのスイッチはいつ入る?)入場前ぐらいですね。入場すれば多分入ってる。リングに入場です。控え室だとまだちょっと入ってないかもしれない」
DARUMA「実績のある選手もいる中でメインに求められているものっていうのは、しっかり倒し合いを求められていると思う。Krushのチャンピオンっていうのは、倒し合いを制したやつ。倒して勝てるやつがKrushのチャンピオンだと思うので、倒して勝つ」
齋藤「いろんな選手がいる中でメインはすごい感謝しています。ふさわしい試合は……もうKOですね。何が何でも、3分3ラウンドノンストップでいきたいと思っています。
(煽りVでは狂気キャラになっていたが?)サイコパスみたいでしたね。いろいろキャラを出しても試合が面白くなかったら全然ダメなので、明日はメインでバチッと決めたいと思います」
最後に4選手は、12月の決勝の椅子を争う明日の決戦への意気込みを語った。
大石「明日はウェルター級がまた盛り上がる日なので、自分の試合も不発弾を爆発させようと思ってるんで、注目しておいてください」
山際「明日は37歳の気合い、ビッグバン見せようと思ってますので。応援よろしくお願いします。(ギワギワしてきた?)ギワギワしてきたんで、明日の後楽園ホールはギワギワいわせようと思います」
DARUMA「目の前のベルトを見ると、改めてマジで欲しいなって思う。みんなで持って帰りたいなと思うんで、本当に人生のかかった勝負の一戦、まずは齋藤選手の人生を思いっきり奪いにいくので楽しみにしてください」
齋藤「メインでKrushを締めくくらなきゃいけないと思っている。自分はパンチだけだと思われているけど、蹴りめっちゃ練習したので、皆さん蹴りに注目しといてください」
4選手の気合い十分な姿を目の当たりにした宮田充プロデューサーは、改めてウェルター級への思いを語る。
「3年の間で、ウェルター級ではなく65kgや70kgに選手が集まる時期が合った。今回のトーナメントは齋藤君のマイクアピールをきっかけに、タイトルを争うにふさわしい4選手を集めた。若い3選手にベテランの山際選手。確実のこの4人の誰かがベルトを巻く。この先のウェルター級がどうなるかはこの10月12月で大きく変わるので、本当に期待しています」
3年ぶりに動き出したKrushウェルター級の新時代。若き新王者が台頭するのか、ベテランが再び階級の頂点に君臨するのか?