「K'FESTA.6」3.12(日)代々木<インタビュー>鈴木勇人「200戦以上戦っているパコーン選手がどんな領域にいるのか想像がつかない。でも僕の実力・蹴りは通用すると思っています」
――3年連続となる「K'FESTA」出場が決まりました。
「オファーは来るだろうなと思っていて、相手は誰になるんだろうか?というところでしたね」
――その相手がまさかのムエタイのレジェンド・パコーン選手です。オファーを受けた時の率直な心境を聞かせてください。
「びっくりしました。もちろんパコーン選手のことは知っていたのですが、まさか自分が戦うことになるとは思っていなかったので、最初にオファーを受けた時に『パコーンってあのパコーンですか?』と聞き返したくらいです(笑)。僕もいずれは世界の強豪と戦いたかったので、その覚悟はありましたけど、このタイミングで来たことには驚きました。でも今回の試合で今の自分の実力がどのレベルか分かると思うので、そこはすごく楽しみですね。僕はパコーン選手にも自分の力が通用すると思っているので」
――鈴木選手もK-1でたくさんの強豪選手たちと戦ってきたと思いますが、それとは違いますか?
「僕の場合は強い選手でも日本人とやることが多かったので、いわゆる国際戦は少ないんですよ。あとパコーン選手は200戦以上やっていて、想像がつかないですよね。その領域で戦っている選手って、どんなものなんだろうと思います」
――鈴木選手といえば強烈なミドルキックが武器ですが、ムエタイのレジェンド相手にも通用するとう自信はありますか?
「それがめちゃくちゃ楽しみです。自分の蹴りがどこまで通用するのか、それとも全く通用しないのか。この試合で自分がどのくらいのレベルなのかが本当に分かると思っています。自分は正直通用すると思っています」
――vsムエタイ・タイ人という部分で意識することはありますか?
「もちろん対戦相手の対策は練りますけど、タイ人(ムエタイ)だから特別こうしよう・ああしようというのはないです」
――鈴木選手自身、一時は連敗も続いていましたが、2022年は3戦3勝(2KO)と絶好調でした。何が一番変わりましたか?
「3連敗したときは自分の戦い方が分かってなかったんです。それまでのキャリアを通して感覚で戦っていたので『なんで自分が強いのか?』『自分のどこが弱いのか?』が根本的にわかっていなかったです。でもそれを秋元(僚平)トレーナーが一つずつ丁寧に理論立てて説明してくれて、それを理解することができました。だから今の僕は『こうすれば勝つ』『こうなったら負ける』というのが感覚ではなく明確に分かっているので、それが3連勝できている要因ですね」
――鈴木選手以外にも日本vs海外という図式のカードが並んでいますが意識していますか?
「日本代表ということではないですけど、海外の強豪を迎え撃つK-1ファイターとして負けちゃいけないと思うので、そこは意識しています」
――そこ含めて今大会では色んなカードが並んでいますが、鈴木選手はどんな試合を見せたいですか?
「気持ちで戦うタイプなので、それを見て欲しいのはありますけど、技術面やテクニックも見せたいですね」
――同じ日に大和哲也vs林健太のスーパー・ライト級タイトルマッチも組まれています。この試合が王座挑戦に向けた大きなアピールになると思います。
「ものすごく高い壁・試練がやってきたなと思いますけど、これを乗り越えないとベルトは獲れないので、必ず乗り越えます。次の挑戦者は鈴木勇人しかいないだろうという試合を見せます」