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「Krush.178」7.26(土)後楽園 ブハリ亜輝留「今回はシルバ選手という申し分ない相手が来たので、チャレンジャーのつもりで倒しにいく」 デング・シルバ「ブラジルできちんと準備してきた。アグレッシブなデング・シルバをぜひ見てください」 重量級のド突き合いが見られそうなこのカード。試合後、果たしてベルトはどちらの手に渡るのか?

 7月25日(金)、都内にて、7・26「Krush.178」後楽園ホール大会の前日計量と会見が行われた。計量はプレリミナリーファイトも合わせ全11試合、22選手が全員一発クリア。宮田充プロデューサーは「このところ、Krushのイベントは計量をクリアできない選手が相次いでいたんですけども、本当は全選手クリアというのは当たり前のことなんですけど、ホッとしております」と話した。


まず会見の冒頭、宮田プロデューサーから、日本最大級のライブ配信アプリ「17LIVE」とのコラボによるスペシャル・ラウンドガールの紹介が行われた。これは17LIVEで開催されたオーディション企画を勝ち抜いた3名のライバーが、「Krush.178」の第4・5・6試合でスペシャル・ラウンドガールとしてデビューするというもの。K-1 GROUPとは4回目のコラボとなる今回は、見事勝ち抜いて権利を得た、星野アリス さん、まいたん. さん、あんたん さんが登場し、リングに華を添える。


この日の前日会見には、その中から第1位の星野アリス さんが登壇。「幼い頃にお父さんと見ていたK-1のラウンドガールに挑戦することができて嬉しいです。一生懸命盛り上がるように頑張ります。よろしくお願いします」と意気込みを述べた。
前日会見は後半3試合の選手たちが登壇した。メインはKrushミドル級タイトルマッチ、ブハリ亜輝留vsデング・シルバの一戦。王者・ブハリは昨年7月にトーナメントを制して初代王座を獲得。その後海外で1戦挟み、これが国内では王者としての初試合、そしてK-1でも活躍する強豪を迎えての初防衛戦となる。


まず、両者は試合への意気込みをこう述べた。


シルバ「ブラジルできちんと準備してきましたので、とてもいい試合ができると思います。いいパフォーマンスをぜひ見てください。アグレッシブなデング・シルバをぜひ見てください」


ブハリ「今回はデング・シルバ選手が相手なので、練習も減量もキツすぎて、もうこの試合でやめようかなと思うぐらいキツい2ヵ月を過ごしてきました。なので明日は過去最高の自分が見せられると思うので、楽しみにしててください」


質疑応答ではまず、計量で初めて対峙した際の印象を問う質問が飛んだ。


シルバ「目の前で見て、他の選手と同様に両足両手があったので、ちゃんとした選手だなということは感じられました。ただ、僕の方が強いかなと思いました」


ブハリ「やっぱり世界で戦ってきたという目をしていたし、僕としては身長が高い選手なので、どれぐらい身長差があるかを見たかったんですけど、僕は裸足でシルバ選手は厚底のスニーカーを履いてて、ちょっと比べられなくて残念でした(笑)」


この回答での、シルバの独特な表現について問われたブハリが「片足を折ってくればよかったです」と答えると、シルバの通訳が「そういう意味じゃなくて」と慌てる場面も。


続いて、これまでK-1では70kgで戦ってきたシルバに対し、75kgでの試合経験がどれだけあるのかという質問が。シルバは「ブラジルで4戦して全部勝っています。75kgだと70kgに比べて減量もあまりキツくないので、昨日もきちんとご飯を食べられたし、リカバリー面では全然楽かなと思っています」と答えた。そして「本当にすごくリカバリーがいい状態で、いいパフォーマンスで戦えると思うので、3R、本当にすごくいいぶつかり合いになるかなと思ってます」と続けた。


これを聞いた宮田プロデューサーは「個人的な質問なんですけど」とマイクを取り、「ブラジルも当然暑いと思いますが、日本の子の暑さはどうですか?」と質問。シルバは「ブラジルも暑いといえば暑いんですが、やはり日本の方が遥かに暑いです。だからといって、それで体力を消耗して負けるというわけにはいかないので、準備はしっかりできていて、ちゃんと戦えると思います。チャンピオンになれるようにちゃんと準備してきているので、ぜひ見てください」と答えた。


これに対し、ブハリは「僕の所属するWSRフェアテックス幕張は、決して冷房をつけるお金がないとかじゃなくて、本場タイの雰囲気を再現するために冷房がないので、スタミナをつけて自分の力を出し切れるように、別の冷房のあるジムで練習してきました」と衝撃の事実を披露。宮田プロデューサーに「会長に冷房をつけるように言ってください」と懇願していた。


身長差について問われたブハリは「いつも通りの僕のスタイルでプレッシャーかけて戦いたいなと思ってます」。さらに初防衛戦ということについては「もちろんこのベルトは絶対渡したくないので守るんですが、僕は本当に世界一を目指して強い相手と戦うためにやっていて、今回はシルバ選手という申し分ない相手が来たので、チャレンジャーのつもりで倒しにいきます」と宣言した。


シルバが勝てば、Krush史上初のブラジル人王者ということになる。改めてタイトルについて問われると、シルバは「こうやってKrushの大会で勝って、あのベルトを持ち帰るということは、ブラジル人の僕にとってもすごく光栄なことだと思います。国際的な、ブラジル国外でのタイトルをもらうというのも光栄なことですし、自分のジムの会長や、ジムの仲間、生徒さんたちがみんな待っているので、絶対にこのベルトを持ち帰りたいと思っています」と回答した。


最後にファンへのメッセージとして、両者は以下のコメントで締めた。


シルバ「いつも応援してくれる日本人の皆様には、本当に温かい声をSNSなどでかけてもらっていますが、明日は素晴らしい試合をするので、ぜひ皆さん楽しみにしていてください。そしてブラジルのみんな、ジムの仲間や会長、そして日本のブラジリアン・タイの代表にもみんな感謝しております。Krushの運営の方々も、このような機会をくださって本当にありがとうございます」


ブハリ「明日の試合はファンの皆さんにKrush初代ミドル級王座の強さを見せるというその一点に、皆さん注目してください。あと、シルバ選手も地球の裏側から来てもらって準備してくれているので、シルバ選手のこともガッカリさせられないし、ファンの皆さんもガッカリさせないような試合をしたいと思います。必ずKOで倒します!」


後楽園ホールのスケールをはるかに超えるような、重量級のド突き合いが見られそうなこのカード。試合後、果たしてベルトはどちらの手に渡るのか? 激闘に期待!
第8試合はKrushスーパー・バンタム級・内田晶vs村田健悟の一戦。村田はデビューからの連勝記録を続けているが、3試合続いていたKOが5月の大阪大会で途切れ、また再開したいところ。対する内田は快進撃を続ける新鋭を相手に「全てひっくり返す」と意気込んでの一戦だ。


まず両者は試合への意気込みをこう述べた。


村田「前回、大阪大会でちょっと自分の中ではいい試合できなくて、明日はしっかり『もう村田はタイトルマッチやろ』って言われるような試合をしようと思ってるので、期待してください」


内田「どうしてこのマッチメイクに自分が、というのはあるんですけど、それも含めて意味を理解して、自分の戦いをして、しっかり期待に応えたいなと思っています」


質疑応答で、「どういう試合をしてどう勝ちたいか」を問われると、両者は次のように回答。


村田「1Rから後楽園ホールが爆発するような試合をして、最後はしっかり倒し切れたらいいなと思っています」


内田「村田選手がアグレッシブでハズレのない試合をする選手だと思うんですけど、あとは自分次第だなと自分でも思うので、楽しみにしてください」


続いて内田が冒頭に語った「この試合の意味」という言葉について。内田は「自分は格上の選手とのし合いもひっくり返してきたので、下馬評を覆すというか、見てる人が分かりやすく覆す、そういう試合をしたいなと思っています」と回答。さらに勝利への秘策があるかと問われると「秘策というか……相手が若いからといって、下の選手だと思ってないですし、ただ自分も勝っていると思ってないので、しっかり自分らしい戦いができればと思っています」と答えた。


5月の試合では、前日会見での相手の挑発に腹が立ちすぎて冷静に戦えなかったという村田。内田はそういう相手ではないので冷静に戦えるのでは?との問いに、村田は「もうバッチリです。めちゃくちゃリラックスして試合できるなと思ってます」と自信のコメント。その上でタイトルに関しては「前回KOして、マイクでアピールしようかなと思ったんですけど、全然アピールできる内容じゃなかったので、今回しっかりKOして、みんなが『もうチャンピオンやろ』と言われるような試合をしたいと思ってるので、期待しておいてほしいですね」と語った。さらに「僕、あんまり1Rから様子見たりしない選手なので、1Rからしっかり倒せるタイミングがあれば倒しにいこうと思ってます」とも。


これに対し、内田は「それは全然分かってたことですし、自分も倒せないわけではないので、しっかり盛り上がる試合をしたいなと思ってます」と応じた。


最後にファンへのメッセージとして、両者は次のようにコメント。


村田「セミファイナルで僕と内田選手がメインイベントより盛り上がるような試合を見せるので、1Rからまぶたギンギンで試合に注目してください。応援よろしくお願いします」


内田「村田選手はかなり強いし、これ勝てばタイトルマッチ……セミってことはそういう意味もあるかなと思うんですけど、その中で、ランキングのないK-1 GROUPで、自分がここでしっかり倒して勝てば言う権利もあるかなと思うし、今のKrushのチャンピオンにもすごい因縁があるので、自分が勝てばすごく面白くなってくるかなと思うので、ぜひ期待してください」


全勝のエリート・村田か、一発大逆転に賭ける内田か。この大勝負、果たしてどうなる?
第7試合はKrushバンタム級・藤田和希vs井上海山の一戦。両選手は試合への意気込みを以下のように話した。


井上「明日は集中してしっかり勝ちにいきます」


藤田「前回の試合からまた強くなってるなっていう姿を必ず見せます」


続いての質疑応答で、「どう戦ってどう勝ちたいか」という質問に、両者は以下の回答。


井上「明日はしっかり3分3ラウンド戦うつもりでそん中で集中して戦ってれば倒れると思うんで、そこを見てほしいです」


藤田「組み立てとかを今回けっこうやってきて、その中で当たれば倒れると思うので、そこの組み立てっていう部分で丁寧にやっていこうかなと思います」


「試合に向けて一番強化してきたところは?」との質問には、以下の回答が。


井上「いつもと変わらず体力面でしっかり追い込んで、3分3Rずっと足を動かせるぐらいの体力トレーニングを意識して頑張ってきました」


藤田「前回の試合で顔にパンチが当たるときのインパクトというか、質が自分の中ですごくよくないもので、結果的に倒せたんですけど、そこの当て勘という部分にはけっこうこだわってやってきました」


ここ最近の試合では、藤田は2KOを含む3連勝中、井上は直近こそ他団体のタイトルマッチで惜敗したもののトータルで8戦6勝(3KO)2敗という高勝率。ここで勝てば、黒川瑛斗の持つKrushバンタム級王座への挑戦にグッと近づくことになる。それについて見解を求められると、井上は「いつも通り変わらず集中してやるだけです」と短いコメント。藤田は「今は練習から何からチャンピオンになることだけ考えて練習してるので、この試合でチャンピオンに勝てるかという手応えを自分の中でしっかりつかみつつ、見てる人たちも『これ、勝てるんじゃない?』と思えるようなものを見せられたらと思っています」と話した。


最後にファンへのメッセージとして、両者は次のようにコメント。


井上「明日はしっかり集中して相手を倒しにいくので応援よろしくお願いします」


藤田「軽量級とは思えないような、地に足をついて思い切り打ち合うような試合をして、その中で圧倒的に倒すというのを自分の中で課題にしています。地に足をつけてベタ足で殴ろうと思っていて、軽量級じゃないなと思うようなゴツゴツした試合をしたいと思っています」


選手の降壇時、宮田プロデューサーが「2人とも発言は控えめなんですけど、バンタム級でチャンピオン以外では、この2人が本当に今勢いがあるので、たぶんKOで決まると思うので、皆さんご注目ください」と話した上で、「勝ったら、次はもうタイトルマッチというぐらいの気持ちはありますよね?」と両選手に確認。2人ともうなずいて降壇した。


軽量級のスピードと倒せるパンチを併せ持つ両者の激突、ここで勝利を得て王座に近づくのはどちらなのか? 注目の一戦!
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