「K-1 WORLD GP」9.11(日)横浜<公開練習>西元也史、冷静に倒す戦い方を見せる!「一番強い選手が集まるのがこの階級。リザーブファイトからインパクトを残します」
パンチでKOの山を築いてきた西元だが、公開練習ではミドルキック中心のミット打ちを披露した。キレのあるミドルをミットに蹴り込み、距離が詰まるとヒザ蹴りやパンチ。軽快な動きで好調ぶりをアピールした。
今回はリザーブファイトでの出場となった。だが西元は「トーナメントに出るつもり」で準備をしている。
「トーナメントに出る可能性があるんで。正直、リザーブというのは悔しい部分もあるんですけど、リザーブですけど(出場する)可能性も含めてトーナメント1回戦で試合するつもりで行きます」
西元はといえばKO。勝ち星がすべてKO勝利というKOマシーンぶりを発揮してきたが、今年5月のKrushでは「ディフェンスも意識しながら冷静に戦うこと」をテーマに、プロ初の判定勝利を挙げている。
「自分のいいところでも、ダメやったところでもあるんですけど『行ける』ことはいいと思うんですけど、どんな時も構わずに行っちゃう、行ってやられちゃう時があったんで。そういう部分も糧にして、考えた結果、ああやって置きに行き過ぎた部分もあって。倒せなかった悔しさはあるんですけど、自分のいい経験にはなったんで。ああいう負けない戦い方を、負けずに倒せる戦い方に変えていけるんじゃないかなと思ってます」
「相手に煽られれば、僕は淡々と打ち切っていく。口は関西人なので得意なので(笑)。でも自分からは何かきっかけがないと(相手を)憎めないし、途中で『自分、何やってんのやろ?』って笑ってグダグダになりそうで。仕掛けてこられたら『はあ?』となるんですけど」
今回はKRESTの先輩、武尊が保持し、返上したベルトを巡ってのトーナメント。西元には特別な思いがある。
「8月のフェザー級トーナメントは軍司選手の覚悟が頭一つ上だったと思うんですけど、今回のスーパー・フェザー級トーナメントはそれを越えんとダメだと思うんです。武尊さんが持っていたベルトだし、僕はこの階級が一番強いヤツが集まってる階級やと思ってて、そこで一番上になりたい、ならないといけないと思ってるんで。8月の大会を越えるインパクトを残したいです」
「判定って相手が文句を言えるじゃないですか。でもKOならなんも言い訳出来ないと思いますし、そういう倒すシーンをどんどん生み出していきたいです。フィジカルトレーニングは週2回はガッツリとやってきて、60kgでは誰にもフィジカル負けしない体は出来ましたし、パンチ力が上がったことも実感してます。ただ、それで『倒したい』という気持ちばかりが先行して、技術が追いつかない部分も出て来てるんで。紙一重の戦いに勝つには、自分と向き合って、技術も上げていかなあかんなって思ってます」
最後に、ファンへのメッセージを求めると、西元はこうコメントした。
「前回は初めて倒し切れなかったんですが、今回は僕らしい試合、K-1らしい試合を見せて、リザーブから盛り上げていきたいと思います。9月11日は楽しみにしてください。応援、よろしくお願いします」
リザーブファイトながら、本戦1発目でインパクトを残す。西元のパンチ力に注目だ。