9月27日(金)、都内にて、開催を明日に控えた「Krush.165」後楽園ホール大会の前日計量と記者会見が実施された。
第7試合では“狂拳”竹内裕二vs弘輝のKrushライト級ワンマッチ。両者とも無事に計量をクリアしたものの、計量時からバチバチに睨み合うなど、火花を散らす展開に。かつて一緒に練習したこともある間柄ながら、殺気を漂わせながらの会見となった。
前回の試合が約5年7カ月ぶりなら、今回の試合も約2年半ぶりの試合となる狂拳。だが、「過去一に仕上がりました」と調整はバッチリの様子。「この間の記者会見から1カ月ぐらいか? 格闘技のことをずっと考えていました。そんな1カ月でした」と、弘輝との試合に向けて集中していたようで、「過去一の試合が出せると思います」と、自信満々に言い放った。「この試合は必ず面白い試合になるんで、楽しみにしていてください。最後は俺が立ってます」と必勝宣言だ。
一方の弘輝は、「ぶっ倒します」と意気込みを一言。狂拳が「過去一に仕上がりました」と述べると、「俺も過去一なんで」と譲らない。そして、「パフォーマンスは明日リングに上がったらビックリすると思うんで、そこまでモチベーションを上げてくれた狂拳に感謝して、明日は最高の殴り合いをします」と、感謝を持って狂拳を倒すことを誓った。狂拳について、「大好きやし、大ファン」と語った弘輝だが、試合となると別だ。「向かい合ったらノーラブ。相手が壊れるまでドツキに行く」というのが、ジムのスローガンとのこと。「今月、ウチのジム生が2人とも1RKOしているんで、グッチャグチャに壊しているんで、僕も最後3人で相手壊せるように試合はノーラブで行きます」と、スローガン通り、狂拳の破壊を遂行するつもりだ。そして、「さっきの記者会見の子らもそうやし、後の試合の子らもあんまり殺気がないと思うから。俺らの試合だけ雰囲気が違うと思うんで楽しみにしていてください」と、最後まで殺気を漂わせて、会見を終了した。
第6試合はKrushスーパー・バンタム級ワンマッチで、大鹿統毅vs山浦力也。元Krushフライ級王者の大鹿だが、昨年の10.21「Krush.154」で悠斗に敗れて、王座から陥落。心機一転、階級をスーパー・バンタム級に2階級上げて、約11カ月ぶりの復帰戦に挑む。会見に出席した大鹿は、「明日はしっかり圧倒して勝ちます」とキッパリ。階級を上げてコンディション調整も上手く行ったようで、「コンディション的には今まで以上にいいので、しっかり倒して勝ちたいなっていうふうに思います」と改めて必勝を誓った。
対する山浦はここ2戦、Krushのリングで連続KO勝利中。「今日までやることやってきたので、明日はやるだけなので、明日の試合は楽しみにしていてください」と、試合に向けて準備を整えてきた様子で、階級を上げてくる大鹿に対しても、「復帰戦で階級を上げてきて、凄い覚悟だと思うんですけど、自分はこの期間、それ以上の覚悟を持ってやってきた自信があるので、その気持ちの部分を明日は見せたいと思います」と、気合いを漲らせていた。
第5試合では、斎藤祐斗と目黒翔大がKrushスーパー・フェザー級ワンマッチで激突する。愛知県春日井市出身の斎藤は、同県名古屋市で開催される11.23「Krush.168~in NAGOYA~」への参戦も発表済み。しかし、「名古屋に関しては僕は今回全然意識してなくて、とにかく目の前にある目黒くんを倒すことしか考えてなかった」と、目黒との一戦に集中している様子。ただし、斎藤にとって明日は特別な日で、娘の1歳の誕生日だという。「明日は娘の1歳の誕生日なので、しっかり仕事して、これが斎藤祐斗だというのを見せて、しっかり勝って、最高な1日にしたいと思います」と、愛娘に父からの勝利というプレゼントを贈ることを宣言した。
一方の目黒は2022年からKrushのリングで5連勝中と、波に乗っている。タイトルマッチ等、先も見えてくる状況だが、「格闘家は本当に一戦一戦死に物狂いでやっているんで、ハッキリ言って次は考えられていなくて、この試合にどんだけ向き合うかなんで」と、こちらも目の前の斎藤に集中だ。斎藤の名古屋大会参戦を聞いた時は「ふざけんなよ」と思ったそうだが、斎藤が目黒に集中することを述べたコメントを見て、気持ちも一変。「良かったなと思って、自分もそれに懸けてやってきました」と、この一戦に集中する。最後に「自分がやってきたことを全て出しきって、ゼロ距離殺法、必ず勝ちます」と、得意のゼロ距離殺法で、斎藤を撃破することを予告していた。
なお、今回の会見にはKrushガールズから、キャプテンの冨樫秋穂さんと、荻野心さんが参加。狂拳と弘輝の会見時に、「ファンから貰って嬉しい物はなんですか?」と質問し、弘輝に「この子たちいりますか? 殴り合いするんですよ、俺ら、明日。いらんでしょう」と凄まれる場面もあったが、他の会見では「試合前に食べる物やルーティンはなんですか?」、「清楚とギャル、どちらがタイプですか?」など臆さずに質問し、決戦を控えてピリピリする選手たちの場を和ませていた。