「Krush.144」12.18(日)後楽園<インタビュー>挑戦者・西元也史「何回も中途半端なところでコケて遠回りをしてきた。覚悟を決めて何が何でも勝ってチャンピオンになる」
――キャリア初のタイトルマッチが決まりました。オファーを受けた時の心境を聞かせてください。
「たくさん遠回りしてきたんですけど、やっと自分の力でここまで引き寄せることができました。何が何でも勝って、チャンピオンになります」
――9月のK-1横浜アリーナ大会ではスーパー・フェザー級王座決定トーナメントのリザーブファイトで山本直樹選手に勝利し、今回のチャンスにつながったと思います。
「上京して4年弱くらいになるんですけど、今まで色々なチャンスをいただい、何回も何回も中途半端なところでコケて、すごく遠回りをしてきました。でもやっと覚悟を決めることができて。今までも口では覚悟しているとか、死ぬ気でとか言っている時はありましたけど、今ひとつ自分に甘い部分があったなと思うし、今はやっと気持ちが固まって試合ができています」
――チャンピオンの中島千博選手にはどんな印象を持っていますか?
「動きがザ・POWER OF DREAMという感じで、空手出身で蹴りも上手い印象です。でもパンチでもダウンを取ったり効かせたりしているので、チャンピオンらしい強さを持った選手だと思います」
――西元選手と言えばKO勝率100%が代名詞でしたが、直近2試合は判定勝利です。そのなかでも「成長を感じている」というコメントもありましたが、どこにそれを感じていますか?
「同じ判定勝ちでも全然違ったと周りからも言ってもらえますし、自分の心境も違います。もちろん反省点は多いですが、最後の1秒まで倒しにいく気持ちがあったからこそ前回はダウンを取れて勝てたと思いますし、もし判定勝ちでいいやと1ミリでも思う自分がいたら、ああいう勝ち方にはなっていなかったと思います。今回の試合も最後の1秒まで目を離さずに楽しみにしていてください」
――中島選手攻略の準備はできていますか?
「攻略というか、僕が全ラウンド、3分3R倒す気で全力で挑めば結果はついてくると思います。いい試合をしようと思わなくても、お互いにそういう(全力で挑む)試合をすれば絶対にいい試合になるんで、壊し合いを見せたいです」
――Krush王者になれば色々なチャンスにつながると思います。タイトルの先にどんなものを見据えていますか?
「格闘家としてみんな先のことを考えると思うんですけど、先のことを考えてつまづくのは僕が一番経験していることなんで。今は目の前の試合にしか集中してないです。それ(Krushのベルト)さ
え獲れれば先は見えてくると思っているので、目の前のベルトを全力で獲りにいきます」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「記者会見で中島選手が『挑戦者に胸を借りる』みたいなコメントをしていて、正直チャンピオンにはそんなことを言ってほしくなかったし、自分の方がチャンピオンにふさわしいと思いました。必ず自分が12月にチャンピオンになります。最後まで倒しにいきます」