news

ニュース

バンナの刺客カマラ、ファンに忠告「瞬き禁止。スピードが速いので見逃すかも」=9.7K-1MAX開幕戦

カマラ
 9月7日(日)、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催の「K-1 WORLD MAX 2025」において、16名参加の[K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦]が行われる。同トーナメントでアルビオン・モリーナ(ドイツ/Gladiators Gym)と対戦するアルフォセヌー・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre) が、インタビューに応じた。

 カマラは、K-1レジェンドのジェロム・レ・バンナの刺客。あのアーネスト・ホーストもバックボーンに持つフランスの打撃格闘技のサバット王者で、双子のアラサンも同じくサバットでチャンピオンになっている。バンナと同じように左フックを得意とし、33勝のうち18KOとパワーもある。スピードとテクニックを兼ね備えたファイターだ。

 モリーナは、ザ・グラディエーターと呼ばれる“稲妻拳闘士”。出身はアルバニアだがドイツのキックボクサーだ。公式では18戦18勝(11KO) と無敗だが本人の申告では32戦32勝無敗(17KO)となっているため、これはボクシングやアマチュアも含まれている可能性がある。KOするパンチを持っているため、K-1ルールへの適性は高そうだ。
双子のカマラ兄弟
――格闘技を始めたキッカケを教えてください。

「16歳の時に、ボクシングを始めました。特別なきっかけがあったわけではなく、単純に身体を動かしたくて始めたんです」

――得意技は何ですか?

「私の得意技は、ジャブから前の手でのフックというコンビネーションです。KO勝ちした試合は様々ありますが、このコンビネーションは特によく使うパターンです」

――対戦相手のモリーナ選手の印象は?

「非常にタフな印象です。でも、それが自分にはちょうどいい。挑戦が好きなので、激しくて厳しい試合になることを期待しています。それが自分のモチベーションにもなっています」

――相手よりも優っている点は。

「私はフットワークとコンビネーションのバリエーションに自信があります。その部分で相手より優れていると感じています」

――K-1には、どんなイメージがありますか?

「K-1といえば、自分の子ども時代に夢を与えてくれたレジェンドたちを思い出します。ジェロム・レ・バンナ選手、アーネスト・ホースト選手、マーク・ハント選手、セーム・シュルト選手など…たくさんの英雄がいます。そして70kgの世界トーナメントは、世界中のファイターにチャンスを与える場であり、自分もその中で輝きたいと思っています」

――日本で試合をするモチベーション、戦う意義を教えてください。

「日本で戦うこと自体がモチベーションになっています。日本文化を体験したいですし、K-1は世界中で知られている大会。そして、私の友人でもあるバンナ選手がこの舞台で歴史を作ったので、自分も同じように歴史を刻みたいと思っています」

――目標や参考にしているファイターがいますか。

「私が最も尊敬しているファイターは、マイク・タイソン選手です。彼のパワーとリング上でのアグレッシブさに魅了されました」

――サバット王者と聞いていますが、キックボクシングの違いを教えてください。

「サバットではヒザ蹴りが禁止されており、蹴り技は足の甲(足先)のみを使います。すねは使いません。また、サバットはエレガンスや精密さが重視される競技です。一方でキックボクシングは、すねでの蹴りやさまざまなスタイルのパンチ・キックが許可されており、より多様な攻撃が可能です」

――バンナ選手から学んだこと、どんな教えを守っているのか教えてください。

「彼から学んだ一番大切なことは、“どんな状況でも決して諦めない”という姿勢です。リングの中だけでなく、人生全体において、常に全力を尽くすこと。そして、彼の教えの中で特に大切にしているのは“兄弟で共に高みを目指す”ことです。自分の双子の兄弟と一緒に、どこまでも進んでいきたいと思っています」

――兄弟で試合をしているようですが、兄のことを紹介してください。

「私の双子の兄はアラサン・カマラといいます。彼も私と同じく、サバットで何度もフランスチャンピオンになりました。その後キックボクシングに転向し、現在は戦績20勝1敗。最近はMMAにも挑戦しており、数ヶ月前には1ラウンドKO勝利を収めています。どの競技でも“カマラ兄弟”は成功してきました。彼もK-1に出場したいと思っていました。だからこそ、私が結果を出して彼の道を切り開きたいと考えています」

――それは楽しみです。対戦相手へメッセージをお願いします。

「あなたが最高の状態で来ることを願っています。私はこのトーナメントに向けて100%の準備をしてきました」

――最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

「日本の皆さん、早く日本に行って皆さんの前で試合をしたいです。自分のベストを尽くして、皆さんを驚かせたい。私の試合は、瞬き禁止です。スピードが速いので見逃すかもしれません。ぜひ、皆さんの応援を会場で感じたいです!」
チケット購入