5月25日(日)後楽園ホールで開催される「Krush.176」の[Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R]に出場する齊藤龍之介選手のインタビューを公開!
──今回は鬼山桃太朗選手との対戦ですが、齊藤選手にとって、鬼山選手は“格”の上ではどういう存在と捉えていますか?
齊藤 前回、戦った内田晶選手よりは全然強い選手が来たなと思ったんですけど、「うわ、全然勝てないな」とかそういうレベルではないとも思っていて。普通にやれば勝てるだろうなという感じですね。
──鬼山選手は試合数も齊藤選手より多くて、他団体のタイトルも獲っていたりしますが、「挑む」という感じでもない?
齊藤 「挑む」というよりは「食ってやろうかな」という感じですかね。自分的には岩尾力選手に勝っているというところがけっこうデカくて、ここで勝てば一気にトップ戦線に行ける試合だと思っています。
──その先も見据えて、自分の力を認めさせる試合?
齊藤 そうですね。お客さんにも宮田充プロデューサーにも、スーパー・バンタム級でも全然やっていけるなというところを見せたいです。
──ここまでK-1 GROUPの試合では5勝1敗と勝率はいいですが、まだKOがないですよね。
齊藤 そうなんですよ。K-1 GROUPに来てからまだKOがなくて。普段、そこまで「絶対KOしたい」と思ってるわけでもないんですけど、今回は自分が練習してきた技が一発でも入れば、KOできると思っています。
──今回は倒すこともかなり意識して練習してきた?
齊藤 そうですね。倒せる技も織り交ぜながら、いつも通り蹴っていって勝てたらいいなという感じです。
──改めて、鬼山選手の印象とか、気をつけないといけないと思っているところは?
齊藤 圧が強くて、もらってもあまり気にせず前に出てきて左右のフックを振ってくる感じで、あのパンチを一発でもアゴにもらっちゃうと危ないと思うので、そこは気をつけたいと思います。
──逆に自分としては、どういう試合にしたいですか?
齊藤 打ち合いみたいな展開にはしたくなくて、長い距離で戦って自分だけが当てるような感じで、もし倒せなくても3R全てを獲って完封したいですね。
──スーパー・バンタム級では実質2試合目になりますが、階級を上げてからの手応えはどうですか?
齊藤 2月の内田戦が初めての試合でしたけど、その試合では階級が上がったからといって相手のパワーがすごく上がったなとも感じなかったですし、バンタム級の時の相手選手の方がスピードがあったなと思いました。自分も戦っていて体のコンディションもよかったですし、バンタム級よりも今の方が合ってるんだろうなという感じです。
──では、ここを越えて王座に近づいていきたいというところですか。
齊藤 チャンピオンの璃明武選手が、3月の防衛戦の前に「返上しようと思っていた」って言ってたじゃないですか。だからこれから返上する可能性もあるなと思っていて、そうなったら王座決定トーナメントがあるかもしれないですよね。この鬼山戦に勝てば、そのトーナメントに入る権利もあると思うので、その意味でも絶対落とせないですね。
──スーパー・バンタム級ではK-1王者の金子晃大選手をトップなのは変わりませんが、玖村将史選手が離れたり、大久保琉唯選手がトップグループの一角に入ったりと、動きも大きくなってきています。齊藤選手は以前、大久保選手に勝ってもいますが、トップまでを見てどう思っていますか?
齊藤 自分はまだK-1チャンピオンとかにはほど遠いと思っていて、順番的にもまずKrushのタイトルを獲りたいんですよね。そこを獲ってからだなと思ってるんですけど、Krushのベルトに関してはそこまで遠くないなと思っています。
──もう一つ、1年前にK-1 GROUPでの試合で初めて敗れたKNOCK OUTの乙津陸選手が、その試合でのアゴ骨折の負傷から1年ぶりに復帰しましたね。
齊藤 ああ、復帰戦も見ましたし、もちろん負けてる相手なのでやり返したいという気持ちもあります。向こうもスーパー・バンタム級に上げるならまた同じ階級になるので、お互いの団体でトップになったら対抗戦とかでやれる時が来るんじゃないかと思います。やる時が来たら自ずとやることになると思います。そういうのを考えても、まずは今回、鬼山戦で勝ってKrush王座に近づくことですね。
──まずそこが第一と。
齊藤 ここで勝ってその後も順調にポンポンと行ければ、今年中にKrushのベルトは獲れると思っているので、そうしたいですね。
──では最後に、改めて今回の試合への“決意”を教えていただけますか?
齊藤 客観的に見たら、戦績も知名度とかも全然向こうの方が上だと思うし、自分が勝つと予想してる人の方が少ないと思うんですけど、自分はここからトップに行けるなという強さをこの試合で見せて、今年中にKrushのチャンピオンになりたいと思います!
──分かりました。ありがとうございました!