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「K'FESTA.6」3.12(日)代々木<インタビュー>挑戦者・林健太「僕のベルトを獲りたい気持ち、大和選手のベルトを守りたい気持ち。そのぶつかり合いになるなら、僕は絶対に負けない」

 3月12日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K'FESTA.6~」の[K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・大和哲也と対戦する挑戦者・林健太のインタビューを公開!

――今年の「K'FESTA.6」で大和哲也選手の持つK-1スーパー・ライト級王座に挑戦が決まりました。このタイミングでの王座挑戦は林選手にとってもプラン通りですか?

「大和選手が次の挑戦者として不可思選手のことを逆指名していて、12月の大阪大会で不可思選手と試合が決まった時、ここで勝てば自分が挑戦者になれるかもしれないと思っていました。もっとスーパー・ライト級で勝ち続けて挑戦したいという気持ちもありましたが、自分のプラン通りといえばプラン通りの挑戦ですね」

――改めて昨年12月の不可思戦を振り返っていただけますか?

「自分の中で決めたんですよ、自分の得意なところでしか戦わへんって。それを徹底することができたら、負けないだろうなと思いますね」

――試合前にもコメントされていた“林健太ゾーン”ですね。

「色んなタイプの選手がいますけど、あそこに巻き込むことができたら誰にも負けへんっすね」

――それだけ“林健太ゾーン”には自信がある、と。

「もちろんそこで戦う危険性やリスクもありますけどね」

――またスーパー・ライト級で戦う上でのフィジカル差は埋まったと感じましたか?

「試合を見てくれた人たちは『健太、身体がデカくなったな』と言ってくれるんですけど、実際の試合ではまだ差を感じました。不可思さんが特にデカいっていうのはあるんですけど。ただ、それでも勝つことはできたんで、フィジカルどうこういうよりも、自分の戦い方をしっかり確立させることが大事やと思いました」

――林選手のなかで勝利の方程式が出来上がっているようですね。

「はい、見えてきました」

――チャンピオンの大和選手についても聞かせてください。昨年の「K'FESTA.5」で山崎秀晃選手をKOして王座戴冠、9月の横浜アリーナ大会では佐々木大蔵選手に勝利して初防衛に成功しています。前回は佐々木選手勝利を予想する声も多い試合でした。

「もともと大和選手は強い選手だし、実力があることは分かっているんですけど、それでも僕は大蔵くんが勝つと思っていました。大和選手は秀さんとやった時も下馬評を覆しましたけど、運だけで2試合続けてそういう試合はできないと思うので、大和選手はそれだけの実力がある強い選手だと認識しています」

――林選手に“林健太ゾーン”があるように、大和哲也選手には伝家の宝刀・左フックという必殺技があります。

「僕はK-1 JAPAN GROUPではパンチでしか倒してなくて、蹴りで倒したことはないんですよ。だからシンプルにどちらの拳が強いか?その勝負だと思っています」

――左フック対策はどう考えていますか?

「ずばり右手で攻撃はしない。ずっと右手のガードを上げて、顔の横にくっつけてます。そうすれば左フックはもらわないので。右手はずっとガードに使って、左手だけで攻撃します」

――とはいえ林選手の右のパンチは大きな武器なので、試合中に殴りたくなりませんか?

「多分なるでしょうね。だから何か接着剤でも使って顔にくっつけておきます(笑)。でもそれは冗談として、本当にどちらのパンチが強いか。シンプルな戦いだと思います」

――林選手自身、どんなことを意識して練習を続けているのですか?

「自分の得意な部分での戦いにおいて、どれだけ引き出しを増やせるかを意識しています」

――パンチに関してはボクシングジムでそうした練習を続けているのですか?

「はい。ずっとボクシングのトレーナーさんについてもらって、しっかり話し合いながら指導を受けています。大和選手にもボクシングトレーナーがいて、そのおかげでチャンピオンになったと思うので、お互いどんな戦略や戦術を立ててくるのか。そこの勝負にもなると思います」

――タイトルマッチに挑む心境はいかがですか?

「リングの中ってレフェリーを除くと僕と相手の2人しかいないじゃないですか。で、タイトルマッチはそのどちらかがチャンピオンになるわけですよ。だったら僕は絶対にあきらめないですね。どれだけ効かされてもあきらないです。初めて(卜部)功也くんに勝ってK-1のベルトを獲った時、3分3R=9分間息を止めて手数を出し続けるって作戦やったんですよ。ちゃんとトレーニングすれば、9分くらい息止められるやろって。ホンマに水に潜って、水の中で戦うつもりでやってました。今回もそれと同じですね」

――もう覚悟は決まっている、と。

「試合当日リング上で(K-1スーパー・ライト級)チャンピオンになるのは僕か大和選手しかいないですから。だったら何があっても勝ちますよ。大和選手のベルトを守りたいという気持ち、僕のベルトを獲りたいという気持ち。そのぶつかり合いになるなら、僕は絶対に負けないです」

――それだけキツい練習も必要ですね。

「日々のトレーニングでどれだけ追い込めるかですよね。僕はどちらかというと自分に甘いので、すぐあきらめそうになっちゃうんですけど、各トレーナー陣が『もう一声!』と煽って追い込んでくれるので、いいトレーニングができてますよ」

――「K'FESTA.6」はいろいろなカードが組まれていますが、自分のどこを見て欲しいですか?

「気持ちですね。ベルトを欲しいという気持ちがどれだけ強いか。そこを見て欲しいです」

ーー林選手がチャンピオンになれば、武尊、卜部功也、野杁正明に続いて4人目の2階級制覇となります。

「そのへんも含めて意地でも獲らなダメやなと思います。僕も一度K-1チャンピオンになったのですが、あのベルトは獲られてしまって、“元チャンピオン”という肩書はないと思ってます。必ずK-1のベルトを獲って守っていきたいです」
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