計量オーバー話題も横山朋哉が優勝宣言「僕がそれ以上のものを見せたい!」=5.31K-1 BEYOND前日計量&会見
10名の詳細と会見コメントは以下の通り。
◎一回戦第1試合
横山朋哉(日本) vs. イゴール・ベクレフ(ロシア)
横山朋哉:24年2月にKrushで髙橋直輝を判定で下して第12代Krushスーパー・フェザー級王者に。7月はK-1でカベロ・モンテイロからKO勝ち。12月のKrushではスーパー・フェザー級タイトル防衛戦で松山勇汰をKOし、ベルトを死守した。
イゴール・ベクレフ:ONEトップ戦線で活躍したIFMAロシア・ライト級(-60kg)王者。パンチの破壊力は抜群で、2024年11月の『ONE Friday Fights 86』でONEに初参戦し、ギンサンレック・ウォー・カムチャムナンから右ストレートで1RTKO勝ち。12月の『ONE Friday Fights 92』では、ラジャダムナン&ルンピニーの二大スタジアムで2階級制覇したパンパヤック・ジットムアンノンをパンチでKOし、ONEで2連続KOを収めた。
■横山朋哉のコメント
――意気込み。
「無事に計量を終えて、まず試合ができる権利を得ました。いろいろ計量オーバーもありましたけど、明日は僕が、チケットを買ってくださった以上のものを見せたいと思います。明日は楽しみにしてほしいです」
――相手の印象。
「とてもいい目をしていたので、明日はバチバチに行きたいなと思います。そして、僕が3試合勝って優勝します」
――世界最強を決める8名が揃い、今どんな心境か?
「とくに何も思っていないけど、僕は3試合やって勝つつもりでいるので。想定内というか、明日は楽しみたいです」
――心技体、とくに鍛えてきたところは。
「全部自信あります。このトーナメントに勝つためにかけてきたので、あとはやるだけです。明日、僕が盛り上げるので大丈夫です」
■イゴール・ベクレフのコメント
――意気込み。
「みなさん、今回は温かく迎えくれてありがとうございます。計量も無事に終えまして、たくさん食べて元気を取り戻しました」
――相手の印象。
「とてもレベルの高い相手だと思います。全力を尽くして戦います」
◎一回戦第2試合
ホァン・シュアイルー(中国) vs. マシュー・ダールマン(オランダ)
ホァン・シュアイルー:WLF武林風-60kg挑戦者決定トーナメント覇者は、2022年に開催された中国キックボクシング選手権-63kg級で優勝するなど実績は十分。48戦して39勝14KOのレコードを持ち、リュウ・ツァー、オウヤン・フェンに続くK-1王者になるのか注目が集まる。
マシュー・ダールマン:Enfusionの元バンタム級(-61kg)王者。22年5月の『Enfusion 106』で“欧州キック軽量級最強”と呼ばれたムハメド・シムセックと対戦し、パンチで2回ダウンを奪われてから右ハイキックで逆転のKO勝ちを収めた。23年10月にシムセックとダイレクトリマッチを行うも、ここでも判定で下して強さを証明した。23年11月の武林風では、卜部功也や朝久裕貴を破ったジュー・シュアイと対戦し判定負けも、武林風と因縁がある。
■ホァン・シュアイルー
――意気込み。
「初めてK-1に出場できることが嬉しいです。さきほど計量を終えて、自分のコンディションはいい状況です。明日は相手が誰であれ、全力を尽くして勝ちたいと思います」
■マシュー・ダールマン
――意気込み。
「気分はとてもいいです。対戦相手を見て自信を持てましたし、明日はすべてを出すだけです」
中島千博(日本) vs. アリ・ラーマリ(スペイン)
中島千博:22年1月に第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝で横山朋哉を下して同級王座に就いた。6月の「THE MATCH 2022」では笠原友希に敗れたものの、12月に西元也史から勝利。23年9月は髙橋直輝に判定負けを喫し王座を失うも、24年9月に村越優汰から判定勝ちを収めて再起した。12月のK-1ではチンギス・アラゾフが送り込んできた刺客のダニール・エルモリンカに、延長判定で競り勝った。
アリ・ラーマリ:スペイン出身でISKAインターコンチネンタル王者。身長178cmのサウスポーから繰り出されるノーモーションのショートストレート、飛び込んでの右フック、強烈なミドルキックが武器。粗削りなところはあるが、アグレッシブに攻める姿勢は魅力のひとつ。将来が期待される“スペインの新星”だ。
■中島千博のコメント
――意気込み。
「本戦のみんながしっかりクリアできたので、明日は僕と横山選手の身長が160cm台、あとはみんな170cm以上あるので、僕と横山選手の2人がしっかり倒して決勝で戦いたい」
――相手の印象。
「さっき、フェイスオフでいい表情をしていて、苦手な英語で『頑張ろう、よろしく』と伝えたので、明日はいい試合ができると思います」
――かつての同門でボクシングの現WBO世界バンタム級王者・武居由樹選手が来場することについて。
「由樹君が横浜BUNTAIで二度目の防衛戦に成功し、同じ舞台で試合ができることも光栄です。由樹君はK-1トーナメントを2回制しているので、僕もそのパワーをもらって頑張りたいです」
――ボクシングの大橋ジムの合宿へ参加していたが、どんな成果が出るか?
「同じような回答になってしまいますが、トーナメント優勝するために頑張ってきたので、そこを見てほしいです」
■アリ・ラーマリのコメント
――意気込み。
「とてもモチベーションが高く、日本へ来ることができています。このトーナメントで誰が相手になっても違いを見せるように準備をしてきたと自負しています」
――相手の印象。
「千博選手は、ビデオで分析しました。強い相手だと思いますが、自分の力をしっかり見せたいです」
レミー・パラ(フランス) vs. 松山勇汰(日本)
レミー・パラ:フランスの攻撃型ファイターでWAKO世界-62kg級とIKBO世界-60kg級の二冠王。23年12月にK-1初参戦をはたし、圧力をかけたアグレッシブな攻撃でレオナ・ぺタスを判定で下した。24年3月に朝久裕貴に判定負けも、11月にNight Of Champions 31のトーナメントで2連勝。25年3月にレニー・ブラジをKOしてISKA世界スーパーライト級王座を獲得した。
松山勇汰:K-1甲子園2020 -60kg王者。23年5月に岡嶋形徒、8月はチャン・ウヒョク、11月は西元也史を倒して連続KO。24年3月にRISEとの対抗戦に出場し、原口アンドレイを下した。7月は山本直樹をKOで破り、12月にKrushスーパーフェザー級タイトルマッチで王者の横山朋哉に挑むもKO負けを喫した。
■レミー・パラのコメント
――意気込み。
「今回、試合に出られることを嬉しく思います。相手が強い選手だと思っていますが、僕が一番になってベルトを持って帰りたいと思います。体調もいいので楽しみにしてください」
■松山勇汰のコメント
――意気込み。
「今回、フィジカル強化してきて体重も上げてきたので、最後は減量が不安だったんですけど、しっかりクリアできてよかったなと思っています。トーナメントなんですけど、一回戦目のレミー・パラ選手が強いのは分かっているんで、勝つためだけに2か月間濃い練習を続けてきました。向かい合ってみて、強そうな雰囲気は伝わってきましたが、全然負けるかもみたいな恐怖心は一切なかった。一回戦を勝って、その勢いで準決勝、決勝を勝って優勝します」
――レミー・パラ選手に勝っているところは?
「やってみないと分からない部分はありますが、フィジカル差を警戒していましたが、向き合ってみてフレームも変わらないし、むしろ自分の方が背があったので心配している点はないです。パワー、スピードは向こうもあるかもしれないけど、自分も自信をもっているので。あとは強いと思い込みながら練習してきたので、その予想を越えることはないと思っています。明日は自信をもっていけると思います」
レオナ・ぺタス(日本) vs. 天野颯大(日本)
※天野は体重を2.2kgオーバーしたため、試合は協議。
レオナ・ぺタス:21年3月に武尊の持つベルトに挑戦し壮絶な打ち合いを繰り広げた。22年6月の「THE MATCH 2022」では中村寛との接戦に敗れた。9月にK-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントに出場し決勝で朝久裕貴を下し第5代K-1スーパー・フェザー級王者となった。23年12月の復帰戦でレミー・パラと対戦するも判定負け。K-1スーパー・フェザー級王座を返上するも、K-1を改革するために反乱軍RibelLionを作り活動している。
天野颯大:K-1甲子園2021で-60kg優勝を飾り、2021年11月にプロデビュー戦をKO勝利。22年2月に田中聡にKO負けも、8月にKrushで啓斗を下して再起。12月に橋本雷汰に判定負けを喫したが、K-1グループで5連勝を飾り、25年2月のKrushライト級GPにエントリーして一回戦で児玉兼慎を判定で撃破。準決勝は古宮晴に判定負けに終わり3位に。
■天野颯大のコメント
「まずは、計量をオーバーしてしまったことに対して、レオナ選手をはじめ関係者のみなさま、この試合を楽しみにしてくださったファンのみなさま、申し訳ございませんでした」
■レオナ・ぺタスのコメント
レオナ「まず60kgトーナメント8名無事に計量も終わって素晴らしいと思うし、僕の次に誰がベルトを持つか注目しています。楽しんでほしいなと思います。松山勇汰が絶対に獲ると思うので、楽しみにしてください。あと、宮田!おい、お前の推薦してきた選手はこんなもんか。2.2kgオーバーって。2kgオーバーって試合できないんだよ、どうすんだよ!」
宮田P「天野選手は僕の選手じゃないんですけど、今回リザーブファイトにマッチメイクしたので、差し向けた形になったのはありますけど」
レオナ「お前のせいで、8人に迷惑をかけているんだよ、まず8人に謝れ!リザーブファイトは、どっちかが勝った方がやるんだよ。できなかったら、どうなるんだよ。体重落として命削ってやってきたのに。お前はポンコツって、ずっと言ってきたよな」
宮田P「計量オーバーについては先ほどお詫びしましたが、今回しっかり仕上げてきた8選手に対しては、主催者としてお詫びします。申し訳ございませんでした」
レオナ「さっき、俺の代表と話していると言ったじゃん。天野の代表いるの? 天野呼べよ、お前の代表もそこに。話をさせろ!」
宮田P「ちょっと佐藤孝也会長すみません」
※会場にいた佐藤孝也会長が壇上へ
レオナ「会長、初めまして。そもそも2.2kg計量オーバーが分かった時点で、僕たちに謝りに来るのが筋なんじゃないかなと。それが来ないのは筋が通っていないことを感じました。それで天野君ね、計量オーバー2回目ですよね。僕は1年半ぶりの復帰戦を楽しみにしていたんですよ。で、試合はやりますよ。やってやりますよ。
2.2kgだけど、本当は失格。そういう選手がはびこっているから、今の格闘技界どんどんダメになっている。でもやってやるから、感謝してほしいです。条件を出します。僕は宮田を追放したいと言ってきて、相応しくないやつはいらないと。天野、明日やってK-1からさよならというのはどうですか。60kgの選手は戻ったら63kgくらい。僕が当日63kgくらいなので、63kg戻しでやるのはどうかと。
初めてだったら若い選手なので目をつむるけど、今回が2回目。階級を間違えていたんじゃないかなというレベルなので、OKならばやりますよ。それができないならば、応援してくれる人たち、僕のファイトマネーも払ってもらわないといけなくなる」
佐藤会長「そのあたりは宮田代表と話していきます」
レオナ「今、決めてください。明日、ファンが気になるのは僕が試合をするかどうかなので」
宮田P「整理すると、明日に再設定をすると」
レオナ「2.2kgオーバーって。ライト級だからね」
宮田P「11時に63kgの再計量を臨むと」
レオナ「天野、落ち込んでないで試合ができるんだよ、言えよ!」
宮田P「会見が終わってから協議します」
レオナ「最後に、反乱軍として永坂吏羅が体重をオーバーしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。ただ大久保君には、計量をオーバーした永坂をKOしてほしいと思っていました。そこはガッカリしましたが、そこは大久保君は悪くない。計量をオーバーした永坂が悪い。楽しみにしてくださっていた方々、本当にすみませんでした」