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「K-1 WORLD GP」12.3(土)大阪 与座優貴が元ムエタイ王者と対戦「世界の強豪と戦う第一歩」、篠原悠人vs弘輝が早くも舌戦「弘輝選手は盛り上げるけど実力がない」(篠原)vs「席が近かったらしばいたんねんけど」(弘輝)

 10月14日(金)都内にて、12月3日(土)に大阪・エディオンアリーナ大阪で開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の第一弾対戦カード発表記者会見が行なわれた。

 王者・朝久泰央が欠場中のライト級でワンマッチが2カード決定した。まずは元極真世界王者・与座優貴vs元ラジャダムナンスタジアム王者エークピカート・モー.クルンテープトンブリーの極真とムエタイの王者対決だ。

 与座は今年2月に王者・朝久を延長判定で下す金星を挙げた。王座をかけたリマッチの実現を待つも、朝久の怪我による長期離脱にともない、タイトルマッチの機会から遠ざかっている。そのなかで8月にはライト級トップの一角である篠原をKOで下し、いよいよ国内に敵が見当たらない中、かねてより熱望していた世界への挑戦の第一歩として、元ラジャダムナン王者のエークピカートと対戦する機会を得た。

 エークピカートは過去に来日経験があり、当時ラジャダムナン・スタジアム王者だった石井宏樹をヒジ打ちでKOし、同王座を奪った実績を持つ強豪。中村拓己K-1プロデューサー曰く「がっちりした体系でパンチ・ヒジ打ちが得意なファイタータイプ。K-1ルールでも強さを発揮すると思う」選手だ。

 与座にとって、エークピカートとの一戦は「試合も練習も通じて初めて」というタイ人との初対戦。「いつか戦ってみたかった」とvsムエタイへの喜びを見せる一方、「本当に強い選手で気が抜けない。ムエタイに付き合うと絶対相手のペースになる」と簡単な相手ではないと警戒を強める。

 かねてより熱望していた王者・朝久への挑戦が先送りにされた形となる一戦だが、与座は「今は世界の強豪と戦いたいという気持ちが強い」というスタンス。「もしタイトルマッチが決まればいつでもやります」という姿勢は見せつつ「先を見すぎても足下をすくわれる。しっかりとインパクトのある勝ち方を目指してやっていきます」とエークピカート戦に集中する構えを見せた。

 なおエークピカートは会見を欠席。この会見に向け「与座選手は空手のチャンピオンですが、私もムエタイのチャンピオンです。日本のファンの皆さんにレベルの高い試合を見せられると思います」と“異種格闘技戦”へ臨むコメントを寄せた。

 もう一つのカードは、ともに大坂大会連続出場の篠原悠人vs弘輝の関西対決だ。篠原は今年2月まで3連勝と波に乗るも、8月のK-1福岡大会で与座優貴にKO負け。5年連続出場となる大阪大会で再起を目指す。一方の弘輝は3連敗を機に練習環境を一新。今年6月、9月と連勝し好調ぶりを見せる。こちらも3年連続出場となる大阪大会で、元Krush王者撃破に挑む。

 篠原は復帰戦の相手となる弘輝を「知名度もあるし、盛り上げる試合をするけれど実力はないかな。典型的なオイシイ相手」と辛辣に評価。「5年連続となる大阪でぶっ倒して次の試合に進みたいと思います」と弘輝を復活への踏み台だと位置づけた。

 挑発を受ける形となった弘輝だが、篠原の“オイシイ相手”発言に「うれしいですよ。エリートの子にオイシイ相手と言ってもらえたらね」と冷静に応対……と思いきや「(記者会見で座った席が)遠いですからね。近かったらしばいたる」と言い放つ。

 さらに篠原が「試合は面白いけど負ける試合が多い。僕のスピードについてこられるのかな」と格の違いを強調すると、弘輝は「ついていくよ!追いかけ回して与座キックで足をいわしたる」と、前回篠原が敗北を喫した与座優貴の得意技=通称・与座キックによる攻撃を宣言するなど、舌戦を展開した。
与座優貴
「今回相手がなかなか決まらなかったりしたんですけど、結果的にラジャ(ダムナン)の元チャンピオンということで、すごい相手と決まったので、自分自身ワクワクしています。今後自分は世界と戦っていきたいので、その第一歩というか、しっかり強豪相手にインパクトのある勝ち方をして、勝っていきたいと思っています。

(空手時代から通じてタイ人との試合は初めて?)試合も練習も通じて初めてです。いつか戦ってみたいなという気持ちはあったんですけど、いざ決まってみて、本当に強い選手なので、気も抜けないです。ムエタイに付き合ってしまうと絶対自分は相手のペースになってしまうので、ムエタイを無視して自分の良さを全部出して、実力を出せれば倒せるかなと思っているので、自分の良さをしっかりぶつけたいと思っています。

(王者・朝久とのリマッチが年内は実現しない形になったが)うーん………自分はいつでもいけるので、決まればいつでもやるんですけど、なかなか決まらないので。自分は世界の強豪たち達と戦っていきたいなという気持ちが今は強いので、今回はその第一歩として、ですね。ただ先を見すぎても足下をすくわれてしまうので、しっかりと今回インパクトのある勝ち方を目指してやっていきたいと思います。タイトルに関しても自分はいつでもいけるように準備しているので、怪我が治り次第組んで欲しいなと思っていますね」

エークピカート・モー.クルンテープトンブリー ※会見欠席のためコメントのみ
「今回K-1で戦えることをうれしく思います。与座選手は空手のチャンピオンですが、私もムエタイのチャンピオンです。日本のファンの皆さんにレベルの高い試合を見せられると思います。楽しみにしていてください」
篠原悠人
「前回与座選手に負けて復帰戦なんですけど、大阪に5年連続で出させてもらっていて、今回復帰戦で弘輝選手が相手で。知名度もあるし、盛り上げる試合をすると認めているんですけど、実力はそこまでないかなと思っています。典型的なオイシイタイプかなと思うので、大阪でぶっ倒して次の試合に進みたいと思っています。

(弘輝のファイターとしての印象)いつも試合内容は面白いですけど、負ける試合が多いかなという印象です。最近結構、試合が決まってから前回の試合とかを見させてもらったんですけど、上手く戦おうとしているのかなという印象で。テクニックとかスピードに関したら、僕のスピードについてこられるのかなと思っています。(与座キック対策は?)与座キックは二度と食らいたくないので、その辺の対策はしっかりしていきます(苦笑)」

弘輝
「3年連続で(大阪大会に)出させてもらうのはうれしく思っています。篠原君は元Krushチャンピオンで、ずっとエリートでやっている子なので、ちょっとそういう子とやれることが楽しみです。(篠原からオイシイ相手だと言われたが)うれしいですよ。エリートの子にオイシイ相手と言ってもらえたらね。うれしいですよね。でも(席の距離が)遠いですからね。あのガキ殴られへん思って。サングラス着けっぱなしにしてるかし、近かったらしばいたんねんけどね。

(篠原のファイターとしての印象)めちゃくちゃ強いと思っているし、KrushのベルトとかK-1甲子園のベルトを持ってたというのは、間違いなくK-1歴は俺より長いやろうけどね。俺も最近覚えた与座キックで福岡と一緒に泣かしたろと思っています。(篠原のスピードについていける?)なぜ俺の時だけそんなに語りかける感じなんですか(笑)。ついていくよ!K-1のリングはそんなに広くないからね。追いかけ回して与座キックで足いわしたろと思っています」
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