9月29日(金)後楽園ホールで開催される「Krush.153」の[Krushライト級/3分3R・延長1R]でREITO BRAVELYと対戦する弘輝のインタビューを公開!
──カード発表会見では相手のREITO BRAVELY選手が欠席で、ちょっと肩すかしっぽい感じでしたね。
弘輝 いや、別に煽りに行くつもりもないし、いつも思ったこと言ってるだけなんで、相手が来てようが来てまいが、俺の試合なんで関係ないですよ。
──なるほど。そのREITO選手なんですが、試合映像はいくつも見ましたか?
弘輝 自分が見たのは1~2試合ですかね。あとはトレーナーに任せてます。見た印象は……細長くて、距離が遠いやろなあってぐらいでした。
──攻撃面では?
弘輝 いや、全くないですね。まあ長身なんで普通はやりにくさがあるんでしょうけど、俺みたいなスタイルやったら長身の方がやりやすいと思うんで。
──そうなんですか?
弘輝 全然やりやすいですね。長身って言っても同じ体重なんで、顔にも届くと思いますしね。当たりさえすれば、一発で失神させられるかなと思ってます。
──今回はK-1大阪大会での篠原悠人戦以来、約10ヵ月ぶりの試合になります。久しぶりなのは理由があるんですか?
弘輝 オファーはもらってたんですけど、結婚式とかと重なったりしたんですよね。対戦相手もベルトに近い選手がいなくて。そういう選手たちは試合が決まってることが多くて、僕も「試合はやめとこう」って感じでしたね。
──その意味では、REITO選手はKrush初参戦で、「ベルトに近い」わけではないような……。
弘輝 初参戦ですけど、それこそ他団体のベルトを2本持ってて、RIZINとかKNOCK OUTに出てて……って考えたら、確かにベルトには直接近くはないですけど、「他団体の2冠王を倒せる実力があるんだよ」という証明になるかなと思って。
──そういう点ではオイシイ相手だと。今はご自身のジムを運営しながらの選手活動だと思いますが、そこはいかがですか?
弘輝 ジムをオープンして2年ぐらいで、まあ自分みたいなキャラなんで出入りは激しいですけど、試合してなかったこの9ヵ月間も、プロこそいないんですけどキッズとかアマチュアの選手も育ってきて、セコンドにつく機会が多くて試合会場にはよく行ってたんですよ。そこらへんのしょうもないプロの試合を見るよりキッズとかの「絶対負けへん」っていう試合の方が勉強になりますね。5歳ぐらいの子が負けて泣いてたりとかを見ると、ああいう気持ちが俺らには大事なんやなと思って、原点に帰るきっかけになりました。
──それはいいですね。しかし運営しながら現役ファイターでの活動もというのは、大変じゃないですか?
弘輝 そうですかね? ずーっとジムにおるんで、練習してるのも指導してるのも一緒なんで。格闘技に関わる時間がだいぶ増えたんで、僕としてはプラスかなと思ってます。
──弘輝選手の試合は毎回会場を沸かせていますが、リスクも背負う分、勝ち続けるというわけにもいかない側面があると思います。そこはいかがですか?
弘輝 そうですねえ……。自分は、弱いヤツを選んで勝ち続けるのはすげえ簡単なことやと思ってて。Krushで2連勝して次が篠原君ということになると、レベルも上がるじゃないですか。それを断って勝ち星取りにいくぐらいやったら、KrushやK-1の舞台には上がってないですね。
──なるほど。ただ、上に行くためには勝ち星も必要ですよね。
弘輝 勝ち星なんすか? じゃあ、デビュー戦とかの弱いコに10連勝してタイトルマッチやったら、誰か納得するんすか?
──それは確かにそうですが。
弘輝 やっぱり強いヤツとか、1回ベルト巻いたヤツとかとやっていって、それでベルト巻くからいいんじゃないですか。金で買えるようなベルトには興味なくて、みんなから「チャンピオンやな」って認めさせる存在じゃないと、チャンピオンやないじゃないですか。そうじゃないヤツはカッコよくもないし。
──そうですね。では今回は?
弘輝 別に、今度のコに勝ったからタイトルが近づくとかやなくて、他団体のチャンピオンに勝てるよって証明するだけで。今のKrushは、タイトルなんか順番待ちやないですか。1戦しかしてないヤツがタイトルマッチしたりもするから、別に勝ち星もクソも関係ないと思ってて。「アイツしかおらんやろ」ってファンに言わせたら勝ちやないですか。
──そのためにはインパクトのある勝ち方が必要ですよね。そこで今回特に心がけていることは?
弘輝 1ヵ月前の、けっこう急なオファーやったんで準備期間は少なかったですけど、この9ヵ月間、俺も別に寝て遊んどったわけじゃないんで。スパーリングも練習もいい感じで仕上がってはいるし、やるべきことも早いうちに見つかったんで、いい意味で進化してると思います。
──あとはそれを見せるだけと。
弘輝 自分は、会見とかで相手と会って感じることがすげえあるんすけど、今回は来なかったから、計量まで会えないじゃないですか。だから計量の時に、自分がどう思うか、何を感じるかっすね。
──では最後に、この試合への“決意”を教えていただけますか?
弘輝 試合で勝つこととか倒すのを狙ってるのは当たり前なんすけど、最近、Krushが盛り上がってないんで、ま、俺が帰ってきたから安心してくれってだけっすね。俺は今ベルト持ってないだけで、一番Krushが似合う選手やと自信持って言えるんで。そういう選手が勝ってベルト巻くと思ってます。
──その一発目ということですね。ありがとうございました!