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「Krush.159」2024.3.30(土)後楽園 Krushスーパー・バンタム級タイトルマッチは、岩尾の負傷欠場で挑戦者が倉田に変更! 王者・璃明武は「試合で魅せて、上のステージ行けるような試合にしたい」と意気込み変わらず! 心直、“Krushファイター”として「NARIAGARI」矢島を迎撃へ!!

 2月27日(火)、都内にて、3.30(土)「Krush.159」後楽園ホール大会の第2弾カード発表会見が行なわれた。
 まず発表されたのは、既に発表されていた璃明武vs岩尾力のKrushスーパー・バンタム級タイトルマッチのカード変更だ。挑戦者となっていた岩尾が負傷。左足関節外側靭帯損傷と、手術を要するほどの大怪我で、無念の欠場となった。宮田充Krushプロデューサーは、岩尾の所属するPOWER OF DREAMからその報告を受けた後、チャンピオンの璃明武サイドと協議。挑戦者を倉田永輝に変更し、このタイトルマッチを行なうことになった。
 層の厚いスーパー・バンタム級の中で倉田を選んだ理由について、「現在の勢い」と語った宮田プロデューサー。2022年から2023年の2年間、倉田は6戦して5勝の好成績を修めており、しかも、5勝のうち3KOと抜群のKO率を見せつけた。この実績と勢いを買い、「あえてタイトルマッチ経験がない、若い22歳の倉田選手をここで抜擢するのがKrushらしい」という想いから、倉田にオファーをしたという。
 千載一遇のチャンスを得た倉田だが、「まずタイトルマッチ決まって、めちゃくちゃ持っているなと思って、ラッキーだなと思って。僕は失うものが何もないので、思いっきり行ってベルトを奪ってやろうかなと思っています」と意気込みは十分。チャンピオンの璃明武に関しても、「技術もあるし上手いと思うんですけど、負ける気は全然しない」と、自信満々に言ってのけた。特に「気持ち」の部分では自分の方が勝っていると語る倉田。「せっかくタイトルマッチでKrushらしくKO決着で、必ず倒したいと思っています」とKO宣言も飛び出した。
 一方、約1カ月前に挑戦者が変更となった璃明武だが、「ワンマッチでこの試合をやってもあんまり盛り上がらないって思ったんで、しっかり自分がリスクを背負って、ベルトを懸けて試合でしっかり魅せて防衛すれば、自分も成長するのかなと思って」という想いから、この試合をタイトルマッチとして受けたという。「モチベーションは今も高い状態」と相手の変更にも動揺することなく、「試合で魅せて、上のステージ行けるような試合にしたいですね」と、チャンピオンとしての実力を示すことに集中する。特に注意するのは油断だ。「相手が変わってナメていたら、(倉田には)勢いがあると思うし足元をすくわれると思うんで、そこを一番注意しているというか、しっかり仕上げて試合に臨みたいと思います」と、万全を期してタイトルマッチに挑む腹づもりだ。
 また、璃明武が王者となった、2021年のKrushスーパー・バンタム級王座決定トーナメントの決勝戦の相手は鬼山桃太朗で、昨年の初防衛戦の相手も永坂吏羅と、いずれもKRESTの所属選手。今回の倉田もKREST所属。倉田はKREST勢として三度目の正直で璃明武を攻略することができるか? それとも璃明武がKRESTに三タテを食らわせて、返り討ちにするのか? カード変更になったとはいえ、俄然注目が増すタイトルマッチだ。
 続いて発表されたのは、タイトルマッチと同じ階級、Krushスーパー・バンタム級の晃貴vs健介のワンマッチだ。宮田プロデューサーによると、晃貴は岩尾の欠場を受けてタイトルマッチの挑戦者候補に名前が上がったそうだが、既に健介との試合が決定していたこともあり、予定通りワンマッチを行なうことになったという。また、晃貴は昨年7.17K-1両国国技館大会で岩尾に負けてから、怪我をしていたこともあって、これが約8カ月ぶりの復帰戦。一方の健介も、昨年の12.9K-1大阪大会で椿原龍矢の上手さに翻弄されて負けてからの試合。両者にとって、再出発とも言える一戦だ。
 健介はフェザー級からスーパー・バンタム級に階級を変更しての初戦。「2連敗してて、次階級変えて1発目ということで絶対負けられないんで、覚悟を決めて勝ちに行きます」とモチベーションが高い。「しっかりKOで倒して、こいつ強いなっていうのをアピールしたいと思います」とKOによる勝利を約束した。
 対する晃貴は「久しぶりの試合なんで、ずっと自分も試合してない期間試合したくて、自分自身も結構ワクワクしています」と、ようやくリングに立てる喜びをあらわにした。後輩の倉田がタイトルマッチに急遽挑むことになったことについて、「自分がしたかったなというのが正直な気持ち」と吐露したものの、「健介選手との試合を必ず盛り上げて、タイトルマッチよりも盛り上げて、自分が必ずKOで勝つんで注目していてください」と内容で上回ってやろうという意気込みだ。
 今年初戦となる両者とも、目標は当然Krushのベルト。「今年無敗で行けば自然にそこにつながってくると思うんで、今年は負けずに行きたいと思います」(健介)、「今年は無敗でチャンピオンに絶対になるんで、応援よろしくお願いします」(晃貴)と、2人とも無敗で2024年を突っ走り、チャンピオンになることをぶち上げていた。
 本日、3カード目として発表されたのは、Krushバンタム級ワンマッチの心直vs矢島直弥の一戦だ。この試合はSNS上で心直と矢島が小競り合いを起こしていたのがそもそもの発端。宮田プロデューサーが別件で矢島が上がっている「NARIAGARI」の皇治CEOとやり取りをしている時に、「本人はいつでもスタンバイできますよ」という言葉をもらったことで実現したという。
 矢島は本日会見に出席するはずだったが、インフルエンザに罹ってしまい欠席。しかし、送られてきたコメントは、Krushに対して辛辣極まりない挑発的なものだった。

「Krushファンの皆さん、こんばんは。皇治CEO推薦、『NARIAGARI』から来たヤージーです。今日は本当はおかゆを蹴っ飛ばして乱闘でもしてやろうと思ってたんだけど、まさかのインフルになってこんな文面で煽る羽目になって残念。俺はずっとKrushに魅力を感じていた。武尊選手の後楽園や新宿FACEでの戦い、ライト級トーナメントの山本昌弘vs久保優太が目に焼き付いている。間違いなくKrushは魅力ある団体だった。けど、今はどうなんだ? お子ちゃまの格闘技優等生ばっか。スポンサー、スポンサー言ってなんの恩返しもできず、どうせいつまで経ってもパパママにケツを拭いてもらっている選手ばっかだろう。俺は20代で3000万以上の借金背負って起業して、本気で格闘技と向き合える環境を作った。お前らとは格闘技に向き合う覚悟が違う。3月30日は男としての強さを見せるよ。心直だけじゃねえよ。お子ちゃまエリートたち全員に宣戦布告する。病み上がりヤージー」

 これを受けて立つ心直は、まず昨年、「おかゆを記者会見場で食べてしまった」、「宮田プロデューサーに熱々のおでんを食べさせる」、さらに対戦相手や対戦相手じゃない選手をバカにするなどの悪行を反省。「今年は格闘技に真摯に打ち込もうと思っています」と真面目な意気込みを発表した。
 しかし、挑発的なコメントを送ってきた矢島に対しては怒り心頭。K-1 GROUPのリングに上がるようになってまだ3戦目にもかかわらず、「K-1としてナメられちゃいけない。今大会に関しては、僕はKrushファイターです。K-1ファイターは外敵に負けちゃいけない」と宣言。「K-1ルールは正直わからない、不透明なところも多いし、スパーリングパートナーがどうしてもムエタイの選手とかになってしまうので、是非俺なら、僕ならとか、あとジムの会長さんとか、『心直来いよ。練習しに来い』、そういう方を募集しています。KrushっていうかK-1、K-1ジムさん、総力を上げてこいつを潰しましょう!」と、すっかりKrushファイター気取りで矢島を迎え撃つことを表明した。
 さらに口が止まらない心直。宮田プロデューサーによると、矢島の欠席を聞いた「NARIAGARI」の皇治CEOは、「病院に行かなければインフルエンザと診断されないし、行った時点で今日に関しては心直くんの勝ちかな」と言っていたらしいのだが、これを聞くと、「皇治も結構バカな選手だ! 体に異常を感じたら病院に行け!」と、先程の反省も忘れたかのように暴言をかましていた。
 この試合に勝ったら、もう一人SNS上で絡んで来て、目の敵にしているという鵜澤悠也と、5月の大会での対戦も視野に入れているという心直。最後に「今年はまず1発目、このバカをボコボコにしてぶち殺して、KOよりももっとヤバいものを見せてやろうと思っているんで。ムエタイの選手だったらしいんで、血が出ることは恐れてないと思うんですけど、血だらけにして腕の骨でも折ってやろうかなという感じなんで、蹴っ飛ばしてKOします」と、心直節を最後まで奏でながら凄惨な結末を予告していた。

 また、その他に「Krushフェザー級/勝輝vs“狂拳”迅」、「Krushスーパー・バンタム級/山浦力也vs蘭丸」、「Krushスーパー・ライト級/哲志vs大利賢佑」、「プレリミナリーファイト/Krushスーパー・バンタム級/内田竜斗vs太田黎」、「プレリミナリーファイト/Krushフライ級/菊池海斗vs加藤一虎」も決定。さらに本戦、プレリミナリーファイト共に1試合ずつ追加されるそうで、来週にも発表されるという。
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