「私の覚悟を見てほしい」優勝候補レミー・パラ、松山勇汰は眼中なし？＝5.31 K-1横浜
レミー・パラは、フランスの攻撃型ファイターでWAKO世界-62kg級とIKBO世界-60kg級の二冠王。23年12月にK-1初参戦をはたし、圧力をかけたアグレッシブな攻撃でレオナ・ぺタスを判定で下した。24年3月に朝久裕貴に判定負けも、11月にNight Of Champions 31のトーナメントで2連勝。25年3月にレニー・ブラジをKOしてISKA世界スーパーライト級王座を獲得した。
松山は、K-1甲子園2020 -60kg王者。23年5月に岡嶋形徒、8月はチャン・ウヒョク、11月は西元也史を倒して連続KO。24年3月にRISEとの対抗戦に出場し、原口アンドレイを下した。7月は山本直樹をKOで破り、12月にKrushスーパーフェザー級タイトルマッチで王者の横山朋哉に挑むもKO負けを喫した。
「トーナメント出場が決まった時は、本当に嬉しく、名誉に感じました。やっと、この時が来たなと感慨深かったです。間違いなくこの階級で最も大きなトーナメントに出られることは、本当に楽しみで光栄に思います」
――今回の8名の出場メンバーは、あなたも含めて世界の強豪が揃いました。
「たしかに、実績のある強敵たちとの対戦になります。でも私は、5月31日に自分のファイトスタイルが誰よりも勝ると信じています」
――初戦の相手は、松山勇汰選手です。どんな印象を持っていますか？
「松山選手は、これまでに数多くの重要な試合で勝利してきた実力者です。同じサウスポー同士の対決が、観客を熱狂させるでしょう。リズムのある爆発的な試合ができることを期待しています」
――松山選手は、あなたがかつて戦ったレオナ・ペタス選手の後輩です。戦略を含めて対策を十分に立ててくると思います。
「レオナ選手の後輩だろうと、まったく気にしていません」
――どんな試合になりそうですか。
「戦略はいつも通りです。試合を時間内で終わらせて、万全な状態でトーナメントを勝ち進むことを考えています」
――すごく冷静ですね。前王者のレオナ・ペタス選手は王座を返上してのリザーブからの出場になります。彼に言いたいことはありますか？
「ベルトを持っていない彼には、とくに興味がないです。私が欲しかったのは、彼のベルトだけです」
――今回のトーナメントは、24年3月に対戦した朝久裕貴選手は出ていません。あの試合の敗因、彼に対する思いがあれば教えてください。
「朝久選手は素晴らしいファイターで、高い精神性を持ち、礼儀正しい選手です。彼の勝利を否定するつもりはありません。あの日は彼が上回っていました。自分はもっとやるべきだったと反省しています」
――25年3月にレニー・ブラジ選手をKOしてISKA世界スーパーライト級王座を獲得しました。振り返ってみて、いかがでしたか。
「新たにベルトを獲得できて、とても満足しています。しかも、ISKAという特別なタイトルを獲得できたことは、とても嬉しいです。レニー・ブラジー選手も強敵でしたが、試合の流れを掴み、プレッシャーをかけ、4Rで仕留めることができました」
――K-1チャンピオンになった後、どんな目標があるのか教えてください。
「階級を65kg級に上げて、現王者に挑戦するのも面白いと思います。あとはファンが強いと思う選手と戦っていきたい」
――日本のファンにどんなところを見てほしいですか。
「日本のファンの皆さんには、私がこの競技にどれだけ本気で向き合っているか、そして勝利を目指して全力を尽くす覚悟、謙虚な姿勢を感じ取ってほしいですね」
――トーナメントへの覚悟が伝わります。
「今回のトーナメントで優勝することは、私の人生を変えるチャンスです。プロとして生きるには、この勝利が必要です。仕事を休み、フィジカルトレーニングも追加し、勝つためにできる限りの準備をしています。ただ出場するためではなく、本気で優勝を狙っています」
――最後に抱負をお願いします。
「5月31日が待ちきれません。自分の本当の力を世界に見せると時です。日本では敗北で終わってしまいましたが、今回はその借りを返します。このトーナメントで必ず勝ちます。5月31日、大きな戦いを楽しみにしていてください」
