「K-1 RING OF VENUS」6.25(土)代々木<インタビュー>高梨knuckle美穂「強い女子選手は世界にたくさんいると思うし、そういう選手たちに勝っていかないと自分で納得ができない」
──前回2月のK-1東京体育館大会でのYuka☆選手との試合を振り返って、どんな感想をお持ちですか?
「あの試合はちょっとスタイルを変えた試合だったんですけど、1Rはいい感じに出来て、2・3Rはちょっと失速しちゃったんですよ。あの1Rの動きが3Rまで出来れば自分の理想に近づけるなっていう感じで、現在も取り組んでいますね」
──今回は「日本vs世界・3対3」という形で試合を行なうことになりましたが、改めてどんなお気持ちですか?
「日本人の選手とやる時とあまり変わらないですね。試合で相手を倒すことは自分の中でずっと思っていることなので、相手が世界になっても同じ女性だし、倒したいなっていう気持ちに変わりはありませんね」
──対世界であろうが、誰が相手であろうと関係ないと。
「そうですね。とにかくぶっ倒したいです」
──対戦相手のエリヴァン・バルト選手に関してはどのような印象をお持ちですか?
「相手をハイキックでKOした1試合しか映像を見てないんですけど、リーチもあって身長は私より5cm高いので、やりにくいなとは思います。でも、私の入る攻撃は結構いっぱいあると思うので、崩せると思いますね」
──そのハイキックでKOした試合の動画ですけど、相手が硬直したまま失神KOされたということで、SNS等で拡散されて話題を呼んでいますね。
「あれは身長差もありましたし、ちょっと相手と差があったのかなという印象でした。だから、何とも思わなかったです」
──高梨選手にあれを再現するのは無理だと。
「そう簡単に(ハイキックは)入らないと思います。会見でも(バルトは)『雑だ』と言いましたけど、結構穴も多いと思います」
──また、バルト選手はヨーロッパで活躍している選手です。そういった選手との対戦は今回が初めてですよね。これをきっかけに対世界を目指していくというお気持ちは強いですか?
「もちろんですね。世界で戦っていける日本人になりたいです」
──では、女子ミニマム級のエースとして、この「日本vs世界・3対3」でどんな試合を見せたいと考えていますか?
「まず日本人に敵なしっていうか、誰も私とやりたくないって思われるような試合を見せていければと思いますね」
──今回、女子だけの大会が開催されることについて、改めてお気持ちを教えてください。
「格闘技=男性のイメージですけど、女子だけの大会なので格闘技をやってみたいなとか、見てみたいなと思っている女性の方も見に来やすいと思うんですよ。そういう方たちに向けて楽しいって思ってもらえるような大会にしたいですね」
──女子の中心選手の一人として大会を盛り上げることについて責任感は感じていますか?
「あんまりそう思っちゃうと自分が出せなくなっちゃうので、あんまりそれは感じないようにしています。自分の理想の動きが出来れば倒せると思うし会場も沸くと思うので、そういう気持ちでやっていますね」
──ここまで大きくなってきたK-1女子を今後どのようにしていきたいと考えていますか?
「世界は広いので強い選手もたくさんいるし、世界と戦っていけるような、日本は強いなと思ってもらえるようなK-1女子にしていきたいですね」
──高梨選手自身の今後の目標は何ですか?
「K-1のベルトとかって、ぶっちゃけそこまで欲しいとは思わないんですよ。ただ強い選手と当たって勝っていって、倒していければと自分の中で思っているし、そのためにも世界と戦っていくっていうことが一番ですね。世界の中でトップになれたら、悔いなく格闘技人生を終えられるかなと思いますね」
「強い女子って世界にはたくさんいると思うんですよ。同じ女子だし、そういう選手たちに勝っていかないと自分で納得ができないと思うんで、やっぱり世界と戦っていきたいですね」