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「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<インタビュー>坂本英則「K-1で最初に“動けるデブ”というワードを使ったのは僕。それを横取りされるのはしゃくなので絶対に勝ちたい」

 8月11日(木・祝)に福岡国際センターで開催される「ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の[K-1スーパー・ヘビー級/3分3R・延長1R]で丸山公豊と対戦する坂本英則のインタビューを公開!

――2度目のK-1参戦が決まりました。今どういう心境ですか?

「福岡大会出場と聞いたので、最初は『ああ…福岡か』と。地元が千葉なんで福岡は遠いですけど、K-1で試合が決まって嬉しいとは思いましたね」

――これまで福岡で試合をしたことはありますか?

「高校の時に柔道をやっていて、金鷲旗という大会があって毎年出場していました。会場のマリンメッセ福岡以外は出歩けなかったので、一切観光はしてないですけど(笑)。結果は……自分は大して柔道の強い高校ではなかったので、だいたい一回戦か二回戦負けでした」

――では福岡にはあまりいいイメージはない?

「公式戦の大会ではあったんですけど、県大会とか全国大会につながる大会ではなく、オープン参加の全国大会だったので、こう言っちゃいけないかもしれませんが、ちょっと旅行・合宿のような気分でウキウキしてたんですよ。だからそれはそれで楽しかった思い出があります(笑)」

――今回は8月の試合となり、夏休み返上になりますが、それについては?

「普段の仕事的に夏休みはないのですが、夏に試合をするのはキツイですね、デブなんで(笑)。夏は苦手でエアコンのある部屋から出たくはないんで。それはさておき、大会の4日後に大会を迎えるので、福岡大会で勝っていい誕生日を迎えられたらなと思います」

――さて前戦も振り返ってもらいたいのですが、4月のK-1無差別級トーナメント・一回戦では京太郎選手に2RKO負けでしたが、今振り返ってどういう感想をお持ちですか。

「改めて試合映像を見直して、一方的に気持ちよく殴られたなと。強かったです。パンチが見えなかったですからね」

――ずばり敗因は?

「そもそも相手のレベルが高かったのと、自分に足りないものが多かったから負けたという試合でしたね」

――自分に足りないものとは?

「パンチはもちろんうまくなっていかないといけない部分だと思いますし、相手のパンチを見切る、避ける、いなす。そういった技術があまり出ていなかったです。あとは初めての大舞台で緊張とずっとふわふわ浮いている感じがあったので、そこに慣れて落ち着くとか、自分自身のパフォーマンスを出せるようにしていかないといけないと思いましたね」

――パンチの強化に関して取り込んでいることはありますか?

「色んな動画を見たりしているのですが、パンチというのは天性の部分があると僕は思っていて、元々僕はパンチが全然得意じゃなくて、一発もパンチを当てられないような選手なんですよ(苦笑)。でもそこは前向きに捉えて、0から1、1から10とどんどん増やしていければいいかなと思って練習をしています。あとはボクシングの経験のある人にアドバイスを聞いたり、殴ってもらったり、軽くマスをやってもらったりして、少しずつ覚えていければなと思っています」

――坂本選手と言えば蹴りが武器ですが、蹴りも変わらず強化してますか?

「はい。蹴りには自信があるので、自信がある部分も伸ばしていかないといけないと思っていて、できるだけ細かく当てられるように意識して練習しています」

――対戦相手の丸山選手にはどういう印象を持っていますか?

「九州で無敗と聞いていたので、弱いとは思わないし、強い選手という印象があります。去年のK-1福岡大会で(坂本が)実方宏介選手とやった試合ではKO負けでしたけど、あれがヘビー級の醍醐味であって、一発当たれば倒れちゃうんですよ。だから僕は丸山選手の実力は未知数だと思っているし、弱い選手ではないと確定しているので、勝っても負けても苦戦するんだろうと思っています」

――警戒ポイントはありますか?

「動けるデブとお互いに言っているので、運動量が多いところじゃないですか。僕も運動量は少なくはないですし、向こうは僕の蹴りを警戒していると思うので、僕はしっかりパンチをもらわないように警戒したいと思います」

――会見でも“動けるデブ”というフレーズを使っていましたが、今回は“真の動けるデブ”を決める戦いになりますか?

「動けるデブを決める戦いというのは変な感じですけどね(笑)。でも世の中には動けるデブはたくさんいて、自分で動けるデブを名乗るのは自由ですけど、K-1で最初に“動けるデブ”というワードを使ったのは僕なんですよ。それを横取りされるのはしゃくなので絶対に勝ちたいと思います」

――元祖は負けられないと。

「そうですね。そのワードはしっかり僕に返してもらって、坂本選手には新しい何かを見つけてもらえればと思います」

――蹴り勝つ・蹴り倒すイメージもありますか?

「他の選手はそういうイメージを持つと思いますが、僕はそんなに試合のイメージはなくて。蹴りを何発も入れていくうちに、相手がいつの間にか立てなくなっているんじゃないかなとは思います。ロー・ミドルを多用するのでそこをしっかり見せていきたいですね」

――丸山選手は実方選手にKO負けしていて、坂本選手はその実方選手に勝利してます。そういう面でも差を見せて勝ちたいですか?

「試合はジャンケンみたいなものじゃないですか。僕がグーだとして、実方選手がチョキで、丸山選手はパーかもしれないじゃないですか。それは覆らないものなので、いかにそのパーに勝てるかは自分次第なんで。そこをしっかり見せたいです。もちろん簡単に負けたくないし、負けるのは嫌いなのでしっかり勝ちには行きますが、実方選手に丸山選手は負けているとかは一切関係ないですね」

――九州のK-1ファンは初めて坂本選手の試合を見ることになりますが、どういうところを見せたいですか?

「“動けるデブ”ということをずっと言い続けているので、そこはもちろん見せたいです。K-1ファンのみなさんは僕が京太郎選手に負けているところしか見てないと思うので、こいつも強いというところを見てもらいたいと思います」

――この一戦で勝ったら、その先に見えているものはありますか?

「僕は毎試合毎試合で勝つことが目標です。会長に試合を決めてもらって、それに僕が出るというのが僕の中のルールなので、次の目標というのはなく、一試合一試合をしっかり戦うことが僕の目標です。その先の展望は特にないですね」

――京太郎選手にやり返したいという気持ちは?

「負けてるからやり返したいけど、京太郎選手から『あいつ余裕だからやらない』と言われて終わったらしょうがないと思います(苦笑)。周りのみんなが坂本は強くなったから坂本と(京太郎を)見たいと言ってもらえるようなレベルになれればいいんじゃないかなと思います」

――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。

「僕の地元から福岡大会まで足を運ぶのは難しいと思いますが、ABEMAやGAORAでも生中継は見られると思うので、知らない土地で初めてやる相手にしっかり勝って、いい報告ができるように頑張ります!」
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