11月22日(金)、名古屋市内にて、11月23日(土・祝)「Krush.168 ~in NAGOYA~」名古屋国際会議場イベントホール大会の前日計量と会見が行われた。
前日計量では、西元也史と対戦する天野颯大が350グラムオーバーで再計量となったが、会見中に宮田充プロデューサーから、再計量で50グラムアンダーとなり、無事クリアしたとの報告が入った。これにより、当日は全試合が予定どおりに開催される。この日の前日会見は、通常のKrush大会と異なり、本戦出場の全選手(再計量の天野は欠席)と、大会アンバサダーの佐藤嘉洋さんも登壇した。
メインは-63kg契約の国際戦、大岩龍矢vsトーマス・アギーレ。7月に悲願のKrush王座を獲得した大岩は、これが王者としての初戦。しかも自分が中心になっての地元・名古屋での開催とあって、いやが上にも気合いが入るシチュエーションだ。
大岩は「ここまで来たら明日はやるだけ。トーマス選手には、地球の反対側まで無事来てくれて感謝しかない。名古屋Krushに関しては自分が持ってきたとか言われるけど、、いろんな方の支えや協力がないと実現できなかった。感謝してるし、戦うだけ」と意気込みを述べた。
明日の試合のテーマは「自分も昔、名古屋で試合を見て格闘技に憧れたし、そこからキックを始めて今がある。子供たちにも僕の試合を見て夢や目標を持ってもらいたい。そういう試合をして名古屋大会を盛り上げたい」とした。
勝ち方のイメージは「あんまり気にしてない。いつも通り倒しにいくスタイルなので、どうなるかわからないので、最後まで気を抜けない。気を抜いた方が倒れている」とのこと。
チャンピオンになってすぐに地元大会が決まったが、今の気持ちとして「すぐ決めてくれて、しかも超満員になった。超満員で試合ができることはうれしいし、それにはいろんな方のたくさんの協力があった。改めて発信したからわかったこともある。次につながるような、また名古屋で大きな大会ができるような火付け役になれれば」と語った。
王者として地元に凱旋できたことについては「気持ちに違いはない。自分はチャンピオンになった今も挑戦者のつもりでいるので、明日は勝たないと次はないと思っている。それをやるだけ」と自らを奮い立たせた。
ここで宮田プロデューサーから、当日の大岩の入場曲は愛知県豊橋市出身のラッパー、「TWO-J(トゥージェイ)」が生歌を披露することも発表された。また宮田プロデューサーからは、「明日は“座長”の大岩がどう締めるか楽しみ。先日のKrush後楽園大会では、同じライト級の里見柚己とアーロン・クラークがすごくいい試合をして、里見がいい勝ち方をした。ここで大岩が何を見せてくれるのか、本当に楽しみ」と語った。
これに対して、大岩は「動画コメントなどで、『まだ大岩いたんか』と言われたりするが、自分は今が一番強いと思っていて、自信がある。トーマスも強くて、ワクワクしかない。たのしみにしていてください」とメッセージ。最後は「記憶に残る試合をします」と短いフレーズで締めた。
一方のトーマス・アギーレはアルゼンチンから、9月のK-1に続いて2度目の来日。その際はスーパー・ライト級だったが、今回は1つ下のライト級での試合となった。
「出場できて光栄。しっかり準備してきたので、必ず勝つ」と豪語するトーマスは、大岩の印象は「とても強い選手」とシンプルな回答。試合のテーマは「自分の全力を尽くして会場を盛り上げること」、階級については「しっかり準備してきたので特に問題はない」とした。その上で、「自分も明日はとても楽しみ。応援してくれるファンに感謝しています。明日は楽しみにしていてほしい」と、メッセージを送った。
最後に、アンバサダーの佐藤氏は「明日はセミまで実力伯仲の試合が続いてかなり盛り上がりそうだが、メインは唯一の国際戦。格の違い、世界レベルを見せてほしい」とメインの両者にエールを送った後、「実は15歳の時、デビュー前にプロテストの相手として初めてプロのリングに上がったのが、この国際会議場のリングだった」というエピソードを明かした。
超満員の中で行われる久しぶりのKrush名古屋大会。王者・大岩はアルゼンチン・ファイターを相手にしっかりとメインを締めることができるのか?